日本の花・花を詠んだ句

日本に咲いている四季の花・花を詠んだ句を紹介します♪

シクラメン 花のうれひを 葉にわかち

2023年12月27日 | 冬の花


今年も残すところあと僅かとなりましたね。
一年が経つのは、ほんとうに早いですね。

10月下旬に近所のホームセンターでガーデンシクラメンの小さな苗を見つけました。
蕾もなく葉っぱだけの状態で、タグには「赤」と記されおりまして・・・
1株150円で販売されていました。

シクラメンを育てるのは初めてで・・・
ちゃんと咲いてくれるのかと少し心配しながらも、
ビニールポットから苗を取り出し、ひとまわり大きな鉢に植替えをして、
蕾が出てくるのを楽しみにしながら大切に育てていました。

11月下旬になり・・・
蕾が出てきたのですが、蕾の色が白でした。
このまま白が咲くのかなぁ・・・と思いながら育てておりましたら、
蕾の色が少しずつ赤に変化してゆきました。

12月中旬ごろ・・・
真っ赤なハートのような可愛らしい花が咲きはじめました♡

「シクラメン 花のうれひを 葉にわかち」

大正時代から昭和時代に活躍された俳人・劇作家「久保田 万太郎(くぼた まんたろう)」が詠んだ句です。

◎うれひ→心配ごと
◎わかち→わかち合うこと・互いに共有すること

長い戦争が続いている状況を心配しながら新年を迎えますが、
偶然にもクリスマスの頃に花が咲きそろいまして・・・
可愛らしい花々から元気をもらっています♡

悲しい戦争が一日でも早く終わりますように・・・
きっと世界中の方々が平和を願い続けていらっしゃることと思います♡

*    *    *    *    *    *    *    *    *    *    *
いつも私の拙いブログをお読みくださり、
温かく見守ってくださっている皆様に、心から深く感謝申し上げます。
来年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。
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この宮の 秋に応へて 紅葉はや

2023年12月06日 | 秋の花


師走を迎え、何かと慌ただしい日々をお過ごしのことと存じます。
くれぐれもご無理をなされませんよう、
お身体に気をつけてお過ごしくださいね♡

先日、久しぶりに東京方面へ行く機会がございまして・・・
湯島天満宮へお参りに行きました。

平日だったのですが、たくさんの方々が参拝にいらっしゃっていました。
甥っ子の高校受験のお守りをいただいてから御朱印の受付をしまして、
番号が呼ばれるまで境内を散策しておりましたら、
とても大きな紅葉(もみじ)の木がありました。

「この宮の 秋に応へて 紅葉はや」

昭和時代に活躍された俳人「高濱 年尾(たかはま としお)」が詠んだ句です。

◎応えて(こたえて) → 応じる
◎紅葉は(もみじは) → 紅葉の葉・秋の季語

高濱年尾は、高浜虚子の長男として知られていますね。
「年尾」という名は、正岡子規から命名されたそうです。

虚子は2男6女という子沢山で、とても子煩悩だったことも有名です。
俳句は虚子の手ほどきを受けて、中学時代から始められたそうです。
穏やかな心で詠まれた素敵な句ですね♡
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