TOWプランナーズスクール STAFF通信

超実践型のプランナー養成講座「プランナーズスクール」スタッフが綴る、
日々の出来事とか講義のダイジェストとか諸々です。

【ケトル式キャンペーンのつくり方】嶋浩一郎氏

2008-11-01 16:39:25 | 講義ダイジェスト
さてさて、やって参りました、お待ちかね2回目のスペシャル講義!!





今回の講師は「博報堂ケトル」代表取締役、嶋浩一郎さん
ケトル?!やかん?!
名前を聞いただけでなんだか面白そうですね!



では、さっそく内容のほうにいきましょう。
まずは嶋さんの自己紹介。
1993年博報堂に入社され、13年間様々なポジションを経験し、
2006年博報堂ケトル代表取締役に就任。
ちなみにこのユニークな社名は、

アイディアが沸く世の中を沸かす

といった意味を込めて付けられたそうです。
ホームページでは常にやかんがぐつぐつ沸いているので、
興味がある方はぜひご覧になってみてください




さて、本題に入っていきますと、
「ケトル式キャンペーン」をつくる上で、嶋さんが最も大事だと思っていること、
それはずばり
ニュートラルな発想!!


「恋と戦争は手段を選ばない」
嶋さんはさらっとこんなかっこいいことをおっしゃっていましたが、
つまりは仕事に境界線を引かずに
“課題”を解決する為に一番適した答えは何かを
常に探し続けることが大事なのです!


そんなニュートラルな発想を育成する為に、
嶋さんがお勧めしていたDVDはこちら「冒険野郎マクガイバー」
(なんだか今回のスペシャル講義、ネイミングがどれも非常にインパクトありますね。


1980年代に放送されていたアメリカのテレビドラマですが、
主人公のマクガイバーは運が悪いことに毎回身を危険にさらされ、
どうにかしてその窮地から脱出しようと知恵を絞るのです。
そして毎回、想いもよらないような方法でピンチを切り抜けるマクガイバー。

規定概念を壊す訓練を常日頃からしていれば、
必ず新しい発想が生まれるのですね!

なるほど!
いつも目の前にあるパソコンのキーボードは
もしかしたら寝心地のいい枕になるかもしれない・・・
なんてことを考えながら仕事をすると
いいアイディアが浮かんでくるかもしれません。笑



長くなりましたが、ニュートラルな発想以外に、
ケトル式キャンペーンを生み出す為の要素はまだまだたくさんあります。

全ての分野の仕事を初めから終わりまでいっぺんにこなす、これまでとは違った戦略体制。

手段と企画をはき違えないことの大切さ。

課題解決時にもっとも効くツボを押す=コアアイディアをしっかりたてることの重要さ。

などなど
企画をたてる上でとても大切なことを嶋さんはわかりやすく、
且つとても面白く説明してくれました。
受講生は誰もが頷きながら、感心した様子でお話を聞いていました。



続いては、嶋さんがこれまで関わってきた事例紹介。
今では誰もが知っている
「本屋大賞」を立ち上げた時の感動話や
WEBとリアルが連動する某電機メーカーのユニークなキャンペーン、
カンヌ広告賞を受賞したキャンペーンなど、
大成功した事例の数々を紹介して頂きました。

あんな遊び心に溢れた企画を実現させられるのは本当にすごいことで、
私もいつかあのような仕事に関われたら素敵だなぁとおもいました。



そして、今回の講義で一番の盛り上がりを見せたのが、
嶋さん個人が実施しているプロジェクトの紹介でした。
会場からは笑いが絶えず、あれだけ面白い企画を生み出せる人間が
考えていることはやっぱり違うな!ときっと誰もが思ったでしょう。


一つ紹介しますと、ずばりこちら
「200円でキャバクラ」計画!!
さて、このタイトルを見てどんな計画か思い浮かんだ人はいますでしょうか?

これはどういうことかと言いますと、
嶋さんの分析によりますと、
ある特定の時間の特定の都バスには通勤するキャバ嬢がたくさん乗っていることが判明。
つまり、その時間に同じバスに乗れば、
キャバクラに行っていると同じ状態である
と嶋さんは結論付けたのです。

なんという大胆な仮説。

そして、その仮設に基づいて、
おしぼりとグラス、お酒の入ったアタッシュケースを持って実際にバスに乗車。
案の定、バスの中ではキャバ嬢に囲まれ、
見事に200円でキャバクラ体験が実現したのです。
中には車内でお酒を作ってくれた方もいたとか。笑


その他にも、都内の公園を全て回り、
そこにいる動物の遊具をひたすら写真に収める活動も行っていました。
嶋さんによると、その動物たちの数から
なんと社会の現状までもが分析できてしまうそうなんです!!

なんというニュートラルな発想でしょう!!


その他にも、ここでは紹介しきれないような面白い話を本当にたくさんして頂きました。
日常生活の小さな点の一つ一つを大切にすることで、
必要なときにそれが自然と結びついて大きなカタチを作り出す。
新しい発想を生み出すには、
常に考え常に敏感でいることが大切なんだなと
改めてこの講義で感じさせられました。



次のスペシャル講義ではどんなお話が聞けるのか今から楽しみです。

ykn


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