エチオピアエチオピア

代田橋からこんにちは

活動(?)

2008-10-28 22:37:06 | Weblog
筆不精、トルシヤです。のんびり気質のアフリカに慣れてきたのでしょうか?
最近チャックがよく全開です。アフリカ気質に慣れてきたのでしょうか?
これは良いことなのでしょうか?

先日調整員の方が学校に様子を見にいらした。
調整員は僕らボランティアの活動を赴任から帰国まで面倒を見てくださるJICAの職員。
僕の隊次が全員ようやく配属先への赴任が完了したので、先週と今週とにわたって様子を見て回っているらしい。
授業を任されても授業崩壊気味の隊員、順調に授業を進める隊員、授業を持たずに課外授業みたいなものを担当することになってしまった隊員、することが今のところなかなか無い隊員と、色々である。
僕はその中でも恵まれたほうではないかと思う。
僕の配属先は僕で4代目の隊員。なので日本人が、JICAが介入してくることに慣れていて、
「どの授業やりたい? いつから授業する?」
と聞かれ、その希望通りのまますんなりと授業が始まり、今日で一ヶ月くらい経つ頃ではないかと思う。

生徒達の名前は全て覚えた。
生徒達はとても素直。一人一人に教えていると写真のようにみんな集まってくる。
そして少しでも何かを得て正しい答えを導き出そうとしている。
しかし理解力が恐ろしく低い。そして英語が話せない。
僕は製図学科で教えている。
幼少期の図画工作等の授業がなく、お絵かきの様な授業も無いらしく、立体に関する思考回路がかなり弱いのではないかと思う。
今は作図をして透視図(パース画)を作成することを練習しているのだが、とにかく線と線が交わっていたらよし来た!とばかりに結んでなんとなくそれっぽく仕上げてしまう。
各線の意味や、どの交点を追うべきか等を細かく説明したいのだが、英語で説明しても伝わらない。
お陰で現地語のアムハラ語は少し上達してきた。
幸い図を介して会話が出来る教科なので、ノートを片手にいつもクラスをぐるぐる回っている。
授業は一日4~5時間。途中休み時間を取ったら帰ってこなかったことがあったので、休み時間はなしに。
遅刻が酷かったので今日から遅刻者は点数を半分にすると言ったら割りと時間通り来たり。割と素直。

僕の懸念としては、アムハラ語ができないことによってエチオピア人教師が教えるよりも学力が下がってしまうことであった。
しかし生徒達に聞くと割と評判はよく、日本のことも色々と聞いてくる。
毎回の作図した答案に名前を書くわけだが、日に日にカタ仮名で名前を書いて提出してくる生徒が多くなってきた。
「キョウカラワタシガアナタタチノセンセンデス」
って来たらいやだろな、って話を人にしたら、いきなり外国人が来て教えてくれたら楽しみだと思うけどな、と言ってもらえ、確かにそうだと、元気が出た。
笑いながら会話が出来るように、とにかく楽しんでもらえればと思う。

エチオピア人の先生は教室に張り付いていることはせず、課題を出したら自分は事務所に引っ込んで皆が終わるのを待っていたりする。
僕は言葉の壁があるので出来る限り顔をつき合わせて手探りでコミュニケーションを取るようにしている。

それでも理解力は低い。元々二日間の授業で終わるはずだった内容に5日間かけ、そして依然として理解してもらえていないことが分かったり。住んで4ヶ月経ってきて知らない間に溜まっていたストレスも相まって、昨日までちょっとやり場の無いストレスを感じていた。
ストレスのうまい解消法も無いし、状況は変わらない。
なので諦めることにして、逆にどこまでどうやったら理解してもらえるかという挑戦と言ったら大げさだが、そういう方向に考え方を変えることにした。

一番の問題は立体を二次元に描くということで、三次元から二次元への変換ができていないこと。
なので三次元は三次元で分からせようと模型を作成し、三次元と二次元の変換をダイアグラムにし、生徒にプリントを配ることにした。
昨日は遅くまで準備していたので今日の睡眠時間は5時間弱。昨日の睡眠時間よりも短いのだが、寝覚めは昨日とは打って変わってなぜか爽快だった。

そして授業に行くと、生徒は二人くらいしか遅刻せずに皆揃っていて、いつになくすんなりと授業は進み始めた。夜なべしたプリントを配り、このプリントで分からないところは無いか、と聞くと先週は大きく首を振っていた生徒達は
「ガッバ、ガッバ(分かった分かった)」
と繰り返してくれた。
その後新しい単元について模型を使って説明をしたところ、これも理解してもらえたようで、安心した。
内容的には先週よりも難しいはずなのだが、返ってきた答案を見ると完璧な正答者は少なかったものの、皆正答と遠からずといった答えを提出しており、まあ満足のいくものであった。

ストレスは解消するもの、と思っていたがこんな方法もあるものか、とちょっと元気の出た一日であった・・・・と言っても今日はまだまだありますが。

Photo: Me and students in my class.

激写!!!(DP1)

2008-10-14 21:14:40 | Weblog
ずっとずっと写真に収めたかったものがある。
それはこっちに来てからは何回も観測されいて、そして日本でもかなり見慣れていたものである。
今日の朝いつものようにタクシーに乗って出勤しようとしていた矢先、そいつは現れた・・・
我々を凄いスピードで追い抜いていく・・・黒い雲と共に・・・
私は急いで仕事道具の詰まった重い鞄に手を伸ばした。
鞄は片手だけ伸ばした私には手に余る重さだったがなんとか中から愛用のキャメラを取り出した。
そしてものすごい勢いで離れていくそいつを俺はなんとかフレームに収めることが出来た。


それは!!!!!!・・・・・・













念のために言っておくとここはエチオピアである。


そのほかに
・珈琲スナック(キャラクターと電話番号付き)
・三笠興業(電話番号付き)
・平成17年度排気ガス規制7都府県適合車
などなど

日本車は右ハンドル、こちらは左ハンドル。
前にNHKでインドネシアかどっかで右ハンドルを左にする改造を見たことがある。凄い。
タクシーはラダというロシア製がほとんど。3割くらい日本車がある。見た目に反して実はラダの方がかなり新しいのだが、日本車は古くてもしっかりとした乗り心地である。
見た目は古いが窓ハンドルだったりドアハンドルのディティールはほとんどが壊れていない。
ちなみにラダは全て同じように同じところがほころんでいたり壊れている。
代表的なのがドアハンドル。人によっては開けられないくらいに壊れている。
お陰で日本人のエチオピア人からの印象はすこぶる良い。
日本の高度経済成長期に我々のイメージは支えられている気がする。

「あなたが廃車にした車、もしかしたらエチオピアで見つかるかもしれませんよ?^^」
な~んて、書いてて気持ち悪い文句が浮かんでくる。
実際ドイツ人で自分が廃車にしたワーゲンを発見した人がいたし。

Photo: Chunichi (Japan) news paper's track in Ethiopia.

学校が始まりました(DP1)

2008-10-14 20:52:46 | Weblog
ご無沙汰アゲイン

学校が始まった。

僕はアジスアベバにあるティグバレッド職業技術短期大学というところの製図科に配属されている。
6人目の教師として建築デザイン製図を教えている。
機械製図、CAD、製図技法等色々サブジェクトはあったが、元々建築デザインをしていたのでオファーしたところ、即決定した。
生徒達は3年カリキュラムがある2年生。
年齢は17~20代後半まで居る。
エチオピアでは英語で授業をしなくてはならない。しかし彼らは英語が出来ない・・・
なので黒板前では英語で授業をし、個人個人にはアムハラ語交じりの英語で語りかけている。
「俺らの共通言語は建築だからな!」
ってこの間勢い余って言ってしまった手前、何とかするしかない。
生徒は意外に素直で皆真面目にやってくれる。
分からなくなったら直ぐに質問は来るし、個人個人に説明をしていると皆集まってきて真剣に聞いてくれる。
「じゃあ来週からお願いね」
って言われたままに授業を始めたが、なんとかなるものである。

これはスケッチの授業。教室で僕が黒板に書いたスケッチを写してもらってスケッチのセオリーを学んでもらって、その後実践を兼ねてお外でスケッチ。
雨季の明けたエチオピアで日焼けをしたい僕の要望が隠れている。
お陰で今日の朝はシャワーで首筋がヒリヒリした。
計画的に外の授業を重ねてきたが、スケッチは今日で終わり。あとは教室での作業が全てなので我慢するしかない。なるべく窓際の生徒を教えようかしら。

生徒達はもの凄く酷い子からまあ意外に行ける、という子まで様々。
日本で教師の経験が無いので人間がいきなり新しいことをやってどこまで出来るのかを知らないから比較が出来ないのが残念。

生徒の名前を覚えるのがとても難しい。生徒の顔写真入りの名簿を作っている先輩隊員も居るが僕はそんなにマメじゃない。自分の記憶力に過剰に頼り、その結果全然覚えられずに居る。それにエチオピア人の名前はとても難しい。

簡単なの
・トーマス
・ヨナス
・ダグム

難しいの
・タケレアブ
・ハイレセユなんとか
・ネツァネットゥなんとか
・なんとかかんとか

こんな具合に。しかもそれぞれ日本語に無い痰を吐くような発音をする音もある。
まあゆっくりと覚えていこう。この生徒を二年間担当するかもしれないです。

出来の悪い生徒が可愛いというのはよく言ったもので、とさだまさしの歌みたいだけど、出来の良い生徒はもちろん名前を覚えるけれどもそれよりも先に覚えるのが出来の悪い生徒。
「イヘ、アリフノ?(これ、うまく描けてるだろ?)」
って自信持って聞いてくる。ちなみに鼻の穴にはたっぷりと鼻水が詰まっている。

先日課題を兼ねて、「自分の住んでる家のプランをスケッチする」というものをやった。
これは頭の中にあるアイディアをいかにかたちにするかという良いトレーニングになるのと同時に、僕からすると彼らが平均的にどの様な家に住んでるかが分かる良い機会となると思い出してみた。
鼻水の彼だけつたない作図力のせいもあってかかなり狭い家に住んでいるようであったが、ほかの皆はほぼ同じような家に住んでいた。日本の家と変わらないようなキッチンとダイニングとリビングがあって、親のベッドルーム、子供のベッドルームとある。
ベッドとトイレが同じ大きさで描いてあったので
「これは何人用のトイレ?」
ってわざと聞いたらかなり大笑いされた。こうやって虎視眈々と冗談を言う機会を僕が狙っていることを生徒は知らない。
言葉がつたない方がむしろ笑いが取れる、それが僕がこちらで発見したことだ。わざと片言の振りをしておこうかしら?

とかなんとかとりとめもなくなってしまったが、そんなこんなで授業をしている。

親にも言ったけど、あんなに勉強をしなかった男が、クラスで下から数えたら余裕で一桁代だった僕が、知らない国で知らない人達を前に知らなかった言葉で教壇に立っている。人生何があるか分からない。

そしてアジスは今日も晴れである。

Photo1,3: Students on the wall.
Photo2,3: Students and their motif.

お久しぶりです(GR)

2008-10-13 23:39:58 | Weblog
雨季が明けました。
毎日バカみたいに晴れてます。
アムハラ語で乾季はバガと言います。
仕事が始まりました。
いきなり授業を任されました。
生徒に英語はほとんど通じません。
でもなんとか出来てきてます。
結構生徒は素直で可愛らしいです。
かなり忙しくなってきました。
また改めてアップします!

Photo:Cafe around my house. Machiato