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スピリチュアルな力を持つメンタル・カウンセラーeRi
★顔・心・体を通じて魂の成長をサポートする活動と日常のできごと。

依存は排除すべき悪いもの、とは思わない

2011年11月16日 | カウンセリングの現場から

今日は「依存症」について書いてみましょう。

依存症というのは大きく分けると3つのタイプがあります。

(1)物に対する依存
   アルコール・タバコ・薬物など

(2)行為における依存
   仕事、ギャンブル、買い物、ゲーム、携帯メールなど

(3)人間関係における依存
   親や配偶者、師など。
   親子、配偶者同士、師弟など、相互に依存し合う事を
   「共依存」といいます。

 

(1)(2)においては、「ドーパミン」という脳内物質が
関与しています。

ドーパミンは「快」の感情、意欲、学習を生み出すもの。

(1)は、あるときにそれ(アルコールなど)を摂取して
満たされた感覚を経験すると、それを求めてまた摂取したく
なります。チョコレートやコーヒーなどの嗜好品も度を越すと
依存症と呼ばれます。かつては「中毒」という言葉が
用いられた時代もありました。

(2)の行為においても仕組みはほぼ同様です。
それ(ギャンブルなど)を行うことでドーパミンが活発化し、
興奮や快楽、安心がもたらされます。

依存症の怖いところは、「耐性」が出来上がると
最初の満足では物足りなくなってくることです。

欲求は次第にエスカレートし、
社会生活を行うのが困難になることもあります。

一方、「いつでもやめられる」と軽く受け止めていながら、
いざやめてみても、また戻ってしまうというのであれば、
自分が考えている以上に依存度が高まっている
かもしれません。

 

依存症の克服には「対象となるものから引き離す」のが
医学的な考え方ですが、私は異なる見解を持っています。

依存することで得られる「快」は、手段は望ましいものでは
ないけれど、それなりにその人のバランスをとる上で
必要とされている状態です。

実際、薬物やアルコール依存で入院治療を行った人の
中では、退院後にさしたる理由もなくアッサリと再発する
方も多いようです。

目に見える現象だけを取り除けば解決、とならないのが
心の問題にはあります。

 

依存が始まるには大なり小なり理由があります。

その理由を突き止めることが最重要とは思いませんが、
依存症を克服したいのであれば、それに変わる望ましい
別なものを見つけることが再発を防ぐ上でも重要だと
思います。

「望ましい別なもの」とは物というよりも考え方や思想です。

それは新たに創り出すものでなく、自分の中に眠っている
ものであろうかと思います。

 

依存ではありませんでしたが、
落ち込むとリストカットしたくなるという習慣を持つクライアント
さんがいました。

彼女は死にたくて手首に刃を向けるわけではありません。

痛みを感じたり、赤い血液がドクドクと出てくる様を見ていると、
「ああ、生きている」という実感が得られるというのです。

ある人は未曾有の事故に遭って以来、命を賭す競技を始めました。
一歩間違えれば死んでしまう。
けれど無事に終わったとき、「生きている」という実感に
とてつもない喜びを感じるそうです。
そして努力が実って、彼女は世界チャンピオンの座を
勝ち得ています。

 

依存に関しては、好ましくないものは排除するのみ、
という考え方は一度脇に置き、その人自身も
気づいていない心の奥底の要望を引き出すことを
第一に考えるのがTrue Colors的な治療方針です。

人はいつも安定していたい、という生きる上での
欲求を常に求めているのです。

もしも私が依存は排除すべきもの、という考え方に
立っていたら、このような治療方針に気づけなかったと
思います。
心理カウンセラーの考え方によって打ち出される
方針に違いがあることも知っていただき、ご自分に合う
カウンセラー選びに役立ててほしいと思います。

 

冒頭の「(3)人間関係における依存」については
明日以降に書いてみようと思います。

 

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11/23(水)
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