かおさんのみみはねこのみみ

ふたのないたからばこ
〜コトバのむこうにあるもの〜

レアカード

2017-04-13 | 日記
カードゲームが流行って、もう長いはずだけど、
まだまだ人気があるんだろう。
あちこちで、売買するコーナーを見かける。
息子らも、一時期熱心だった。

レアなカードに対する思い入れは、
熱心になればなるほど強くなるのは必然で、
投げなしの小遣いでもって、
その情熱とどう付き合っていくのかは悩ましい。
上の息子は、写真をみながら、
感心するほどの完成度で、鉛筆で細密画のように模写し、
厚紙に貼り付けていた。
小学生のことだったと思う。
中学生になって、
なんで僕はこんなことに一生懸命だったんだろう、
と、つぶやいたのを覚えている。

これほど明確に、市場操作されている世界もないだろうに。

紙幣硬貨ですら、生産量が調整されているのに。

にんげんの生きる世界を、
カードゲームに例えることは可能だと思う。
すべてを言い尽くせるかどうかはわからないけれど、
いずれにせよ、
何かに例えて言い尽くそうとするには限界があるとしたら、
充分だ。
レアなカードは、印刷数が少ないのだ。
生産側が、極秘のルールでもって、割合を決めているのだ。
手に入れる方法は、いろいろあるし、
手に入れなくても、たぶん困ることはそんなにないのだ。



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