晴れたら野山に出かけよう!

おいしい空気をいっぱい吸って 愛しい花や小鳥に会いに出かけよう

初夏を彩る花々(ヤマアジサイ・ラベンダー・セッコク)

2017-05-27 10:37:22 | 花探索

アジサイが色づき始めましたね。 いよいよ梅雨入りも間近でしょう。

一番先に色づき始めたのは 「ヤマアジサイ」。楚々として素敵です。ヤマアジサイの葉は 小さい目の細長い葉っぱ。古来からあるアジサイや 西洋から品種改良して逆輸入されたハイドランジア系は 大きく丸い葉っぱです。これから岩湧山を覆うヤマアジサイの一枝をもらって挿し木してから かれこれ10年ぐらいになるでしょうか? 家の北側に植えましたが 今では木も大きくなってたくさんの花をつけるようになりました。 

岩湧山に咲く ヤマアジサイ

また一般的なアジサイに先駆けて咲き始めたのはヤマアジサイの仲間の「シチダンカ」。 金平糖のような小さい花は とっても可愛く大好きです。 これも知人から一枝もらったものから 挿し木を繰り返し育てています。 花付が悪く、何とかたくさん花をつかせたいと苦心しましたが 今年は初めてたくさんの花がつきました。 花芯からパッと線香花火がはじけたような花です。この花は一度絶滅したと思われていたのが S34年に六甲山で発見されたことでみんなに愛される花として定着したようです。

シチダンカはこんなにちっちゃな花です

神戸市立森林植物園 HPより

『幕末の頃にオランダから来日したドイツ人シーボルト医が植物調査をおこない、その成果をまとめた「日本植物誌」にスケッチで記録されていたシチダンカ・・・。日本国内で130年間にわたって、これに該当する植物が見つからず、“幻の名花”とうたわれました。

昭和34年、六甲山小学校職員の方が偶然にも六甲ケーブル沿いで見慣れない植物に出会い、専門家の同定(種類の判定)でシチダンカであることが分かりました。以後、六甲山小学校の皆さん方と森林植物園との協力で株を増やし、国内で次第に広がっていきました。』

 園芸店で出回るアジサイは品種改良で多くの種類の花が並んでいますね。 素敵な花が多く 誰からも愛される花のように思います。 雨が似合うアジサイの季節はこれから。 アジサイは挿し木がつきやすいので ついつい増やしてしまいます。 

庭先でこれから開花を迎えるのは ラベンダー。富良野のラベンダーが有名で丘を紫にそめる風景はおなじみです。こちらもご近所で分けてもらって挿し木したラベンダーの蕾が 紫の色を濃くしています。ラベンダーもいろんな種類がありますね。 早咲きのもの 背がすっくりと伸びるもの こんもりと密に花をつけるもの  さわやかな香りが体を通り抜けていきます・

 

最後に「セッコク」も 今年も梅の木の枝を生息場所にして かわいい蕾をたくさんつけています。 友人にいただいたわずかな株が今では 根が木に張り付いて 株を増やしています。 





  


在宅医療の暖かさに感謝

2017-05-24 11:36:47 | 思うこと

今日は朝から夫がお世話になった訪問看護師さんがお忙しい中 私が「元気に過ごしているか?」と訪ねて来てくれました。本当に暖かく夫の看護、介護をしてくださり 私の健康をも気遣ってくださった看護師さんです。 夫の写真に線香を手向けて、私を励ましてくださって帰られました。 いつまでも気にかけてくださり 夫も喜んでいることでしょう。 

ちょうど1年前,昨年の5月23日 5か月の入院生活にピリオドを打って 自宅に帰ってきました。 我が家には在宅で看護・介護できる人は私一人だったのですが 病院で日々を過ごすことにやりきれなくて 主治医がいぶかしがるのをあえて自宅で過ごす道を選びました。 気管切開をしていましたので 食べることも 話すことも 動くこともできない状態でしたが 在宅医、週に2日の訪問看護師、週に2日のホームヘルパー、訪問入浴 週1回の嚥下のリハビリ療法士さん等々の手厚い看護で 自宅で半年過ごすことが出来ました。 私が夫の傍から片時も離れることなく介護を続けました。春に生まれてくる孫を見せたくて ひたすらよくなることを信じて 冬を乗り切るつもりでしたが 冬浅い日 力尽きて帰らぬ人となりました。 夜遅かったのに 看護師さんが駆けつけてくれ 子供、孫たちに囲まれてみんなに旅支度をしてもらい 私を置いてきぼりにして旅立ってしまいました。 

病院にいた時は 発熱を繰り返し心配の日々でしたが 家で過ごした半年は本当に穏やかに過ごすことが出来ました。 私が毎日の記録をblogにしていたので 在宅医はそれを見て夫の状況を把握して対処して下さいました。 いつも体をきれいに保ち ベッドの傍に浴槽を持ってきてくれて 週一回の入浴はとても楽しみなひと時だったと思います。髪が伸びれば理容師さんが来て散髪もしてくださり みんなの善意がどれだけ私を力づけてくれたことか。

夫が居なくなってからの私は生きる目的も失い、涙にくれる日々で、こんなことをしていては夫も不本意だろうと自分を叱咤する毎日ですが なかなか前が見えません。 春からパソコンクラブに入れてもらいました。 新しい友、新しい学びを得て 楽しみを見つけていきたいと思っています。 

在宅医療 在宅介護の暖かさを思い、感謝するばかりです。


空木(ウツギ)の季節 「夏は来ぬ」

2017-05-22 09:30:26 | 花探索

まだ5月だというのに 毎日「夏日」を記録しています。 今日も大阪では29度になったそうです。 福島県では34度になったとのこと。猛暑日35度に迫る気温です。 この夏の気候はどうなるのか心配です。

今は空木の季節です。 山里を歩くと「マルバウツギ」が満開を迎えています。 もうすぐ最盛期は「ウツギ」に変わっていくでしょう。

「ウツギ」というのは 枝を折ってみると中空になっているところから名付けられたのですね。 「ウノハナの匂う垣根に ホトトギス早も来啼きて忍び音もらす夏は来ぬ」という唱歌があり 「ウノハナ」は「ウツギ」の花のことですが そんなにいい香りだと気づいたことはありません。  今、いい香りを放っているのは みかんの木の仲間です。例年 このさわやかな香りを嗅ぐと「初夏だなあ」 と感ずるのですが 今年は初夏を通り越して真夏のような暑さにぐったりです。

唱歌にある「ホトトギス」は こちらも夏になると インドのほうからやってくる夏鳥です。真夜中に活動しているのか 夜中や明け方に 「特許許可局 トッキョキョカキョク」と繰り返し啼いているのを聞くと夏を感じます。「早やも来啼きて」いるでしょうか?

 

5/23追記  早速 夜中にホトトギスの「啼く音」を聞きました。まだはっきりとした 「トッキョキョカキョク」ではありませんでしたが 「キョカキョク キョカキョク」と聞こえてきました。「忍び音もらす 夏は来ぬ」 すべての生き物が季節通り営みを続けているのですね。

 「マルバウツギ」 葉が丸く、花芯にオレンジの輪っかが見えます。

これは「ウツギ」 

今いい香りを放つ夏みかんの花です


プランター菜園

2017-05-19 15:14:43 | 日記

今日も日差しが強く 紫外線が「非常に強」くなっているようです。空気は乾燥しているので室内では心地よいのですが 戸外では気温も30度近くまで上がって熱中症も心配されるようで いよいよ迎え撃つ夏にはしっかり防備しなくてはなりません。

家の南側にはグリーンカーテンを作ろうと 野菜のプランターを並べました。 今のところキュウリを4本。そのうち ゴーヤも発芽したら数本植えるつもりです。家庭菜園というには プランターですのでささやかな収穫ですが 毎朝サニーレタスの葉を必要な分だけちぎって 小松菜のスムージーとともに朝の食事にビタミンの保給です。 小松菜の種は プランターに撒いておくとすぐに発芽し、あっという間に大きくなってくれます。 何より毎日新鮮なお野菜を食することのできる小さな贅沢 うれしいです。 

一人暮らしの不安は健康が一番気がかりです。 体はあちこち不具合だらけで せめて食事だけは手を抜かずに健康管理したいと思っているのですが・・・・・    一日を持て余して過ごす毎日です。 


緑が濃くなりました

2017-05-15 17:14:03 | 花探索

10日前に歩いた時は まだ柔らかい若葉がそよ風に揺れていましたが 今日はすっかり緑が濃くなっていました。 野山の花たちは 先を急ぐように 次々と花を換えて野山を彩っています。 今は「コケイラン」が満開でした。 コケイランは「ササエビネ」ともいわれるように 細い葉を一、二枚伸ばし 葉の根元から蘭らしい小さな花をつけています。 ここは コケイランの生息地。林道の脇で元気よく咲いています。

少し歩いただけで すぐ疲れてしまいます。 渓谷の流れる音を聞きながら今日はこれだけ見て帰路につきました。

 

 

 


5/10 思い出の花々

2017-05-10 05:34:49 | 思うこと

年を取ってから 「飛ぶように日が経つ」と感じていましたが 貴方のいなくなってからはなかなか前へ進みません。やっと5か月経ちました。

貴方も庭の草花の成長を楽しみにしていましたね。私が庭に出ると 決まって後を追うように出てきて一つ一つ丁寧に見つめていました。 貴方が好きだったのは 春先に咲くニリンソウ イカリソウ。 富良野の丘のてっぺんに咲くシャクヤクの種が10年かかって蕾をつけましたね。今年もたくさん蕾をつけていますよ。 大峰で見つけたヤマシャクヤクの種はどんどん増えて いろんなところにお嫁に行きました。 道路工事でつぶされる近くの谷から救出したエビネは 我が家の庭でぐんぐん増えて今年もきれいに咲きました。 貴方が古民家のおじいさんからもらったフウランの開花は7月。だいぶん先ですね。絵画クラブの公民館でもらってきたクリンソウは何故か今年は芽を出しません。枯らしてしまったようです。ごめんなさいね。 あれもこれも思い出多いお花で庭はいっぱいです。

花を追いかけて本当にいろんなところへ行きましたね。 北海道 東北地方 北陸 信州 北アルプス 八ヶ岳 立山方面は 我が家の庭のようでしたね。 いつまでも続くと思っていたそんな日々に終わりがきてしまいました。 私は相変わらず毎朝庭に飛び出して 隅から隅まで花の成長を見て回っています。あなたも見てくれていますか? 

 

5/23追記

富良野でもらってきたシャクヤクの種から育てて13年目 今年もきれいに咲きましたよ。一重のシンプルな花が好きです。

 


大型連休 最後の一日

2017-05-08 04:19:24 | 花探索

昨夜の雨は 乾燥していた空気にいいお湿りを与えて 朝には青空になっていた。一昨日の足の疲れはほぼ回復。今日は岩湧山頂まで行けるだろうか? 一か八か 行けるところまでいってみよう。9:30 駐車場はまだがらんとしている。 GW中はずいぶん賑わったことだろうな? 私の足は午前中はいつも快適に動けるが、まあ後を考えてゆっくり歩いていると 元気な小学生たちが追い抜いていった。ジイジと一緒に山歩きに来たようだ。 最近リタイアーした元気な男性たちで山は賑わっているが 若い男女も増え、元気に声をかけて先を行く。 私にもあんな時があったのになぁ・・・。

 

 ヤマシャクヤクの蕾が大きくなっている。 登山道わきでは「シュンラン」がかっこよい形で花をつけていた。こんなポピュラーな登山道で シュンランを見るのは珍しい。 ラン科は盗掘されやすく、「いつまでもここで登山者を楽しませてくれますように」と祈る。ユキザサが多く チゴユリもいたるところで目にする。スミレ類もまだまだきれいな姿であちこちに咲いている。今日は「山頂の茅原に新しいスミレが見つかった」という報告でそれを見るのが大きな目的だ。

ユキザサ

 

チゴユリ

 

シュンラン

茅原まで難なくやってきたがあまり無理は禁物。 今年は2度の山焼き予定日とも雨天で中止となり、山頂一帯はススキが元気よく新芽を20センチばかり伸ばしている。レンゲツツジがあちこちで蕾を膨らませている。 開花までもう一歩だ。 信州の高原を思わせる。太陽が降り注ぐその中を目当てのスミレを探すが 教えてくれた場所を見つけられず 広い茅原でついに匙を投げた。 山頂は登山者でにぎわい 思い思いに昼食タイムだ。 それぞれ何やら調理をしているようで いい匂いが流れてくる。

レンゲツツジ

 

ホコバスミレ

 

午後 わらび採りに変えた。 茅原は一帯にわらび ゼンマイ等が生えるが、大勢の登山者が山菜採りをするので 大きくなる前に摘まれてしまってやせっぽちばかり目につくが 少し場所を変えると 先客の取り残した太い大きなわらびが隠れている。きつい斜面を上り下りして つい夢中になってしまった。足の痛みがいよいよひどくなってきて すっかりひと気のなくなった登山道を倍ほどの時間をかけて 下山した。最後には一歩も歩くのが辛くなった。やっとのことで駐車場に戻ったが 足の痛みと疲れは極限に達していた。やっぱりもう山登りは無理だなぁ。 ともあれ 天気にも恵まれ さわやかなGWは終わった。

 

 

 


千石谷を歩く

2017-05-05 21:53:07 | 花探索

山野草の全盛期を迎えて 花仲間が次々と花情報をメールで届けてくれる。 今日のようにいいお天気だともうじっとしていられない。この足でどれだけ歩けるだろうか? 高齢になってそういつまでも山歩きは出来るまい。 そんな日が来るのが寂しくて 1年でも長く歩けるように外へ飛び出そう。 岩湧の山頂はスミレの宝庫、山菜の宝庫だがこの足じゃ自信はないので今日は千石谷を歩いてみよう。

千石谷は 岩湧山と南葛城山との間を西に向かって流れる渓谷だ。 千石谷に沿って 山頂のススキを刈り出すための広い林道が作られており、新緑の木々が林道と谷を覆っている。花仲間のN氏は「奥入瀬渓流のようだ」とご満悦の谷。 どこまで歩けるかなぁ、、、 どこかで ツツドリが「ポポッ ポポッ」と啼き 「ピューピュー」と啼くのはウソだろうか?

前を行く若い女性は話し声からどうも中国人のようだ。 大滝でお昼休憩にしようと 谷に降りると彼女たちは先にお昼ご飯にしていた。離れたところに私が腰を下ろすと 先ほどまで中国語でしゃべっていた一人が 自然な日本語で「これどうぞ」ってチョコなどのお菓子を持ってきてくれた。臆せずに声をかけてくれお菓子をいただき ありがとう。

いろいろ見たかった花も見頃で来てよかった~  林道脇には太いイタドリがニョコニョコ生えている。 出来るだけ太く生えたばかりの柔らかい短いものを折る。所々で折り採って道の脇に置いておく。 帰路に拾って帰ろう。 森の谷では3時になっていた。ルイヨウボタン イチリンソウ ニリンソウ フタバアオイ が花をつけている。 モミジガサ オタカラコウも勢力を広げている。

ルイヨウボタン

 

イチリンソウ

 

ニリンソウ

フタバアオイ

 

 

ヒメレンゲ

トリガタハンショウヅル

 

シロバナハンショウヅル

そろそろ足の痛みがひどくなってきた。 ウーッ・・・・ 今日はここまでにしよう。 ストックをつきながら1歩1歩 ゆっくりゆっくり。来るとき摘んだイタドリを集めながら 6:00 駐車場に戻った。 昨年は山菜摘みどころじゃなかったし イタドリを食するのは久しぶりだ。 

イタドリ調理・・・ とってきたイタドリは 広い桶などに入れて たっぷりの熱湯をかけ 皮の色が白っぽくなったら取り出して皮をむく。節でちぎれてしまうことも多く面倒だが あまり気にしないで続きを剥く。 皮を剥いたら イタドリをまな板に載せて5ミリぐらいの斜め切りにしたら 時々水を換えながら一晩水にさらすと 酸味が抜ける。 これをきんぴらごぼうを作るように ゴマ油、砂糖 醤油、で炒める。最後にゴマを振る。シャキシャキの食感でとてもおいしいです。 くれぐれも 熱湯につけたままにしないように。シャキシャキ感がなくなり ぐにゅっとしてしまいますからね。

摘んできたイタドリ

 

 


さわやかなGW

2017-05-04 04:28:14 | 日記

夫がなくなって5か月になろうとしています。今日は子供たちが集まってにぎやかな一日を過ごしました。二人の子供とその孫 元気ですね。みんなで公園に行って走り回っても 走り回っても一向に疲れを知らないエネルギーは驚くばかりです。

私の足の痛みは 沢山のMRI、レントゲン検査の結果 「変性すべり症」と診断され 加齢が原因で椎骨がずれて、すぐそばを通る神経を圧迫している為だそうで 自然に治癒することはなくひどくなると手術のようで 今は何とか痛みとうまく付き合いながら生活することにしました。 ハードな山歩きはもう難しいのでしょうか? 子供たちの元気がうらやましいです。

しばらく寂しい日々でしたが 今日 子供や孫が仲良く転げまわっているのを見て本当に嬉しい一日でした。