幕岩温泉 ホテル志賀サンバレー

　ホテル志賀サンバレーは、志賀高原の玄関口にあたるサンバレースキー場の麓にあるホテルスキーのオフシーズンは休業するホテルもある中、このホテルはしっかり営業していて日帰り入浴客も受け入れてくれていますこの日も宿泊客がチェックアウトした後で一人もお客がいない状態であったようですが、嫌な顔せず受け入れてくれました

　２階にある浴室には、展望大浴場と名付けられた大浴槽と、露天ジャグジー風呂があります（他にも別の場所に貸切野天風呂（別料金）あり）。展望大浴場はその名の通り結構な広さで、眺望もなかなかものこの時期の新緑の山々もいいですが、紅葉の季節はもっと綺麗でしょうね

　露天ジャグジー風呂は、露天と謳っていますが実際は室内にあり半露天です。しかもこの日は外側のガラスサッシが閉じられていたので完全に密室状態熱気が籠もってサウナのような状態でしたまたジャグジーも作動しておらず、名前にあるような「露天」でも「ジャグジー」でもありませんでしたただこの浴室で面白いのが畳敷きであることですね。畳敷きの浴室は新潟県の笹倉温泉に続いて２箇所目ですが、滑りにくく柔らかい感触がGOODです

　肝心のお湯はと言うと、無色澄明（僅かに白い湯の花が舞う）、無味無臭（硫黄臭がするかしないか微妙）で、温泉としての特徴は乏しいものです。しかしながら循環湯ではあるものの、殺菌剤無添加なのか全く塩素臭がしないので、浸かっていて気持ちがいいです湯温は大浴槽がやや温めくらいで、露天ジャグジー風呂の方が若干熱めの設定になっていました。

　脱衣所には新旧２種類の分析表が掲示されていて、古い方には源泉が幕岩温泉とあり、新しい方には火地獄1号2号とありました火地獄1号2号は蒸気泉なので蒸気造成泉になります。蒸気造成泉といえば発哺温泉ですが、火地獄1号2号は西発哺温泉ホテルの源泉火地獄3号に近い場所にあります。幕岩温泉と名乗っているものの、実際は発哺温泉からの引き湯のようです。
　またホテルの方の話では、わざわざガス（硫化水素）を抜いてからお湯を使用しているとのことで、客からは硫黄臭がしないので本当に温泉か聞かれることがあるそうです硫化水素が出ると浴室内の設備の痛みが早くなるためガス抜きしているみたいですね。

　日帰り入浴の料金は950円（タオル付き）と高額ですが、HPから100円割引券をダウンロードでき、さらに湯上りにリンゴジュースのサービス（この日はさらに梨をいただいた）があるので、それほど高いという気がしませんでしたたった一人だけの客を手厚くもてなしてくれ、最後にまた来てくださいと言ってもらえると嬉しくなりますお湯は決してすばらしいものではないですが、また是非行ってみようと思わせてくれる施設ですね