優輝、時々憂己

詩や短歌、五行歌、お絵描き作品・花の写真の掲載
独り言

詩 届けたいのは

2014年09月11日 20時07分19秒 | 

   『届けたいのは』

 届けたいのは
 風の匂い

 一面の菜の花
 桜の下に佇む幸せ
 緑の梢
 揺れる木漏れ日
 澄んだ青空
 真っ白な雲
 夏の光の
 目映い景色
 蝉の喧騒
 切ない蜩
 夜空に開く
 大輪の花火
 風にそよぐ秋桜
 幾重にも重なる虫の声
 肌に染み込む夜の帳
 蒼白い月の光に包まれた
 静寂の世界
 優しい雨
 舞う風花
 一面の銀世界

 風にそよぎ
 風に揺れる
 風が作る風景

 風に乗り
 風が運ぶ音
 風が運ぶ薫り

 届けたいのは
 肌過ぐる風
 届けたいのは
 風の匂い

 胸いっぱいに広がる
 この幸せを
 あなたに・・・




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