東方不敗の幻想

インターネットのジャーナリズムについての覚書

touhou_huhai@gemini.livedoor.com

「公開」と「非公開」

2008-07-05 13:15:08 | Weblog
ウェブを二次創作の「公開発表の場」と捉えると全てNG
http://d.hatena.ne.jp/NOV1975/20080704/p1
コメント欄

一貫して公開は「ウェブページとしてアクセス制御なしで発信すること」と考えているけど、毎回その定義を冒頭に書けとでも?


コメント欄ではSNSでのイラスト掲載とかはどうなんだ?と聞きましたが。

もっと別の見方をしてみよう。例えば、同人誌のDL販売って非公開ってことになるんじゃない。だって個人情報と決済手段を相手側に通知して、購入しないと閲覧できないんだぜ。これは立派に「アクセス制御」ですよね。

とか、あんまり突っ込むと、「ぼんやり二次創作規制賛成派」に余計な知恵を付けてしまうことになるんだけどさ。正直、コミケには行ったことがない、「なんで行かなきゃいけない」ぐらいに興味のない人は、そっとしておくのが一番かもしれないとは思う。

二次創作に親近感がない人間に、その根深い問題点だけを次々指摘しても規制賛成の方向に押しやるだけかな。感情を共有させられなければ、いくら理屈を並べても意味はない。

そうだな。理屈じゃないんだ。人を魅了し、愛を呼び覚ますのは。
私はそういう才能に欠けている。そういう才能を持つ人に奉仕したいと思うけど、理屈しか並べられないんじゃ…。

切ないね。
でも、ネットで公開された二次創作を読んで、聞いて、遊んで。笑い、泣き、怒り、心から感動し、それを沢山の仲間と共有し、熱中する。そういうことは誰にだって…いや、やっぱり「理屈は分かる」じゃダメなんだな…。くそ。


【追記】2008/07/05

携帯サイトのパス制の広がりとかについて「知っていても言わない方がいいことがある」のかどうか、分からないなぁ。
予告.outのときは、手書きブログや画像/お絵描き掲示板のコミュニケーションにまで監視の網が広がると思って、「かしこいはっかー」気取りが余計なパフォーマンスを!と思ったけど…。

なんだろう。そういうサイトを利用する人にとって当り前のことって、いつか新聞やテレビやニュースサイトでしか知らない人の目にも入る。そのときにヒステリックな攻撃をされるより、攻撃を予想して議論を尽しておくほうがいいのかな。
だからといって、知らない相手にわざわざ教える必要はない気もする。

何を話し、何を話さないでおくか。相手が気づくまで放っておくか。「戦略的」に考えなければいけないのか。むなしく、つかれることだ。

ネットでさえ、そういう駆け引きが必要なのか。でも相手が規制をかけたり、抑えつけようという意志を持っているときに、すべてを情報共有して一緒に考えていきましょう、という姿勢は結局だめなんだろうな。

たとえ教えるとしても、順序が大事だ。とほほ。相手をへこませるために、次々事実を列挙してぶん殴る、みたいなやり口は虚しい。

【追記】2008/07/07
分かっていたのに…。やってしまった…。
もっと違う方法…てらいも、きどりもなく、「二次創作は創作の根本だ。そしてそれを人に伝えたいという感情も、やはり根本だ。それを抑え付けようとする法律、社会規範のもとの自主規制、いずれも等しく憎むべきものだ」というべきだった。

もしコミケに、人のいう「自由」があるとするなら、その憎むべきものをかわして、情動を解放することができる場だ、と考えることにしよう。それなら私の知っているコミケと、「自由」という言葉に通じるものがある気がする。

「自由」と「戦いとった」か。きちんと受け取ろう。そういう言葉にこもった熱い情は、自分の感情ばかり先に立つ私にとって大切なことだ。


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