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椿の杜

キャメリアの花に囲まれて・・・

1000円の恩恵

2009-12-26 | お遍路


              



                      高速道路の週末割引のお蔭で、私の遍路旅が快適になった!



              
             




人生は遍路か、遍路が人生か

2009-10-23 | お遍路


     四国の八十八の寺を終えた。

     愛媛から廻り始め、丸三年かかった。

     廻り終えた自分に何か変化が起きるのだろうか、少しダケ期待した。

     体重が少しだけ減った以外、何も起こらない。



     歩くことは考える事であり、何かを探す事、自分と向き合い、大切な誰かと向き合い、

     未来へ続く人生の道を見つける事



     そんな偉そうな事を言う前に、自分自身で答えを見付けたのか・・・・!?




                               



     一巡目を回り終えた私にある方から金剛杖のプレゼントを頂いた。

     某札寺の住職が手書きした般若心教が杖の四面にある、由緒(!?)ある杖(写真:左)だそうだ。


     改めて云うまでも無い、1回で終わりじゃないだろう・・・! と言う意味だ。

   
     そう答えが見付からない以上、また歩かなければならない。

     人生に答えなど無い、ならば一生私は歩かなければならない。



               

結願(けちがん)

2009-10-03 | お遍路



                        



                           とうとう 八十八番目の札を打った。

                    願いを結ぶと書いて、『 霊場結願所 』 大窪寺にやってきた。
          




                   



                   この先、私はどこへ行くのか!? 答えが見つかるだろうか・・・

                             また迷ったら、また歩くだろう



  

あとひとつ

2009-09-25 | お遍路



                    




                四国八十八ケ所どのお寺にも↑写真の 小坊主 (看板)が出迎えてくれた。


                       先週徳島発心の道場<23寺>を廻り終えた。   



               2007.1.7 スタートして残りは、八十八番目結願の大窪寺だけとなった。



                           あとひとつ ・・・






太龍寺のロープウェイ

2009-09-21 | お遍路


                 



        四国の札所では2ケ寺にロープウェイで境内へ登る手段がある。

        讃岐の八栗ケーブルカーも含めれば3寺だ。



        ここ21番太龍寺へのロープウェイは、一般観光客と言うよりもお遍路の団体ダラケ・・・

        往復¥2,400と少し高めだけれど、ちょっとした絶景を味わえる!





          


          



        城山のリフト以外でロープウェイなんていつ乗っただろうか?

        神戸駅裏のハーブ園に行って以来か? 15年ブリ!



           ・・・①


                  ・・・②




          ①杉・檜の山林を上から眺める  ②足元に空いたグレーチングから直に見下ろせば・・・



          



          司馬遼太郎の『空海の風景』上巻にある、空海が修行した山岳と同じ場所に

          修行中の弘法大師の座像を見る  他にも日本狼の群れの像が。。。

          ジャングルクルーズのロープウェイ版だ! 但しガイドのお姉さんは超~マジメ!







 

発心の道場 Ⅳ

2009-09-20 | お遍路


      一国参り/徳島:発心の道場も今回で最後 第Ⅳ回目 

      今日は、20番鶴林寺~太龍寺~平等寺~23番薬王寺へ



        
              


              



      前回の焼山寺 と併せて、鶴林寺・太龍寺と阿波の ”三大遍路ころがし ”↑

      本堂までも階段だらけ、おまけに薬王寺では厄除けの階段までも・・・↓



       


                



      阿波の最後23番(美波町)への道のり遠い! 松山から時間距離で四国の対角線上 端と端

      なので、、、今回のお遍路は全経路車移動でござんした。
 





         

国宝参り②

2009-09-15 | お遍路
         


                





                愛媛県の 国宝 建造物は3つ、そのうち石手寺の仁王門へ

                                               次男坊の 合格祈願







遍路ころがし

2009-07-24 | お遍路



           発心の道場/徳島の最初の難所は、12番焼山寺

           お遍路さんにとって険しい道のりを、” 遍路ころがし ” と言う。


           本来なら健脚でこの山を登りたかったが、出足の時間が遅く次回に

           今日は  で 




        

                           途中、剣山を望む川井峠から 1955m



        

                        お遍路の元祖:衛門三郎がお大師と再開した場所


       
        

                            境内には杉の大木が本堂へ導く・・・



                



        

                            下山したら徳島の三大名湯:神山温泉





        ★しまった、徳島ラーメンは食い逃がしてしまった・・・・・  







世界遺産への道 Ⅰ

2009-06-12 | お遍路



    
     37番高知の札所 岩本寺 の本堂天井絵は、圧巻だ!



        



     昭和53年に再築された本堂拝殿の天井には、プロの画家や一般市民が書いた天井絵が飾られている。

     575枚の色とりどりの花鳥風月に混じってマリリン・モンローの微笑や印象派の絵画を見る事が出来る。




                




    札所を開いたのは弘法大師だが、彼は真言宗の開祖だ。

    真言宗って他の宗派とどう違うの?という質問に私は答えられないし、

    お遍路している人が全員真言宗ではないと思う。



        
         


    全ての札所は、病める者も健やかなる者も、犯罪者も悩み多き者、人生迷い人も全てを許容する。

    インド人も南アフリカ人も、仏像でもモンローでも受け入れる大らかな自由さがある。


    そこがイイ!!! 

    野山の遍路道を歩く者、バスで山門まで登ってくる者 全てに自由と安堵を与えてくれるからこそ、

                                          世界遺産への道だ!!!




   

一枚でも煎餅

2009-06-01 | お遍路



    一枚でも千餅とはこれ如何に? ・・・ 一個でも万頭(まんじゅう)と言うが如し!

    煎餅にまつわる私にとって印象深い物語があります。

    

    最近(といっても2~3年前)、私が見たNHKのドラマに、「ウォーカーズ 迷子の大人たち

    とういうお遍路の物語がありました。

    江口洋介主演で人生に迷う何組かの大人達が、四国の札所を歩きながら人生とは何か?

    これから自分はどこへ行くのか? という自分を捜し求めて歩き遍路旅する内容でした。


    そこで同時に、定年を迎えた夫:三浦友和と妻:吹雪ジュンが、これから先の二人の関係を

    迷い悩みながら(熟年離婚を考えながら・・・・)歩いていました。

    歩きながら妻の嘆きや悲しみの本音を知った三浦が、結果的に家庭において父親の役、

    夫の役しか演じてこなかったと反省して、もう一度始めから二人の関係をやり直そうと、

    人生二度目のプロポーズを82番札所根香寺で行う、なかなか感動的なシーンでした。


    そう三浦が気が付くキッカケとなったのが、75番札所の善通寺のお寺の門前で有名な 「硬ぱん」

    =硬い煎餅 でした。この煎餅をかじりながら、「硬いねエ~」「硬いわネ~」と顔を見合す二人・・・・ 

    熟年夫婦が人生をやり直す為の、最初の共通の感情が芽生えた場面です。

    
    硬いモノは硬い! 綺麗なモノは綺麗! 尊いモノは尊い! と共に心感じる事こそ熟年を迎えた

    夫婦でさえも大切なことなんだと、私に感じさせてくれました。


    実はこのシーンが私のハートに焼き付いて、お遍路にはまり込むきっかけにもなりました。

    
    みんな頑張って歩きながら、何かを懸命に探していると思います。

    それはこれから迎える高齢化社会の宿命であり、人生そのものかもしれません。

    (探し迷ってない方はスイマせん、私の一人よがりです)

    まさに、生き方に迷い行く末を探しあぐねている今の私そのものであるように思います。


    今日は少し Coming out が長くなりました。

    私は硬い煎餅をかじるといつもこの思いが胸にこみ上げてきます。




    でもやっぱりこの硬い煎餅は、私の歯(推定年齢48歳)では1枚が限界でした。




                             
 



左右対称美

2009-05-31 | お遍路



            日本の寺院や神社の建築は、 左右対称 が美しい。
                 
                  

     今更ながら言う間でもない、信仰や荘厳や権威が求められる建築は、左右対称の方が間違いなく象徴的だ。

     世界の国旗を見ても、全体且つ部分的にも左右対称が全く使われていない国旗は世界中にひとつも無い。



            

                     シンメトリーの美学!



         
          


          


                 


          


                      43番明石寺の山門・本堂・大師堂と釣鐘堂





        

           しかァ~し、左右対称の安定性は時に退屈感にも繋がる。





     パルテノン神殿は、西洋の自然美=黄金比 1:(1+√5)/2 ≒1.618 で構成されている。

     レオナルド・ダ・ビンチもその黄金比を踏襲して数々の作品を残した。


     一方で日本のそれは、白銀比 1:√2 ≒1.414 が美しいとされ、これは直角二等辺三角形

     の二辺と底辺の比率であり、これは形としてはやはり左右対称か!?



     日本の仏像は、たとえ千手観音であっても十一面観音菩薩であっても、左右は対称だが、

     ミケランジェロやベルニーニの彫刻は肉感的で素晴らしい ・・・ ちょっと比較が違ったか!?





     人間においても、顔や体に関しては、左右バランスが取れているほど美しいと評価されている。

     「左右対称であることが人的美の判断基準の重要な要素だ」と云う。




    
      しかし、そうだろうか? 人間の非左右対称例を挙げてみると面白い。



      ① 人の右脳と左脳は形こそ対称だが、働きは全く違う。


      ② 右目が二重、左が一重という特徴ある彼女は、目の大きさが違うだけで薄暗い灯りの下で魅惑的だ。


      ③ 男性の睾丸において、機能的に左右対称形からは除外された。

        まず、精子は熱に弱いので製造・貯蔵庫である睾丸を体から外にはみ出させた。そこまではイイ

        外気にさらして低温を保つ為だが、ところが左右のこう丸を同じ位置に並べて置くと、熱放射が

        かなり阻害され為、大きさを変え左右の位置をずらす事によって、最大限の熟放射を可能にしたのだ。


      ・・・・・ 退屈のない理屈





      そんな事を考えながら、次の12番札所 焼山寺 のへんろころがしに、いつ挑戦しようか迷う親父だ。





山岳修行のお寺

2009-05-25 | お遍路
 


   愛媛は、北は海に向って開け一方で南は険しい山並を背する地理的条件だ。
  
   瀬戸内海の氏神は、大三島の大山祗神社、そして四国山地には霊峰石鎚山を有する。

   この二つの霊地は、実は伊予愛媛一国に止まることなく、瀬戸内全域の神仏文化を考察していく上で

   とても重要な拠点となっているようだ。




   ここ45番札所岩屋寺も、開基こそ弘法大師だが、その後多くの修行者が行場として集まった。

   石鎚山系の西端にあたり、巨大且つ、奇怪な礫岩が露出するこの山中にわが身を置くだけで、

   異様な気配を感じると共に、得体の知れないエネルギーが漲り、まさに霊峰といった雰囲気だ。





              

              


                             ↑ 後の岩山にへばりつく形で建築された岩屋寺本堂と奇怪な岩 





   岩屋寺の太子堂は、本堂より大きい。
         
   大師堂は1920年(大正2年)に建築され、伝統的な寺院建築を基調としているが、

   この柱の頭の部分には花のバラやドレープの様な装飾を施すなど西洋建築の手法も取り入れた

   価値の高い建築物だそうで、2007年国の重要文化財に指定を受けることになった。





             

             



   
            

   山岳修行の開祖は、役小角(えんのおづの)と云われている。

   鬼神を駆使し空中を自由に飛行し、多くの軌跡をなしたといわれ伝説の人物だそうだ。

   その役行者も石鎚山で修行した頃、蔵王権現を刻んでお堂に安置したのが私の好きな 横峯寺 だ。





             



   
    役小角が山の窪みに法力で投げ入れたと謂われているお堂が、鳥取県の 三徳山 にある 三仏寺 だ。

    そにままの別名:投入堂、堂々の国宝であり、私が今一番行ってみたい山岳のお寺である。