晴れたら野山に出かけよう!

おいしい空気をいっぱい吸って 愛しい花や小鳥に会いに出かけよう

「ウメバチソウ」 のしくみ

2015-10-25 11:24:49 | 花探索

今年は「ウメバチソウ」がたくさん咲いています。今朝も その湿地に行ってみました。一昨日 「こんな端っこにも咲いている」と喜んだその花がなくなっているのです。じわじわと水が流れ 土は柔らかくなっていて 盗りやすかったんだとおもいます。長年 立札をして保護してきた住宅地に隣接する湿地で こんなことがあるんですね。 たくさんあるから とでも 思ったのでしょうか? 今では ほとんど見ることができなくなった植物で 野草の販売店などでは高値で売られているのですが・・・・  とても残念です。

さておき 「ウメバチソウ」は 変わった構成をしています。 花弁、仮雄蕊 雄蕊 雌蕊。 まつ毛の先にまあるい涙があるのは 「仮雄蕊」です。雄蕊が退化して 花粉を作らなくなったそうですが 根元から蜜を出して 虫を呼び込む働きをしているそうです。まるで芸術品ですね。雄蕊は 中心の雌蕊を包むようにあり それが 毎日1本づつ開いていきます。 ドラマチックですね。

ウメバチソウの仕組みについて詳しく書かれたHPがあります。興味のある方は見せてもらってください。


 


近場の秋・・・ 「ウメバチソウ」と 「センブリ」3兄弟

2015-10-23 15:27:18 | 花探索

ウメバチソウの咲き始めた近くの湿地に行ってきました。

今年は近年になく豊作で たくさんの花が付きました。 リンドウも たくさん咲いています。 本当に 棚田の縁の小さな湿地ですが 希少な花が次々咲き 大切にしたい場所です。

「ホソバリンドウ」もたくさん咲きました。

 

大阪府の絶滅危惧種 「イヌセンブリ」も咲き始めました。

「イヌセンブリ」は 役に立たないので イヌセンブリ という不名誉な名前が付いたようで 薬草にはならないそうです。もじゃもじゃのおひげが特徴です。

他に センブリには この近辺で見れるのは 2種類あります。

まず一般的なセンブリで 全草煎じて飲むと胃腸薬になるそうです。葉をちぎって噛むと なんて苦いこと。しばらく口から苦味が消えませんが いかにも効きそうです。名前の由来は 千回振りだしてもまだ苦いそうです。

 

そして 「ムラサキセンブリ」ですが これは蛇紋岩に生え、大阪での生育は聞いたことがありません。この辺りでは 紀北の 龍門山と生石高原で咲くのが知られています。とてもきれいな すこし大型のセンブリです。今頃 生石高原では 美しい花を広げていることでしょう(2010.10.26撮影)

 

 

 

 

 


ちいさな風車 「キッコウハグマ」

2015-10-23 05:56:33 | 花探索

秋たけなわ。もう一頑張りして ダイトレに咲く「キッコウハグマ」に会いに行こう。 「 ♪ しーずかーな しーずかな 里のあーき ♪ 」  頭上から 落ち葉がはらはらと。 落ち葉の小路が赤くなっているので 見上げると 山桜の老木が 「春に又おいで」と大きく枝を広げている。シバグリもコロコロ。

だあれもいない静かな道がつづく。

 

あった! 小さな小さな風車

かわいい「キッコウハグマ」

センブリも仲良しなんだね。

「センブリ」も

 

 


今日も岩湧山へ

2015-10-18 17:00:19 | 花探索

あまりの天気のよさにじっとしていられず 早昼を食べて お茶とお菓子を一つザックに詰めて家を飛び出した。昨日に続いて岩湧山へ。 今日は山頂に行ってみよう。リンドウとセンブリがきれいに咲いているはずだ。

岩湧寺付近は 秋晴れに誘われて出かけた人の車が 駐車場はもちろん 道路にもずーっと駐車されていて 私が停めるところはどこにもない。どんどん上がっていくが わずかの隙間もなく とうとう 滝畑林道を上がり やっとわずかな隙間を見つけ 駐車することができた。 登山口で12:30。 「きゅうざかの道」を行く。紅葉が少し始まっている。 ほぼ標準タイムで山頂に着いた。思えば 26年前には脳腫瘍の摘出手術を受け 昨年は乳がんが2か所見つかって全摘手術を受けた。もう 山登りはできないかと思ったが 今また 元気に岩湧山頂に立てるのはとてもうれしいことだ。

 リンドウが すすきの根元にかくれんぼするようにあちらでもこちらでも咲いている。 濃いきれいなブルーだ。 ススキが 太陽に透かされて銀色に光っている。 千石林道では センブリも咲き始めていた。 手折ってきた道端の野菊を食卓に。 秋、全開ですね。

ホソバリンドウ

ハバヤマボクチ

センブリ

 

ノコンギク

 

 

 


深山の谷に咲く 「ジンジソウ」

2015-10-17 18:00:45 | 花探索

ジンジソウに会いに行くのは4年ぶりだ。この谷は はいる人がほとんどいず 入りにくい谷だ。 途中 小さい沢を10か所ぐらい飛び越えながら奥に入る。伐採された大きな木が横たわる中を越え ずるずるとずり落ちるような急な道をグングン上っていく。尾根に出てさらに崩れ落ちたような細い道を恐る恐る進み 1時間半ほどで 「ジンジソウ」の咲く谷につく。 谷の岩壁に取り付けられた金属の橋は 欄干がぐしゃっとつぶれ 通り抜けるのも危険な様子に変わっている。しばらく来ない間に 台風か大雨か 自然の猛威に壊されてしまったのだろう。 途中 期待していた「センブリ」も 木々が大きくなって日当たりが悪くなったためか 影も形もなかった。

「ジンジソウ」は ちょうど見ごろで岩に張り付いて咲いていた。 橋から下のきつい勾配の谷筋に以前は群生していたが 足元が不安定で とても見に行けそうにない。 上からのぞき見ても 花があるようには見えない。水に流されてしまったのかな? とにかく 周りは暗い足場の悪い山道で 早々に下山した。

「ジンジソウ」は 「ダイモンジソウ」 などとともに ユキノシタ科の植物でよく似た花ですが ジンジソウは一回り大きな花です。初夏に咲く身近な 「ユキノシタ」も よく似ています。 

人という字の形の「ジンジソウ」

これは大の字の「ダイモンジソウ」 (2005.10.7 知床にて) ジンジソウよりずいぶん花が小さいです。

身近に咲く「ユキノシタ」

「ユキノシタ」もかわいいね

 

 


八ヶ岳高原に遊ぶ・・・その三

2015-10-15 23:14:03 | 旅行

3日目は am4:00 ベッドをそっと抜け出して真っ暗な外に出てみる。頭上の木々の隙間には 期待通り 明け方の空に星がまたたき 久しぶりの満天の星空がうれしくて 孫たちを起こし 眠い目をこすりながら星空観察。 今日はいいお天気になりそうです。 そのあとひと眠りして 全員6時に起きて朝の散歩。

 

標高1300mほどの蓼科高原は黄葉 紅葉は始まったばかり。 山栗やどんぐりなどを拾ったり 1時間ばかり別荘地にある周辺を歩いたあと 朝食を頂いて 宿を辞します。

今日は快晴ですが 明日から学校や仕事が始まるので 昼には帰路につかねばなりません。行きたいところはいっぱいありますが ビーナスラインを通って霧ヶ峰高原へ。車山山頂へは(1925m)リフト(スクワット)で。孫たちは初めての乗り物に大喜び。山頂の風は猛烈で 吹き飛ばされそうですが 360度の展望を楽しみました

 

八ヶ岳と富士山

 

煙が立ち上る浅間山(右端)と信越の山々

南アルプス  

 

北アルプスは雲の中

今日は美ヶ原までは行けないな

ここから一路 大阪へのはずが 途中愛知県刈谷PAに隣接するオアシスでまた1時間ばかり遊園地で遊び 元気な孫たちとの3日間に圧倒されながら 心地よい疲れのうちに帰阪しました。


八ヶ岳高原に遊ぶ・・・その二

2015-10-15 10:50:36 | 旅行

2日目 黄色く染まったカラマツ林を抜け 高原野菜の畑が広がる野辺山高原の牧場で遊んでいくことにする。右手に連なる八ヶ岳連峰は霧に閉ざされて見えないが 左手に飯盛山などの山々が見えるようになってきたが 子供たちは 周辺の風景などは目もくれず 車を降りて遊びたい一心だ。牧場では 動物が大好きな連れ合いと孫たちが ウサギ、馬 山羊 羊さんに餌をあげる。最初はこわごわだった5歳も少しづつ慣れてきて 売っている餌や 周りから草をちぎってきては食べさせ アスレチックの遊具でしばらく遊び 

 

 

お昼近くになったので 甲斐大泉にある「八ヶ岳倶楽部」 で食事をすることにする。八ヶ岳倶楽部は 俳優の柳生博氏と息子の真吾さんが作った森にあり 20年ほど前に訪ねた時以来2度目の訪問である。 博氏が 38年前にこの地に住まい 広い土地を求めて 自分達の手で 落葉樹を中心に木々を植えて森を作り その中に素敵なレストランを作られ その森を皆に開放されたのです。ずいぶん大変な作業をへて 今ではすっかり木々も大きくなり 小鳥やリスやいろんな動物たちもやってきて 実をついばんでいるようです。(柳生博氏は 今 日本野鳥の会の会長でもあります) おいしい昼食の後 子供向けの 「じいじいの森 探検ツアー」 の催しに参加を申し込んだ。この春、47歳という若さで癌でなくなった真吾さんの奥様やお子さんが 絵本を読み聞かせたり みんなで焼芋を作るためにその用意をしたり 森の散歩コースを歩きながら いろんな木々や森の話を聞いたり ヤマボウシの高木に木登りをしたり ハンモックに揺れたり ふかふかに積もった落ち葉を穴にかぶせて落とし穴ごっこ、最後に焼きあがったサツマイモを食べて 子供たちには本当に楽しい時を過ごさせていただきました。 そのあと 7歳はもう一度木登りをしたくて ヤマボウシの木に 再挑戦。   レストランの他に おしゃれな雑貨、園芸の道具、お花の苗、ギャラリー、などなど どれもこれも素敵なものばかり並べられたショップもあります。 紅葉の季節の連休とあって 広い駐車場も満車状態で大賑わい。 スタッフも若い人が大勢で 接客にあたっておられました。どの人もとても親切な対応です。テラスのテーブルでは 博氏が赤いジャケット姿で幾人もの方と談笑しておられました。 真吾さんの亡き後 多くの仲間が応援にかけつけて この森を盛り上げているように見えました。素敵な仲間たちですね。

 

「風のにおい 動物たちの冬支度 栗の落ちる音 どんぐり ころころ 今しか感じることの出来ない秋の魅力 ぜひ耳をすましてみてください。」

「じいじいの森」のお話 読み聞かせ

これはダンコウバイの木 いいにおいがするでしょ

高いところまで上がったね

じいじいの森

 

「カツラ」 の木

秋のカツラの木は 香ばしいしょうゆせんべいのにおいを放つ。

ヤマボウシの木にお猿さん

ぎっしり積まれた薪と山葡萄のつる 冬はもうすぐ。

楽しい時間を過ごして 今日の宿の蓼科高原へ急ぎます。

 


八ヶ岳高原にあそぶ ・・・ その一

2015-10-14 02:31:06 | 旅行

 

夫婦の旅行は 年に 2.3 回は出かけてきた。 よく行くところは 北海道、信州 東北地方が多い。最近は 春は 早春の花が咲き乱れる北海道が多く 秋は紅葉の信州にすることが多い。北海道 東北は 飛行機で近くまで飛んで レンタカーを乗り回す。信州より以西は 自宅からマイカーを使う。が 連れ合いが高齢になって あまり無理はしないでおこうと思っていたところ 今回は連休で 次男家族が同行してくれることになった。もちろん次男の運転で、車はゆったりしている。

孫は 7歳と5歳。小さい子供と一緒の旅行は初めてだ。早朝に出るつもりだったのに 行く間際になって5歳の孫が「耳が痛い」と言い 耳鼻科を受診してから行くことになった。 子供と老人は 往々にして 思い通りにはいかないものだ。10時に出発をし 頻繁に休憩を重ねながら 東名阪、伊勢湾岸、中央道をとおり 諏訪IC→メルヘン街道を通って紅葉真っ盛りであるはずの麦草峠あたりは真っ暗になってしまった。どこにもよらずに宿へ直行。 おいしいお酒と夕食を頂いて お部屋の風呂では窮屈なので 近くの温泉へ出かける。孫たちは 爺爺 婆婆の背中を流したりマッサージまでおまけ付き。 ありがとう。 

 

 

 

2日目 夜中から雨になった。気温は0度ぐらいまで下がっていたが  朝食の前に 昨日は夕暮れて何も見えなかった白駒池まで出かけることにした。雨と風が吹き殴り 雨が霙になっている。連休で 北八つを登山する人々が 雨の中 次々と出発していく。あまりの寒さに 皆 「白駒池まで行くのをやめて帰ろうと」いったが 「森に入ると風はなくなるから」 と 強引に出発した。苔むした ツガ シラビソ の暗い森を通り抜け 池に着く。紅葉は見ごろだったが ガスがかかってぼんやりし 寒さのあまり すぐ車まで戻り 食事に間にあうようにと まっすぐ帰った。あたりは 落葉松林 白樺林で 木々は黄葉となり ところどころに赤い葉が目立つのは ナナカマドや楓の種類だろう。

北八つ 苔の森 白駒池へ

 

宿に戻り 食事を済ませた頃 雨もほとんど上がって 今日は 八ヶ岳東麓で遊びながら 今夜の宿 蓼科高原へ行く予定だ。

 

 

 

 


コシオガマの大群落

2015-10-08 19:23:20 | 花探索

仲間からの情報で 滝畑へ「コシオガマ」の群落を見に行った。 この花は 杉や檜などの植林地の樹木が伐採され、明るくなった山肌に どこから種が飛んできたのか それとも以前からこの地に眠っていた種が一気に目を覚まし お花畑を出現させる。 この地は早春にも 「セリバオウレン」が一面に咲いた。 そして いま かわいい「コシオガマ」が大群落を作っている。 群落も見事だが こんな山の中でこのお花の群落があるのを見つける人もすごい。 伐採された後には すぐに またヒノキの苗が植林されている。それらの苗木はもう5年は 経っているだろうか? 私の背丈ぐらいにまで成長している。 近いうちにまた暗い森に変わり 花たちもまた眠りにつくのだろうか

朝露に濡れるコシオガマ