これはだめだ!

自信喪失、無気力な日本に”喝!”、反日、侮日に反撃、一矢を報いる。

北朝鮮の核挑発で米中が日本の核武装に危惧、キッシンジャーは訪中時“核の傘”を否定した 

2013-04-21 | 安全保障

(中国) 
中国高官「日本に核は使わない」
 
「日本に核兵器使わない」=異例の具体的国名言及―中国高官
            
(時事通信) 2013年04月20日 07時08分
【ジュネーブ時事】中国外務省の※(※=マダレに龍)森軍縮局長は19日、ジュネーブの国連欧州本部で「日本に対し核兵器は絶対に使わない」と述べた。中国は核兵器を先制使用しない政策を掲げているが、政府高官が具体的な国名に言及するのは異例。核兵器のない地域で「いかなる状況下でも中国は核兵器を使わない」と強調した。

 北朝鮮問題については「相互信頼の欠如が最大の課題」と指摘。対立激化が「危機をあおる悪循環をもたらす。関係国は膝を交え対話すべきだ」と訴えた。 
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中国は核兵器を保有するが、日本に対し核兵器は絶対に使わない」から日本は核武装をするな、朝鮮半島が核兵器のない“地域”になるならば「いかなる状況下でも中国は核兵器を使わない」ということ。中国は毛沢東時代ソ連が信頼できないから核武装をした。インドも中国が信頼できないから核兵器を持った。北朝鮮も米国だけでなく中国に脅威を覚えたから核兵器を開発した。他国から信頼されない中国の手前勝手な口先だけの宣伝である。 

(米韓) 
韓米原子力協定:現行のまま2年延長で合意か 
   
22日にも交渉結果を発表 
 来年3月に期限切れとなる現在の原子力協定について、韓米両国は期限を2016年まで2年延長する方向で意見がまとまり始めている。これに対し、電力業界の関係者などからは「使用済み核燃料の保管場所不足がさらに深刻になる」と懸念する声が相次いでいる。しかし一方では「残念ではあるが、次善の策だ」「ウラン濃縮と使用済み核燃料の再処理を行う権限を確保できるよう、今後2年も引き続き最善を尽くさなければならない」などの意見も相次いだ。韓国政府は米国との交渉結果を、早ければ22日にも発表する予定だという。 

■韓半島の安全保障問題が交渉の悪材料に  
 韓米関係に詳しい専門家の間からは「北朝鮮による核実験や核攻撃などの脅威により、韓半島(朝鮮半島)の危機的状況は深刻化している。その影響で今回の原子力協定の改正交渉でも両国が妥協できる余地は狭まっている」との見方が支配的だ。 

 国立外交院の尹徳敏(ユン・ドクミン)教授は「北朝鮮による核開発の影響で、韓国国内では核武装を求める声まで出ている。これではこちらの主張に軍事的な意図があるものと疑われかねない」とした上で「交渉の時期が非常に悪かった」とコメントした。 

 別の外交筋は「米国は濃縮と再処理の権限を認めない方向で改定交渉を終わらせようとしている。それを阻止するため交渉の期限を延長することができれば、これも半分の成果だ」と述べた。 

 これに対し、韓国外国語大学政治外交学科のナムグン・ヨン教授は「延長するにしても何かを手にしなければならない。また韓米同盟をさらに強固なものとするためにも、米国がこちらの主張に耳を傾けるべきだ」と主張。また東国大学のキム・テウ碩座教授(寄付金によって研究活動を行えるよう大学の指定を受けた教授)も「経済的にも外交的にも濃縮と再処理の権限確保はぜひとも必要だし、これは朴槿恵(パク・クンヘ)政権の時代的使命だ。政権発足直後にしっかりと解決できなかったので、今後は交渉がさらに難しくならないか心配だ」との見方を示した。 
     
      李永完記者 朝鮮日報/朝鮮日報日本語版 
    
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 韓国は北朝鮮が核兵器を持っているのでウランの濃縮と再処理をしたいが、韓国国内では核武装を求める声があり軍事的な意図があるものと疑われているから米国も現状維持で韓国の主張を認めない。「核武装の軍事的な意図」があり核兵器を隠密裏に行っていた過去があるから韓国は信用されない。更に韓国が核開発の気運を示せば、南北の核の脅威の前に日本も核武装へと動き出すので、なおさら米国は認めない。 

(米中) 
「6カ国」中国代表が訪米へ=北朝鮮問題を協議 
            2013年4月19日(金)12:03 
 【ソウル時事】米政府系放送ボイス・オブ・アメリカ(韓国語版)は19日、北朝鮮核問題をめぐる6カ国協議中国首席代表の武大偉朝鮮半島問題特別代表が21~24日の日程で訪米すると伝えた。国務省のデービース北朝鮮担当特別代表らと会談する。

 中距離弾道ミサイル「ムスダン」発射の構えを見せるなど挑発的言動を続けてきた北朝鮮は、ここにきて対話の前提条件を提示するなど態度を微妙に変えつつある。こうした中、米中高官は、北朝鮮の態度をさらに軟化させるための方策などを話し合うとみられる。 
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 中国にとって北朝鮮の“悪ふざけ”も米中日3カ国の力関係を中国に有利にさせるテコとしてであるから、北朝鮮が「挑発的言動を続けてきが対話の前提条件を提示するなど態度を微妙に変え」たのを受けて、米国に“貸し”を作るために訪米する。  
 
 
米国は北朝鮮に対する影響力がないから中国頼みである。北朝鮮が度が過ぎない程度に“悪ふざ”けをすればするほど、朝鮮半島の安定・非核化、北東アジアの秩序作りを中国が主導することになる。  

(日米) 
米副大統領「日本防衛義務果たす」 
        
NHK WEB 2013年(平成25年)4月20日[土曜日]10時56分 
 
アメリカのバイデン副大統領はワシントンを訪れている麻生副総理兼財務大臣と会談し、北朝鮮の核放棄に向け、アメリカが日本と連携して取り組んでいく方針を確認するとともに、引き続き「核の傘」を含むアメリカ軍の抑止力で日本への防衛義務を果たす考えを強調しました。

 バイデン副大統領は19日、G20=20か国の財務相・中央銀行総裁会議に出席するためワシントンを訪れている麻生副総理兼財務大臣とホワイトハウスで会談しました。

 
この中で、麻生副総理は挑発的な言動を続ける北朝鮮について、「北朝鮮の意図読み取るのは困難だが、核の保有は断固として容認できない」と述べました。

 
これに対し、バイデン副大統領は「同感であり、北朝鮮は国際社会との約束を果たすべきだ」と述べ、北朝鮮の核放棄に向け両国が連携して取り組んでいく方針を確認しました。
 
そのうえでバイデン副大統領は「『核の傘』の提供を含め、日本を防衛するというアメリカの立場は変わらないことを再確認したい」と述べ、引き続き「核の傘」を含むアメリカ軍の抑止力で日本への防衛義務を果たす考えを強調しました。 

 
さらにTPP=環太平洋パートナーシップ協定の日本の交渉参加について、バイデン副大統領は「早期に交渉を進めていく必要があるので、引き続き協力したい」と述べ、TPP参加国から日本の交渉参加が了承されれば、年内の交渉妥結に向け両国が緊密に連携していく考えを示しました。
   
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 中国は核兵器を保有するが、日本に対し核兵器は絶対に使わない」から日本は核武装をするな、朝鮮半島が核兵器のない“地域”になるならば「いかなる状況下でも中国は核兵器を使わない」との発言に呼応するがごとく、バイデン副大統領が「日本防衛義務果たす」、「引き続き『核の傘』を含むアメリカ軍の抑止力で日本への防衛義務を果たす考えを強調しました。」と言い出した。  

 米国が日本に対し「核の傘」を提供するというが、リップサービスに過ぎない。北朝鮮の核ミサイルが米国本土に向けて発射した場合は自国の防衛のために核兵器で反撃するであろうが、米国を狙わず、日本にのみか核攻撃された場合は、「核の傘」は提供するかどうか、疑問である。米中結託して日本の核兵器開発に危惧を抱き、止めにかかったといえる。 

日本に関する米中の利害は一致している、
   「日本をコントロールすること」 
  
再読!キッシンジャーが秘密訪中で話したこと  
 
以下、毛里和子・益田弘`監訳「周恩来キッシンジャー機密会談録」岩波書店 から 
 
「第4回周恩来・キッシンジャー会談、1971年10月22日 場所:北京、人民大会堂、全体議題:朝鮮、日本、南アジア、ソ連、軍備管理」から抜粋する。 
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恩来総理 天皇に会われたことはありますか? 

キッシンジャー博士 ええ、(天皇の訪欧途上の)アラスカで。 
  
今朝あなた方の外交部長に説明しました(笑い声)。

周恩来総理 とても複雑な人物ですね。 
キッシンジャー博士 その後、儀典長は神経衰弱になりました。とても複雑な人物です。真に心からの会話はありませんでした。総理、私はこのことで何か秘密を明かそうとしているのではありませんよ。 

   
(注)二人は天皇を馬鹿にし笑いものにしている。 

周恩来総理 分かっています。 

キッシンジャー博士 日本人は、ほかの人々の態度に対する感受性が鋭敏ではありません。日本人の文化的な求心性のためです。私がこのことをお話しするのは、この日本人の特性は、彼らを相手にしなければならないすべての者に特別の責任を強いるからなのです。あなた方も我々もです。日本を増強し続けることは可能であり、やがて日本は我々が好むような政策を全精力をあげて追求するだろうと考えるアメリカ人を、私はいつもきわめてナイーブだと信じてきましたし、今でもそう信じています。 

 
総理が言われた、経済成長はそれ白身の必要を生み出すということには賛成します。そして日本の経済的発展の方法が、日本の偏狭な特徴を示しているということでも部分的には総理に同意します。なぜならそのやり方は、多くの国を日本の政策に結びつけようとする日的を持っていろからです。ですから、私は日本に対して幻想は抱いていません。 

 
他方、別の観点から、反対の方法で日本を自国の政策に拘束することができると信じている国も、同じような幻滅を味わうだろう、と私は信じています。たとえば、現在の状況では、誰にとっても大きな誘惑があります。特に中華人民共和国とソ連にとっては。我々の7月会談によって、日本は自国の進路について不明確になりました。
 それゆえ、ソ連が日本を白国の方向に向けて動かそうと特別の努力をしたことに、私は気付いたのです。そして中華人民共和国がとった動きの客観的結果も、日本をその方向に動かすことになり得るのです。たとえば『人民日報』は、9月18日の社説で、アメリカは日本をいつでも裏切ることができる、と警告しました。  

 
私の率直な意見では、このような競争は日本のナショナリズムを煽るだけです。他方、それは古い政策を支持してきた勢力を勢いづけます。長い目で見れば、それは日本を太平洋でバランス・オブ・パワー政策を採ろうとする誘惑へと駆り立てることになるでしょう。私はこのような観点から、日本の中立化を望むという総理の発言にコメントしたいと思います。

 世界第3の工業国と1億2千万の人々にどのような中立があり得るのか、これを考えるのは困難です。歴史的には二種類の中立しかありません。すなわち、ベルギーのように他国に保証された中立と、スイスやスウェーデンのように白ら中立を宣言して、自力で防衛する国です。自ら中立を宣言して自力で防衛する国は、つねに巨大な軍事力を有します。スイスやスウェーデンは国家的規模からすると、ほかのヨーロッパの諸国に比べて大きな軍事力を保有しています。 

 
自力で自らを防衛する日本は、周辺にとって客観的に危険な存在となるでしょう。より強力になるでしょうから。それゆえ私は、現在の日本の対米関係が、実際には日本を抑制しているのだと信じています。もし我々が皮肉な政策をとろうとすれば、我々は日本を解放し、自らの足で立つよう促すでしょう。これは日本と中国の間に強い緊張を引き起こすでしょうから、我々がその問に入ることになります。それはとても近視眼的です。あなた方も我々も、双方が犠牲者となるでしょう ですから、我々が日本について相互に理解し、我々双方が、日本に対して抑制を示すことが重要なのです。  

 
日本は太平洋において、アメリカの政策に従順であり得ると信じるアメリカ人はナイーブです。日本人には彼ら白身の目標があるのであって、その目標はワシントンではなく、東京で作られるのです。日本の歴史は1945年に始まったと考えたり、戦後の)日本は(戦前とは)正反対なのだと言うのは、幻想なのです。他国にとっても、日本をアメリカに対抗するために使おうと試みるのは危険なことです。というのも、そのどちらも日本を賞賛する傾向があるからです。  
 アメ
リカの政策について、別の文脈から私がすでに述べたことを、具体的に繰り返しましょう。第一に、我々は目本の核武装に反対します。このことについて、何の権限もない政府関係者が何と、言おうとです。そのうえ、彼らは決してそのようなことは述べていない、と言っています。 

 
第ニに、我々は日本の通常兵器が、日本の四島を防衛するのに十分な程度に限定することが好ましいと考えています。我々は日本の軍事力が、台湾や朝鮮半島、またこれまでの協議で指摘したほかの地域であれ、どこに対しても膨張することに反対します。 

 
日本本経済の成長という問題については、日本自信の問題というだけではなく、全世界が考慮すべき問題であることを理解します。 
 
これが我々の国家的原則ですが、これが効果的であるためには、すべての関係国が抑制的であることが必要だと繰り返すしかありません。 

周恩来総理 もしあなた方が、日本の核武装を望まないと言うのなら、それは日本が他国を脅すために、あなた方が防御的な核の傘を提供するということですか?

キッシンジャー博士 日本はそんなことができますか? どうやってですか?

周恩来総理 日本は、自国は大国(アメリカ)と同盟しているので、その軍事力を背景にして経済的に膨張できると感じているのではありませんか? 

キッシンジャー博士 仮想の状況についてお話しするのはとても困難ですが、日本の行為によって生じるような軍事的紛争に対して、核の傘が適応されるなどということを、私はきわめて疑わしい と思っています。核の傘は、本来、日本列島に対する核攻撃に対して適応されるものです。我々が核兵器を、自国のために使うのと同じように、日本のために使うのではないことは当然です。実際、そういうことはあまりないでしょう。しかし日本は核兵器を非常に迅速に作る能力を持っています。 
 
周恩来総理 あり得ることです。

キッシンジャー博士 もし我々が撤退するとなると、原子力の平和利用計画によって日本は十分なプルトニウムを保有していますから、とても簡単に核兵器を作ることができます。ですから、々の撤退に取って代わるのは、決して望ましくない日本の核計画なのであり、我々はそれに反対なのです。

周恩来総理 あなた方は、アメリカが日本の自衛力を制限することができるとお考えでしょうか?  
キッシンジャー博士 総理、私は不確かなことについてはお話ししたくありません。総理が言われたような傾向は日本に存在します。私は現状の対日関係のほうが、日本の自衛隊を制限するのに有効だと思います。日本はだまされてきたのだと言われれば、日本ではナショナリズムが高まることになるでしょう。アメリカは第二次世界大戦で、日本が力でアジアを制圧するのを阻止するために戦ったのです。そのアメリカが25年後に、日本にアジアを制圧するよう促すのでは、訳が分からなくなります。
 政府としてはこの問題を検討していないので、これは私の個人的な考えなのですが、総理が言われたように、もし日本が大規模な再軍備に乗り出すのであれば、中国とアメリカとの伝統的な関係が復活するでしょうし、我々はその際の状況を非常に真剣に討議することになるでしよう。 

 
ですから、要するに我々は、日本の軍備を日本の主要四島防衛の範囲に押しとどめることに最善を尽くすつもりです。しかし、もしそれに失敗すれば、ほかの国とともに日本の力の膨張を阻止するでしょう。  

周恩来総理 その点がよく分かりません。なぜなら現在の状況では、ほかのある大国(注、ソ連)が日本を味方に引き入れようとしており、日本の経済力をもってすれば、より大規模な軍事力を持つことが可能だからです。ですから、日本人民が平和と中立の道を歩むように促すことが、なぜ良くないのでしょうか?  

キッシンジャー博士 当然ですが、私は日本が平和政策をとってもかまわないと思っています。私は、日本中立化の客観的結果は重武装ということになる と考えています。そうなると理論的には中立ですが、以前の日本と同じになってしまいます。
 そればかりでなく、ほかの国も目先のことにとらわれるようになり、状況を変えようとするような大きな試みは長期にわたって実現しない、ということになるでしょう。このような事態は、我々や日本の隣国をいらだたせるだけでは
ないでしょうか? 

周恩来総理 ある大国(注、ソ連のこと)は経済的側面を強調しており、日本の欲求をいくらかは満たすことができるでしょう。それほど大したことはないでしょうが。 

キッシンジャー博士 そうでしょうね。

   話題が日ソ関係になった。(略) 

周恩来総理 中国は(日本に対し)復讐を試みるつもりはありませんし、また核ミサイル実験を実施するたびに、我々は核ミサイルを戦争に使うことはないと言明していますから、日本が核兵器開発というような欲求を抱く理由はありません。あなたがおっしゃることは分かります。日本はアメリカの制御がなければ暴れ馬です。いたるところでです。日本の経済があのように強力であっても、日本を制御することは可能でしょうか? 

キッシンジャー博士 完全には無理でしょう。しかしあなたがお考えの軍事的側面について言えば、そのお考えのやり方よりは、(日本の軍事的膨張を制御できる)可能性があります。核の傘について言えば、アメリカは核の傘を拡大する条約を日本と結ばねばならないわけではありません。日本が攻撃されたときに、我々が日本を防衛したいと思えば、防衛することができます。 

 
核の時代においては、国家がほかの国を防衛するのは条約があるからではありません。自国の国益が危機にさらされるからなのです。ですから我々自身にとっては、条約は必要ではないのです。
 
日本は軍事的には、アメリカのために大きなことはできません。もしアメリカが極東で攻撃計画を立てたとしても、日本は必要ではないでしょう。日本にある基地は必要ではないでしょう。我々はどこででも攻撃計画を遂行することができます。 
       (この後の記事、略) 

周恩来総理 日本の問題に関しては、あなた方にはあなた方の、我々には我々の見解があります。日本がどうなるのかを見守ることにしましょう。 

キッシンジャー博士 我々は、日本に関して同じような関心を抱いていると思いますが。

周恩来総理 ええ。日本軍国主義の復活は良いことではありません。ですが、日本経済が現在の水準にまで発展したという問題があります。アメリカが日本を、今日のようなところまで太らせたということは否定できないでしょう。 

キッシンジャー博士 まったくもってその通りです。しかし今や、我々は太平洋の両岸で、日本経済の発展にどう対処するかを決めねばなりません。我々は愚かな楽観主義者になることはできませんし、あなた方も今日の文脈で状況を考えねばならないでしょう。 

周恩来総理 日本はすでにあのように富んだ国になりました。このことをニクソン大統領は、7月6日の演説で特に強調しましたね。あれは非常に現実的な発言でした。今や問題は、日本の広範な人民が、在日米軍基地の解体を要求しているということです。沖縄を含めた在日米軍基地の今後の役割について、どのようにお考えですか?  

キッシンジャー博士 日本人が本当に在日米軍基地の撤恨を望むなら、我々はいつでも撤退します。アメリカは本質的にはアメリカのために日本に基地を置いているわけではありません。とはいえ、実際にそうなったとしても、あなた方は喜ぶべきではないと思います。いつの日か後悔することにかるでしょう。ちょうど今日我々が、日本をいかにして経済的に築き上げたかを後悔しているのと同じようにです。
   
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「アメリカが日本を防衛する」、それはない
  キッシンジャーが40年前、周恩来と話し合ったことは、言葉であるが、現代外交の生き字引的存在であり、アメリカの歴代大統領をはじめとする世界各国の指導層と親交を持っている。国務長官退任から30年以上たった現在でもその国際的影響力は大きい。 
 キッシ
ンジャーは、周恩来の前で日米同盟の実態を吐露している。彼の対日認識の一端を、もう一度確認する価値はある。 曰く、
 
●自力で自らを防衛する日本は、周辺にとって客観的に危険な存在となる。強力になるから、現在の日本の対米関係が、日本を抑制している。

●核兵器を、自国(注、米本土)のために使うのと同じように、日本のために使うのではない。 
 [注]当時の米国の核戦力は圧倒的に優勢であったから、キッシンジャーは中国が「日本列島を核攻撃」するこはないし、「核の傘」は米本土の防衛=日本本土(即ち日本人とその財産など)の防衛ではないし、「日本本土の防衛」が米国の国益にとって死活的に重要であり、軍事戦略上必要な場合にのみ機能するということであろう。

●原子力の平和利用計画によって日本は十分なプルトニウムを保有している。とても簡単に核兵器を作ることができる。我々の撤退に取って代わるのは、決して望ましくない日本の核計画なのであり、我々はそれに反対である。 

●現状の対日関係のほうが、日本の自衛隊を制限するのに有効だ。日本はだまされてきたのだと言われれば、日本ではナショナリズムが高まることになる。アメリカは第二次世界大戦で、日本が力でアジアを制圧するのを阻止するために戦った。
●日本が大規模な再軍備に乗り出すのであれば、中国とアメリカとの伝統的な関係が復活する。我々はその際の状況を非常に真剣に討議することになる。 

●我々は、日本の軍備を日本の主要四島防衛の範囲に押しとどめることに最善を尽くす。それに失敗すれば、ほかの国とともに日本の力の膨張を阻止する。

●核の時代においては、国家がほかの国を防衛するのは条約があるからではない。自国の国益が危機にさらされるからだ。我々自身にとっては、条約は必要ではない。

●日本は軍事的には、アメリカのために大きなことはできない。アメリカが極東で攻撃計画を立てたとしても、日本は必要ではない。日本にある基地は必要ではない。 

●我々は太平洋の両岸で、日本経済の発展にどう対処するかを決めねばなりません。我々は愚かな楽観主義者になることはできない。

●日本人が本当に在日米軍基地の撤恨を望むなら、我々はいつでも撤退する。アメリカは本質的にはアメリカのために日本に基地を置いているわけではない。とはいえ、実際にそうなったとしても、あなた方は喜ぶべきではない。いつの日か後悔することになる。  

  
キッシンジャーは安倍首相が米国との事前協議で“大敗北”を喫したTPP交渉参加問題に関しては、2011年11月11日夜、首相官邸を訪問、野田前首相と会談しTPP交渉に参加するよう圧力を掛けている。
 米軍の基地を日本におくのは日本を抑えるため、核武装を阻止するため、日本防衛のために核を使うのではないとはっきり言っている。 

 
米国が日本に提供する「核の傘」に日本(NATO加盟のドイツ、イタリア、ベルギーなどと違って自衛隊)は関与できない以上、あるのか無いのか分らない、単なる言葉の遊びである。米国が信頼できる国と思う人には「傘があり」、信頼できないと思う人には「傘はない」。日本を出し抜いて日本をコントロールする話をした人物がリードする米国外交を信頼することはできない。米中が北朝鮮の核実験に反対の姿勢を見せているのは、日本の核武装を引き起こしかねないからである。
           米国は日本を信用していない?

 米ソが主導して成立した核拡散防止条約も日本とドイツの核武装を阻止するのが狙いであった。米国外交の黒幕であるキッシンジャーが周恩来と話し合ったことがらは、現在も米中両国の対日政策の底流にあると見るべきである。油断大敵、火の用心。米国の甘言に騙されてはならない。

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