ひとりごちごち

狭いながらも楽しい我が家♪
**愛犬「なると」との生活**

「ナンシー関 大ハンコ展」を見る

2008年10月05日 | 日記
仙台パルコで、故ナンシー関さんの消しゴム版画の展覧会をやっていたので、ダンナさんと見てきました。

私は彼女のコラムを含めた作品が好きだったので、この偶然の出会いはとても嬉しかったです。しかも入場料300円、更にパルコで4,000円以上の買い物をしたレシートを持参すれば半額になるということで、ダンナさんと二人で300円で見ることができました。

中に入ると、彼女が39年の生涯で製作した消しゴム版画の原版5,000点にも及ぼうというものすごい数。その中の一部(といってもかなり多い)はスタンプされたものが飾られていた。原版を見るとかなり小さい。これをカッターナイフと彫刻刀1本くらいで全て彫っていたとは驚き。あの15cm四方くらいの消しゴムの中のタモリや馬場、モリシゲなどが写真のようにそっくりに描かれているのは本当に感嘆してしまった。隣で見ていた初老のおじさんも「しかしうまいよな~・・・」と呟いていらっしゃいました。
原版を生で見るとそのあまりの精密さに驚き、ハンコを押したときには写らない彫り跡などを見ると、「手仕事」感が更にわかり、迫力がありました。

彼女は鋭い切り口の文章で私たちが気づいていないような、又は気づいていても声をあげにくいTVの中での「違和感」についてかなり的確に描写し、指摘することができる人だった。しかも「指摘」という素人くさいことをせずに、簡潔に私たちの前に「ほら」という感じでものの見方を提示してくれる感じがあった。
そういう彼女の仕事について「ただの悪口」という声もあったが、彼女が書いていたように「それじゃあお金はもらえない」のである。彼女が去った後、同じようなスタイルのコラムを試みている人を何人か見かけたが、彼らはナンシーほどのキレ味はないし、叩かれもしていない。それはやはりナンシーの提示が正しかったことを示しているように思う。

仙台では今月21日まで、その後10月31日より札幌パルコで開催されるそうです。お近くの方は是非。



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