TENsion テンション
法則化サークルTEN通信 No.8 2009.2.11 文責 H
■第8回例会報告
日時 2/10(火)18:30~19:00 場所 佐久浅間会館
参加者 S先生(S小・初) T H
内容 ○TOSS/Carnival CD付きミニ冊子「語りを鍛える」
巻頭論文の形式に沿って、演習。
■TEN in 10 hopes ⑥「添」
レポートや論文を添削してもらう。授業を人に見てもらい、切ってもらう。自分の実践を多くの人の目で見てもらい、良いものを吸収していく。など、謙虚に学び続けるサークルとしていく。
■しつこい語りは説教になる
「語りを鍛える」は、小嶋氏の実際の語りの映像を見ながら演習問題を解いていく形式だ。小嶋氏が「失敗だった」と分析している語り(とてもそうは思えないが…)を見て、どこに失敗があったのかを書いていく。
「帽子を回している子がいる」、「最後の一言は起立させる前に言った方が良かった?」、「声が低くて怖い」等がわれわれの間で出された。
小嶋氏の解は「しつこい」だった。
同じ主張を何度も繰り返している。しつこくなれば、語りは説教になってしまう。とのことだった。
私にはずばり思い当たる節があった。
この日、補充に入った学級の、帰りの会で話をした。
給食の用意がいつになく早かったので、ほめたかった。
しかし、内容がまとまらなかった。焦るあまり、余計な言葉を尽くしてしまった。結果、途中でざわつき始め、話は完全に失速した。
それを聞いていた理科専科の先生から、「話が長かったね。同じ事何度も言ってたよ。もし自分の学級だったら、教師の威厳がなくなってたね」と言われた。まさに、しつこかったのである。
ほめてあげたいと思ったり、反応が少ないなと思ったりすると、ついついもっとしゃべりたいと思ってしまうものである。しかし、効果を狙うほど、「短く端的に」の方がいい。
実体験をもって、語りと説教の境目を学んだ。
■Output column【要約指導の威力】
あるクラスに補充で入った。
注意に倍くらい言い返す子、常に横向き座りでしゃべっている子等がおり、指示を通すのも厳しい感じがした。
国語を進めていいとのことだったので、「ごんぎつね」で、初めての要約指導に挑戦した。
「桃太郎の要約」をした。上記のような元気な子たちが、「なんで5点なんだよ!」「わかんねー」と言いながらも、よく挑戦してきた。
次の時間、ごんぎつねの第1場面の要約をした。
1回目のチェック時から、3つのキーワードを見つけてくる子が何人もいた。あっと言う間に、黒板に第1場面の要約ができあがっていった。
要約は大人にも難しいというイメージがあった。それを子どもたちがすらすらと書いてくる。衝撃的な光景だった。
段々と、言い返しや、指示の通らなさがなくなってきたように感じた。
数日後、今日で先生との授業はおしまい、と子どもたちに伝えたとき、横向き座りの子が「えー、H先生の授業楽しかったー」と言った。
拙いながら、知的な授業を提示したことで、子どもと自分の関係が変わっていったのを感じた。
学級経営にはやはり、授業が楽しいことが不可欠だと実感した。
(「向山型国語微細技術4 向山型要約指導の技術 椿原正和監修 野口澄著」が初心者の自分が要約指導を知る上で非常に参考になった。基本が明記されている。)
法則化サークルTEN通信 No.8 2009.2.11 文責 H
■第8回例会報告
日時 2/10(火)18:30~19:00 場所 佐久浅間会館
参加者 S先生(S小・初) T H
内容 ○TOSS/Carnival CD付きミニ冊子「語りを鍛える」
巻頭論文の形式に沿って、演習。
■TEN in 10 hopes ⑥「添」
レポートや論文を添削してもらう。授業を人に見てもらい、切ってもらう。自分の実践を多くの人の目で見てもらい、良いものを吸収していく。など、謙虚に学び続けるサークルとしていく。
■しつこい語りは説教になる
「語りを鍛える」は、小嶋氏の実際の語りの映像を見ながら演習問題を解いていく形式だ。小嶋氏が「失敗だった」と分析している語り(とてもそうは思えないが…)を見て、どこに失敗があったのかを書いていく。
「帽子を回している子がいる」、「最後の一言は起立させる前に言った方が良かった?」、「声が低くて怖い」等がわれわれの間で出された。
小嶋氏の解は「しつこい」だった。
同じ主張を何度も繰り返している。しつこくなれば、語りは説教になってしまう。とのことだった。
私にはずばり思い当たる節があった。
この日、補充に入った学級の、帰りの会で話をした。
給食の用意がいつになく早かったので、ほめたかった。
しかし、内容がまとまらなかった。焦るあまり、余計な言葉を尽くしてしまった。結果、途中でざわつき始め、話は完全に失速した。
それを聞いていた理科専科の先生から、「話が長かったね。同じ事何度も言ってたよ。もし自分の学級だったら、教師の威厳がなくなってたね」と言われた。まさに、しつこかったのである。
ほめてあげたいと思ったり、反応が少ないなと思ったりすると、ついついもっとしゃべりたいと思ってしまうものである。しかし、効果を狙うほど、「短く端的に」の方がいい。
実体験をもって、語りと説教の境目を学んだ。
■Output column【要約指導の威力】
あるクラスに補充で入った。
注意に倍くらい言い返す子、常に横向き座りでしゃべっている子等がおり、指示を通すのも厳しい感じがした。
国語を進めていいとのことだったので、「ごんぎつね」で、初めての要約指導に挑戦した。
「桃太郎の要約」をした。上記のような元気な子たちが、「なんで5点なんだよ!」「わかんねー」と言いながらも、よく挑戦してきた。
次の時間、ごんぎつねの第1場面の要約をした。
1回目のチェック時から、3つのキーワードを見つけてくる子が何人もいた。あっと言う間に、黒板に第1場面の要約ができあがっていった。
要約は大人にも難しいというイメージがあった。それを子どもたちがすらすらと書いてくる。衝撃的な光景だった。
段々と、言い返しや、指示の通らなさがなくなってきたように感じた。
数日後、今日で先生との授業はおしまい、と子どもたちに伝えたとき、横向き座りの子が「えー、H先生の授業楽しかったー」と言った。
拙いながら、知的な授業を提示したことで、子どもと自分の関係が変わっていったのを感じた。
学級経営にはやはり、授業が楽しいことが不可欠だと実感した。
(「向山型国語微細技術4 向山型要約指導の技術 椿原正和監修 野口澄著」が初心者の自分が要約指導を知る上で非常に参考になった。基本が明記されている。)