キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャンドリームワークスこのアイテムの詳細を見る |
『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』、観ました。
1960年代、両親の離婚によって家を飛び出したフランクは、生きる為に
偽造小切手を作ることを思いつく。まだ16歳の彼にとって人から信頼を
得ることは皆無に等しかったが、パイロットという肩書きが無条件に
人の信頼を得ることを知る‥‥。
ボクはスピルバーグが大嫌い。ついでに言えば、この映画音楽を担当した
ジョン・ウィリアムスも、出演者の一人でもあるトム・ハンクスも大嫌い。
彼ら3人の共通点は「どうだ、見てみろ!」と言わんばかりの“自己主張”(笑)。
しかし、今作だけに限ってみれば、口惜しいけれど素晴らしい。映画全編を通して
ライトな仕上がりも、底辺にある“家族の愛を失った男の孤独”が胸を刺す。
個人的には近年スピルバーグのベスト作品、彼のキャリア全体を通じても
ベスト3に入る傑作だと思いますよ。
オープニングは往年の『ピンク・パンサー』シリーズを思わせる、
デザイン化されたアニメーションにジョン・ウィリアムスの印象的なメロディが
マッチング。いきなり仰天!、オープニングからしてカッチョ良い。。。
さてさて、映画の構図は逃げる詐欺師と、追うはベテラン捜査官。目まぐるしく
変る攻防と、狐と狸の化かし合い、小気味良いテンポのストーリー展開に、
粋な台詞が笑いを誘う。続けて感心!、この映画、何てったって脚本が
素晴らしい。。。そしてパズルの“最後のワンピース”、嫌いな筈のトム・
ハンクスも いつもの力みまくった姿はなく、力の抜けたボケ役が良~いカンジ。
やっぱり納得!、 トム・ハンクスにはコメディ映画が良く似合う。。。
うんうん、そんな感じでこの映画、ボクにとっては“嬉しい誤算”だったのです。
あのスピルバーグが‥、あのJ・ウィリアムスが‥、あのトム・ハンクスが‥、
すなわち現在のハリウッドをリードする3人が、CGもなければ過激描写もない、
小品ながらも良心的な作品を作ったことに感心した。やればできるじゃん(笑)、
今後の彼らの活躍を 期待しています。
二つも付けちゃってごめんなさい
この作品好きです
レヴュー楽しくみせてもらいました
よろしくです