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『少子に挑む~「脱・人口減少」への最後の選択』を読んでいる

2005年08月16日 | 読書ノート
少子に挑む 「脱・人口減少」への最後の選択

日本経済新聞社

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  先日,蒲刈のおばと話をしていたら,孫の通う小学校の人数の話がでて,孫を含めて3人ということだった。想像はしていたが,改めて聞いているととても衝撃的であった。過疎地と言われる田舎では,高齢化の比率も含め,既に,人口減少社会の先行指標が示されているのである。
 人口減少社会にあっても,豊かさを享受できる地域としてふんばるには,この先行指標を逆手にとって魅力あるふるさとづくりを早く取り組み,実を結ぶことが不可欠だろうなと痛感した。

 そのためには,情報化社会にふさわしい,時間と距離の制約を超えた情報通信基盤が不可欠だろうし,往来を促すしかけづくりと往来の中から,1年のうちのある期間を定住できるような田舎ぐらしのパッケージの商品化というようなことも必要ではないかなと思う。

 とりわけ,橋のかからない島人にとっては,フェリーなどを利用した広島都市圏への通勤を可能とする公共交通体系の確立も必要だ。広島市へは,竹原から河内インター経由よりも,安芸津から八本松バイパス経由で志和インターから行くほうが早くて安価(高速代)である。ならば,予約制のジャンボタクシーが有効ではないか。

 通勤が確保されるなら,年老いた親の面倒を見るために通うという人もでてくるのではないか。カープ臨時便を週2本とか,土・日で出す。利用者を予約制で確保すると採算面でもペイするのではないか・・・。

 広島空港から最も近い島のコンセプトと瀬戸内一の神ノ峰の絶景を組合せ,島内で完結する八十八箇所のお参りコースやブル-べり-狩りなどを観光コースを設け,その中から,リタイヤ後の田舎ぐらしの地域にこの地を選ぶような仕掛けがあってよいのではないか。などと,夢はふくらむ。

 だが,悲しいことに,日本経済新聞が,首都圏と近畿圏の住民1000人に実施したアンケートにおける,定年後に暮らしたい市区町村,都道府県ベスト15の中に,広島は,県も含め一つも入っていないのである。(8月15日付けの日本経済新聞朝刊第23面「第2の人生『プチ田舎で』)中国地方では,住みたい県として14位に岡山が入るのみである。道は険しい。
   


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