愛猫・西子と飼い主・たっちーの日常

亡き西子とキジロウ、ひとりっ子を満喫していたわおんのもとに登場した白猫ちくわ、その飼い主・たっちーの日常…です。

病院5

2006年03月08日 | 西子
 東京都杉並区阿佐ヶ谷に引っ越してから数ヵ月後のこと。猫用のベッドの縁に顎をのせいて寝ている西子を見て、いつもとちょっと様子が違うことに気づきました。
 病院1でも書いたように、西子はなぜか犬歯が下顎の2本しかありません。原因は不明。病気? 虐待? いろいろ考えられます。しかし、少なくとも今は病気ではありません。それに虐待を受けた猫なら、地域猫のとき自分から人間の膝に乗ってくることも考えにくいところ。とにかく、犬歯は下顎2本だけ。西子にとっても大事なはず。その大事なはずの2本の犬歯のうち、左側の犬歯が八重歯のように口からひょっこり出ています。
 猫はよくベロをだしたままになることもありますから、たまたま左の犬歯だけが八重歯になったのだと思って、じーっと見つめてみました。ところが、いつまでたっても八重歯が口の中に収まることはありません。
 「おかしいなぁ」と思って、触れてみるとグラグラしています。西子は、そのグラグラがとても気持ち悪いようで、すっごく嫌な顔をして鳴き叫びながら前足で僕を押して抵抗。その様子にいじわるな気分が刺激されて、何度も触る僕。「いつも安眠を妨害しやがって…。ここで一気に借りを返してもらうぜぃ」などと言いながら、西子と戯れていました。戯れつつも、口の中は臭くないし、歯茎や口には傷などはないことに気づきました。
 「うーん、どうしたんだろうなぁ。もしかしたら、実は大変な病におかされているのでは?」などと、つい悪いほうに考えてしまいがち。何だか本気で心配になってきました。というわけで、早速、週末に『猫の病院』へ。いつものように、西子が鳴き叫ぶ横で症状を説明し治療開始。「あら、ほんとグラグラしてるわね」と先生も不思議そう。鳴き叫ぶ西子を台にねじ伏せ、グラグラになった犬歯をピンセットでかるく引っ張るといとも簡単にポロリ。ピンセットで挟んだ歯の根元を見て「あら、折れてる!」と先生。
 「このコ、目はちゃんと見えているかしら?」
 「ボールを追いかけたりしていますから、見えていると思います。でも、折れてるってどういうことですか? 猫の歯ってそんなに簡単に折れるものなんですか?」
 「猫の歯は結構硬いのよ。でも、目が見えなくなった猫が、ジャレているときにどこかにぶつかって歯を折るってことはあるんだけど…このコは目は見えるのよね。それにたしかに口や歯茎には傷はないし、何やったのかしらね。まぁ、人間が見ていないところで何をやっているかわからないからね、猫なんて」
 「それって、もしかしたら他の歯も、なにか悪さして折ってきたってことですかね?」
 「たぶんそうね。とにかく、犬歯が1本になっちゃったから気をつけたほうがいいわね」
 しかし、本当にこんな間抜けな理由で犬歯を折りまくっていたとしたら、大病や虐待を疑った僕の立場は一体どうしてくれるんだぁ、などと思いつつ、それ以後は遊んでいるときに西子の様子を少し注意してみている僕でした。
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