柳栄次と僕 第３話

高校３年の秋、またしても柳さんが名古屋にやってくることになった。今度はタックルベリー名古屋内田橋店に来店。その日は平日で学校が夕方まであったのだが、母さんに学校から駅まで車で直で送ってもらい、電車を乗り継いでタックルベリー名古屋内田橋店に…。
着いた頃には７時すぎ、真っ暗です。
店内に入ると、
いましたよ、柳栄次
「名東店のときにも来た大塚です」と言うと思い出してくれました。さっそく店の外に出てピッチングの練習に…
結局柳さんが帰るまでお店にいて、柳さんと途中まで帰りました。
その時なんですけど、受験生だった僕は英語の参考書を持っていて、それにサインしてもらったんです。そしたら柳さんはその参考書の問題を僕に出題してきたんです、英語苦手の僕は全然答えられなくて。
そしたら柳さんにこう言われました
「おいおい、そんなんじゃ受かんないぞ。大丈夫かぁー？」
たしかにいけませんでしたね、あのままだと。
尊敬する柳さんに言われてからは、それまで以上に勉強しましたよ。
そして受験本番、センター試験では失敗したものの、二次試験で大逆転合格して第一志望の山梨県内の某大学に合格し、河口湖で柳栄次に再会することになるのでした。
続く。