かおさんのみみはねこのみみ

ふたのないたからばこ
〜コトバのむこうにあるもの〜

いもむし

2017-05-12 | 日記
若葉の芽吹きとともに、虫たちも元気になってゆく。
卵から孵った幼虫は、
成虫とは似つかない姿をしているものも多い。

短い短い、脚とも足ともいえないような突起を駆使して、
幼虫たちは移動をする。
その進み方も、それぞれだ。
シャクトリムシのようなもの、ミミズのようなもの、
ムカデのようなもの、ヘビのようなもの。
スピードだって違う。

進むスピードの違いは、
それぞれの虫のもつ、時間軸の違いなのかもしれない。
サナギになったら、サナギの時間、
成虫になったら成虫の時間。
おそらく、虫の本体に宿っている魂のようなものの、
その内側からは、違いは感じられないのだろう。
もっともっと高い所に移動して、
やっと少し気づけるかどうかだろう。
自分が、いもむしだったということも、だ。

きみは、どうだ。


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