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『ライフ・アクアティック』、観ました。
落ち目の海洋ドキュメンタリー監督スティーヴ・ズィスー。ある日、彼の前に
現れた息子と名乗る青年を加え、クセ者ぞろいの映画製作集団“チーム・
ズィスー”は最後の航海へ出発する。幻の“ジャガーザメ”に殺された仲間の
仇を討つために…、そして失われた名誉を取り戻すために……。
どうせアメリカンジョーク満載の“ドタバタコメディ”だろうと覚悟を決めて
観たのであるが(笑)、むしろ、ゲラゲラ笑いよりはクスッと笑える脱力系(?)の
“人情喜劇”。しかも、そこには「家族の温もり」について、「生(せい)の輝き」
について…、しっかり、ジックリ描かれていて、恥ずかしながら最後はホロリと
涙まで‥‥。うん、果たしてこれが期待してなかったからこその感動なのか…、
それとも成るべくして成った感動なのか…、その辺のところはボクにもよく
分かりませぬが(笑)、とにかく今、ボクが感動しているのだけは間違いない。
さて、監督のウェス・アンダーソンは、先の『ザ・ロイヤル・テネンバウムズ』
同様、今作でもビル・マーレイ、オーウェン・ウィルソン、ウィレム・デフォー、
ケイト・ブランシェット、アンジェリカ・ヒューストン、ジェフ・ゴールドブラム
などなど…、そうそうたる個性派演技派を惜しみなく起用しつつ、それぞれの
持ち味を殺さず活かす演出が見事。でもって、(上にも書いた通り)このオール
スターキャストながらに“チープな作りのコメディ映画”として仕上げてしまう
大胆不敵(笑)。まぁ、その“絶妙なバランス感覚”とでも申しましょうか…、
いや、“良い意味でのアンバランス感覚”とでも申しましょうか…、それが全く
人を喰ったようで最高に楽しいのだよ(笑)。それにしても、最後に一言だけ
言いたいのは、アンジェリカ・ヒューストンのレオタード姿、、、他はともかく
アレは反則でしょ!!(笑)