優輝、時々憂己

詩や短歌、五行歌、お絵描き作品・花の写真の掲載
独り言

短歌  椿

2009年12月14日 22時33分37秒 | 短歌


    花落ちる 寒の椿の 潔さ

        花落ちて尚 道を彩る


 
 今が「旬」の季節なので・・・

 ホントに・・・

 まだまだ色も褪せずに綺麗なまま、花が落ちているんですよね・・・

 落ち葉の絨毯ならぬ、花の絨毯・・・とまで言えるほどは、家の椿は花が多くは付きませんが・・・

 でも、ハッとするくらい、綺麗に道を彩ります

 まるで地面に咲いている花のように・・・

 
 この歌を作ったのは、義母を思ってです

 今月で、40年続けてきた病院の食堂を辞めることになって・・・

 身を引く事を、椿の花が落ちる潔さにたとえ、辞めた後は、自分のしたい事をして、人生を彩ってほしいというか・・・

 そんな思いを歌にしました。

 庭には何種類もの椿があるので・・・

 今は、次に食堂をする会社との引継ぎやら、廃業手続き、挨拶状と、慌しい毎日。

 来月、ホッとして疲れがドッと出ないか、心配もありますが、辞めたら気が抜けて・・・なんて人ではないので

 お習字の先生でもある義母は、場所を自宅に移して引き続きお稽古をするそうだし、老け込む暇はなさそうです。

 来年から、色々と生活が変わりそうですが、年女の義母のバイタリティーに負けないように、私も頑張らなくっちゃ


   人気ブログランキングへ投票お願いします

   にほんブログ村ポエムブログへにほんブログ村 よろしければこちらも 

   詩スル者タチもひとつお願い

   

短歌  君の顔

2009年11月10日 16時36分16秒 | 短歌


   二年半 見慣れたはずの 君の顔

    いまでも時々 ときめいてしまう



 うっわぁ~惚気(のろけ)

 これは新婚時代の短歌ですね

 ちょっとフォーマルな席にお出掛けする時とか・・・

 ダーバンのスーツなんか着ちゃってたりすると・・・

 「あ、なんかカッコいい」なんてときめいたりしていた訳です

 子供を産んで化粧っ気がなく、家で過ごすホームウェアばかりだった私が、やはりたまにスーツとか着たりすると・・・

 主人が明らかに私に「見惚れて」いたり・・・なんて事も、もちろん有りましたからねっ

 誰だって、新婚時代はそんなもんですよね

 今・・・は・・・

 まぁ、年相応に・・・


   人気ブログランキングへ投票お願いします

   にほんブログ村 ポエムブログへにほんブログ村 よろしければこちらも 

   詩スル者タチもひとつお願い

   

短歌  消ゆる夢 儚し恋の 涙かな・・・6首

2009年08月12日 16時37分38秒 | 短歌

 季語がないので俳句でもなく、川柳ともちょっと違うような・・・

 似たような歌6首の、「題」にしておきましょう・・・



     覚めやらぬ 心はかなし 夢の後

        現(うつつ)に恋の 涙残さん


   むごきもの 君が授けし 恋の夢

        現の想い 覚めるを知らず


     夢は消ゆ 時を重ねて 涙消ゆ

        夢の名残りは 胸の切なさ


    幾筋の 涙と時を 刻むれば

       君の面影 我が胸を去る


     君去りぬ 恋の儚さ 夢のごと

       現に消えぬ 想い残して


   我が恋は 涙とともに 夢と消ゆ

     心変わりの 君を恨まん


 
 早い話が失恋の歌です
 未練がましいですね~
 「夢」が終わっても「現(うつつ)」の想いは消えてくれない・・・
 忘れたつもりでも、胸の切なさが消えない・・・
 お正月のスキーでお互い気になりだして、遠距離で電話で盛り上がっていたのに、結局春スキーで会う前にふられてしまって
 編みかけのお揃いのセーター・・・
 自分の分だけ着て行ったな~
 その時に作った歌です。
 二十代前半でした。

 一首めの「心はかなし」は心は「悲しい」と心「儚し」をかけています


   人気ブログランキングへ投票お願いします

   にほんブログ村 ポエムブログへにほんブログ村 よろしければこちらも 

   P-netbanking欲張りでごめんなさい

   詩スル者タチもひとつお願い

   

 

短歌  意地半分

2009年07月27日 20時55分23秒 | 短歌


     行きません

   子の為半分 意地半分

    これ以上何 言わせるものか



 怖っ

 これは子供がまだ小さい時、同居を始めて間もない頃の「嫁の意地」のような歌ですね(^_^;)

 友達の結婚式の知らせを貰っても、「子供が小さいから無理やね」の一言で終わり

 実家の母が喜んで孫の世話してくれるんですけど(T_T)

 結婚後2年は私の実家の近くに住んでいましたが、年に5~6回は主人の実家に初孫の顔を見せに来ていました。

 でも、その逆は許されない

 長旅は子供が可哀想だと…(∋_∈)

 私の母は福岡出身で、伯母二人が福岡に住んでいました。

 主人の転勤で福岡に来るのが決まった時、伯母や従兄姉達に会えると楽しみでした。

 でも、最初がいけなかった

 義母達が外出している時に、夕飯を頼まれていたけど、おでんがもう出来ているし、と思い立って、ちょうど博多に行く主人と一緒に福岡に出て伯母を訪ね、帰りがつい遅くなってしまったら、帰ってから怒られた事、怒られた事

 「無責任過ぎる」そうですまぁ、確かにそうかも知れませんが・・・

 それからは、意地でも外出するものかみたいなf^_^;

 次に伯母を訪ねたのは、癌末期の病床
 その次は、伯母の葬儀の時でした・・・

 もう一人の伯母も、訪ねる事無く、葬儀に参列しました

 なんでこんなにバカなんでしょうね、私は・・・


   日記@BlogRankingロゴをポチっとワンクリック投票お願いします

   人気ブログランキングへこちらもね

   にほんブログ村 ポエムブログへにほんブログ村 よろしければこちらも 

   P-netbanking欲張りでごめんなさい

   詩スル者タチもひとつお願い

   

短歌  「菖蒲」3首

2009年05月30日 15時41分25秒 | 短歌


     道すがら ふと目に留まる 花菖蒲

       今年は節句と 子の顔を見る



               初節句 迎えし吾子に 目が移る

                 皐月の庭に 咲く花菖蒲


   年毎に 見慣れし花も 

    感深く しみじみと見ゆ 初節句かな



 長男が初節句を迎える時に作った歌です。
 実は地域情報誌の投稿コーナーで「菖蒲」だったか「初節句」だったかをお題に募集しているのを見て詠んだのですが・・・
 投稿はしませんでした。
 長男が2歳になるまでは私の実家がある千葉に住んでいて、転勤で九州に来たのですが、その情報誌はここ、主人の実家に来ていた時に目にしたもので・・・
 「葉書ありますか?これ投稿しようかな」な~んて言えるほど気さくな人間ではないもので・・・
 緊張しぃの、遠慮の塊、「借りてきた猫」状態だったんです~
 その後、同居する事になろうとは、その頃は夢にも考えてはいませんでしたとさ・・・

 あっ子供達の為には、同居して良かったな~って、思います
 ホントですって


   日記@BlogRankingロゴをポチっとワンクリック投票お願いします

   人気ブログランキングへこちらもね

   にほんブログ村 ポエムブログへにほんブログ村 よろしければこちらも 

   P-netbanking欲張りでごめんなさい

   詩スル者タチもひとつお願い

   


     

短歌  寄せ返す

2009年05月10日 23時35分21秒 | 短歌


     寄せ返す 波を羨む 片想い

        返ること無き 君への想い



 意味も無く・・・急に短歌なりと・・・
 何故とは無しにこの歌が頭に浮かんだので・・・
 波は寄せてまた返るんですよね
 片想いは・・・
 寄せるばかりで返って来ない
 よく「想い」を自然の中のものに譬えて歌を作ったりします

 海関連でこんな歌も・・・


     君が海 そして我が身が 水なれば

       いずれ流れて 海に届くも


 自分自身であまりしっくり来ていない歌なので、記事一つ分取らずにここに載せておきます


    日記@BlogRankingロゴをポチっとワンクリック投票お願いします

   人気ブログランキングへこちらもね

   詩スル者タチもひとつお願い

   

短歌  望まぬと・・・

2009年05月02日 21時56分36秒 | 短歌


     望まぬと 誓いし恋も 浮き沈み

       君の言葉に 心乱るる


 先の短歌に、ちょっと関連した感じの歌ですね
 片想いのまま、実る事は望まないと誓ったはずなのに・・・
 好きな人との会話は、つい、夢を見たくなるほど、嬉しくて切ないものですよね・・・

 
    日記@BlogRanking投票お願いします

   人気ブログランキングへこちらもね

   詩スル者タチもひとつお願い

   


短歌  その名な言いそ

2009年05月02日 21時34分45秒 | 短歌


     我知りぬ

       君の心は 都人(みやこびと)

      夢見ぬものを その名な言いそ



 これも二十代に作った短歌です。
 その頃好きだった会社の人・・・
 千葉県在住でしたが、その人は元々東京の方で、恋人も東京住まい。
 私も会った事がありましたが、ホテルで通訳をしていらっしゃった知的で美しい方でした。
 田舎者の私が太刀打ち出来る相手ではありませんでしたね・・・
 
 「貴方が東京の彼女を好きなのは知っています。決して夢を見たりなどしないものを、せめてその名を、私の前で口にはしないで・・・」

 そんな思いを綴った歌です

 「な・・・そ」は禁止を表しますね。
 この言い方を使ってみたくて作った歌でもあります


   春の鳥 な鳴きそ鳴きそ あかあかと 

    外(と)の面(も)草に 日の入る夕べ


 これは北原白秋の歌。
 
 「春の鳥よ泣かないでくれ。窓の外の草原にあかあかと日が沈む光景に、私も泣いてしまいそう」

 そんな感じの意味の歌・・・ですよね
 中学の時習った短歌や和歌で印象に残っている歌に、結構影響されていますね


   

短歌  時を焦がるる

2009年05月02日 21時17分50秒 | 短歌


     君思い 逸る(はやる)心は やり場なく

       勤めも空で 時を焦がるる



 二十代の頃に作った短歌です。
 好きな人に、会いたくて・・・
 会いたくて、会いたくて、会いたくて。
 仕事も上の空・・・になりそうなほど、会いたくて
 会える「時」を待ち焦がれている。
 「恋する乙女」な私でした


    日記@BlogRanking投票お願いします

   人気ブログランキングへこちらもね

   詩スル者タチもひとつお願い

   



       

短歌  蛙音(かわずね)

2009年04月29日 16時41分45秒 | 短歌
 

     蛙音の 賑やか寂し 春の宵

       我が身変わらず 独り物思う



 この短歌には元になる詩があります。
 今は夕飯前であまり時間が無いので、短歌だけ・・・

 これは高校一年の時かな・・・
 高校に入って、夢も希望もいっぱいなんだけど、自分自身があまり変われず、楽しいはずなのに何か虚しいような・・・
 ジレンマのようなものを感じていたのでしょうね。
 ウルサイくらいの蛙の声が、何故か寂しげに聞こえて・・・
 そんな感情を込めて作った短歌です。
 後で載せる詩に、その感情が書かれていると・・・思うのですが・・・
 
 では、また後ほど・・・


    日記@BlogRanking投票お願いします

   人気ブログランキングへこちらもね

   詩スル者タチもひとつお願い