南部吟遊詩人の写真館

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遠野の早池峰山信仰

2011年11月12日 01時30分52秒 | 遠野小景
遠野には三山あって、
早池峰山(はやちねさん)、(遠野の北方・1917m)
石上山(いしがみやま)、(遠野の里の北西.1294m)
六角牛山(ろっこうしさん)(遠野の里の南東.1038m)
が尊い三つの霊山と言われています。
参考HP→遠野市の観光課HP「遠野三山」


例えば、石上山なら…


こんな山なのですが…(↑途中から急峻な山であることが分かる)

ふもとには神社があり、

↓登山道には鳥居があるなど、

そこは修業の場であり、人々の強い信仰を集めていたことがうかがえます。

その中でも特に早池峰山は標高が高いこともあり、人々の信仰を特に集める山でした。

今回はその早池峰山を祀る早池峰神社を紹介します。

早池峰神社の最初の鳥居はカッパ渕のところにあります。




とはいえ、道は遥か昔に途絶え、この古い鳥居が残るのみです。かなり古いらしいです。


そして、ここから道を行くこと17.5㎞ほど(長っ!!!)で早池峰山神社になります。
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途中に「神遣神社」なるものがあります。

↓説明板を読んでみましょう。

↑このように三者の神が存在し、真ん中が何もしないのは神話の一つの類型なのだそうです。

↓これが三人の女神の像らしいです。なんか情緒があります。


↓人家もまれな山道を進み、ようやく集落が見えてきました。

↓辻にはここが神域でることを示す石碑が多くあります。

↓周辺の案内図です。早池峰山までの道のりを示しています。はっきり言ってすごく遠いです。遠すぎです。

いよいよ早池峰神社です。歴史の古い大社です。


りっぱな鳥居をくぐります。

こういった山門があるのは神仏習合の名残です。本来、神社に山門はありません。

↓左近の随身(「ずいしん」・昔の貴人の警護者のこと)です。

↓右近の随身。彩色が残る点はいいのですが、残念ながら大雑把な作りです。カッパ渕の常堅寺を思い起こさせます。

↓山門の下から。きれいな杉木立が歴史を感じさせます。こういうの好きです。

↓案内板

↓神木がかなり太くていい感じです。

↓拝殿?は修理中?屋根にシートがかかっています。

拝殿をくぐって右手に泉が。不動明王が祀ってあります。滝など水関連の場所に不動明王を祀るのは定番ですね。

そして、本殿へ。

実に大きく、立派な本殿。いかにこの早池峰信仰が遠野にとって重要だったか伺えます。

本殿の中です。


神社の周辺には、ここがお寺だった時代の、歴代住職のお墓があり、

社務所にはこんな立派な門が…

この神社のすぐ隣は、小学校。今はもう廃校になって、公民館みたいな施設になっています。
こんなところに小学校作ったんですね…。家なんて10軒あるかないかくらいなのに…。



【写真の撮影日:2011/9/1&11/07】

↓↓↓早池峰神社の場所はここ!↓↓↓

☆注意☆
北側(早池峰山側)から来ようとすると、道はつながっているけど、未舗装の山道(林道)を2時間近く走らなきゃいけません。
RV車かオフロードバイク大好き野郎でもない限り絶対止めた方がいいです。(超後悔を経験済み)

【おまけ】
この方のHPもぜひご覧ください。すごいよ!
→「玄松子の記憶」
↑本当に自分のページは作りが浅くて申し訳ないという気持ちになる…


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