肯定的映画評論室・新館

一刀両断!コラムで映画を三枚おろし。

『リディック』、観ました。

2005-09-25 11:01:54 | 映画(ら・わ行)
リディック 通常版

アミューズソフトエンタテインメント

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 『リディック』、観ました。
遥か未来。銀河全域が、民族浄化を目的とするロード・マーシャル
率いる狂信的ネクロモンガーの軍団による惑星破壊の恐怖に直面。
5つの惑星から指名手配を受け逃亡中のリディックは、図らずも
強大な勢力の争いに巻き込まれていく…。 
 SF映画の隠れた傑作、あの『ピッチ・ブラック』の続編が、
スケールアップして帰ってきた。ただし、2作品のストーリーに
連動性はあっても、映画のスタイル、雰囲気は全くの別物。例えるなら、
前作が得体の知れない何かに追い詰められ、息さえ聞こえてきそうな
『エイリアン』タイプのSFホラーだとしたら、今作『リディック』は
惑星間を股にかけ、神話のエッセンスを取り入れたデビッド・リンチ
『砂の惑星』タイプのSFサガ(英雄伝説)といったカンジ。
勿論、今作でもヴァン・ディーゼルのワイルドで憎めないアンチ・
ヒーローぶりは健在。まぁ、これはこれで面白い作品だと思うよ。
 さて、この映画で断然目を見張るのは、その華麗なアクション・
シーンは当然のこと、映画全体を支配する“美術”の素晴らしさだ。
衣装や惑星表面のデザインから、宇宙船内部の装飾まで、
普段はCG無関心のオイラでさえ、この目くるめく映像の美しさに
ウットリ。一方、肝心のアクション・シーンも無理矢理グロに
向かうことなく、久しぶりに気持ちの良いアクションを堪能した。
加えて、ラストのオチのしっかりキマッてます(笑)。惜しむらくは、
2時間の上映時間にあれもこれもと詰め込みすぎて、次々に登場する
キャラクターが描ききれないまま終わってること。もう少し登場人物を
整理するとか、あるいはこの内容ならもうあと30分長くしても
十分に通用したと思う。


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