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恩田陸さん、大河、競馬、旅行などの趣味など徒然なるままに書いています。コメントなどいただけるとMsiさん喜びます(笑)

『義経』第27話 「一ノ谷の奇跡」

2005-07-11 00:02:16 | 大河義経記。
■一ノ谷の戦い――。
 大河『義経』においては宇治川の戦いに次ぐ本格的合戦シーンの第2弾。。

 第1話ですでに視聴しているからわかっちゃいたが、やっぱCG合成感アリアリの面は否めず。
 また、謡曲『敦盛』でおなじみの平敦盛と熊谷直実の一件も描かれず。

 ただ、最早CG合成は諦めもつくし、敦盛に関しても現状のドラマテンポで今さら出されても…という感があるのも事実なので、これはこれでいいのかなぁって。
 そう考えてみると、流れ的にも今回もかなりよかったと思えるんですよね~。
 
 …むぅ、最近『義経』に関して結構好意的な感想をもっている自分がいるぞ(苦笑)。
 決して消極的になっているワケではないのだけど。
 …半年すぎて、良くも悪くも冷静な目で見れるようになってきているのかなぁ。



■緊急企画(笑)!!  梶原源太景季の一ノ谷での行動に迫る!!

 …緊急企画でもなんでもない。ただ単にMsiの景季に対する感想集です(笑)

 ①景季・腹黒疑惑。

 崖上に待機している義経部隊。一ノ谷はすでに開戦している。
 「平家陣地へと下る道を確保したので急ごう!!」との景季の言葉を遮り、「我らはこの坂を駆け下る!!」と宣言する義経。

 さすがに驚きを隠せない義経主従。

 だが。。
 
  『…御武運を(ニコッ)』

 うわ~っ!! 普通だったら「九郎殿!! それはあまりにも無謀でござる!!」とか言うだろ(笑)!?
 言わないまでも、驚くぐらいはするだろ(笑)!?
 …それが、あんなに笑顔で(^^;。

 そりゃ確かに今まで&今回の義経の言動を側でみていれば(この御曹司は言い出したらやめないからなぁ)とか思うかも知れないけどさ。
 (がんばってね~。でもオレはいかないからね~)という言外の感はアリアリで。。
 同年代というコトもあって何かと義経に親身になってくれている景季ですが、今後の義経と親父殿とのかかわりあいが分かるだけにその笑顔を心から信用できないMsiにとっては、↑の一言はまさに(うわっ!! 腹黒だっ!!)と思わせるに十分なモノでした(笑)


 ②景季・落馬疑惑。
 
 普通に考えれば①の後、別働隊を率いていったと考えるべきなんでしょうが、思いのほか駆け下り部隊の数が多かったので(ありゃ、景季もいる?)と思ってしまったMsi。
 しかし、こうなると顔アップがない人間については袴の色で判別するぐらいしかない!!
 え~っと、薄い青緑っぽいのを穿いた騎馬武者は…っと??
 ん~? あっ、いた!! あっ、落馬した!!

 …え~っともしかして今のが景季ですか?(汗・絶対にちがうとは思うけど…)


 ③景季・やっぱり間諜疑惑。

 間諜もなにも公式には義経(範頼もだけど)も御家人の一人にしかすぎないので、誰かしら軍監役が就くのが当然っちゃあ当然なんですが(^^;。
 
 源氏軍の勝利に終わった一ノ谷の戦い。
 だが、「軍略レベルでは大勝だったものの、三種の神器を確保できなかったコトは戦略政略レベルとしては微妙なところ」と(言外に)チクリと景時。それに付き従うはかなり無傷な状態の景季クン。どうやら②はちがったらしい(笑)
 親父殿から何らかの内命を受けている彼としては、出来うる限り義経と行動を供にはしながらも、自らを無意味に危険をさらすのはやはり避けたい、そーいうコトなのか(笑)

 …わからない。わからないけども、何とな~く今後「腰越状」や「土佐坊襲撃」あたりで絡んできそうな予感も。。


 …と、景季をネタにしてしまったワケですが、実際の(というか平家物語?)梶原景季はというと、一ノ谷では箙に梅の花の枝を挿して奮戦、「坂東武者にも雅を解する者がいる」と平家方からも賞賛を浴びた活躍っぷりだったそうです。
 まぁ、本人の名誉のためにね(^^;。


■その他(一ノ谷ver。)
 ①「消えた1万兵(笑)!!」
 
 1月に放送された第1話冒頭では義経主従しかいなかったという記憶から、(源氏方は総勢6万。なのに搦手の大将である義経にはわずか6騎のみ!?)と危惧していたMsiですが、どうやら1万兵を率いるにいたった模様(笑)
 …とはいえ、実際にはその99%を軍監?である安田殿に預け、自身は精鋭70騎のみで奇襲作戦を実行、すると思いきや更にその直前にて腹黒景季(笑)に預けてしまった義経。。
 結局自分が率いたのは当初の1%弱!!
 冷静に考えてみるとメチャクチャ職場放棄じゃないっすかぁ(^^;。
 勝ったからよかったものの、これで源氏方が負けて義経が生き残ったとしたら、それだけで打ち首ものだよなぁ。。


 ②「あんなに弓勢のある義経、義経じゃない(笑)!!」
 
 平家方の陣地に夜襲をかける義経部隊。攻撃の合図は義経の射る火矢で。
 …って、ちょっと待ったぁ~っ!!

 義経、おもいっきり弱弓ですから~(苦笑)
 約一年後、屋島の戦いにて自ら公言していますから~。。
 「源氏の大将がこんな弱い弓を使ってると知れたら恥ずかしい」って(^^;。。
 まぁ『義経』ではわざわざそんなトコはやらないと思うけど、そういう裏事情を知っているだけに「おい、義経に弓は使わせるなよ~(笑)」と思わず苦笑いしてしまったのは、決してMsiだけではないはず。。


 ③「だんご3兄弟、兄さん想いの三男散る(泣)!!」

 まぁだんご3兄弟でいう長男と次男の性格が逆なようですが(苦笑)、何にせよ現・平家3兄弟の三男(実際は清盛の五男)平重衡、ついに源氏方に捕縛されてしまいました!! 
 切ない!! 
 半年にわたり出ていながら、最大の見せ場は捕われの身になってからというところもまた切ない!!
 今週の段階では長男&次男が捕縛の事実を知らないところもまた切ない!!

 あと、実際には重衡を捕縛したのは義経ではなく、腹黒景季(笑)であったというところも切ない!! …いや、これは切なくないか(^^;。

 …髭を生やしてからの重衡は知盛に負けず劣らずカッチョよかったんだけどなぁ。。

 あと、だんご長男の宗盛氏(38)は実父ではないかと密かに想い続けていた後白河法皇(京都在住・58)から「お前なんかさっさと負けちゃえ」との仕打ちを受け、完全に茫然自失の態でございました。。


■その他(鎌倉Ver。)
 後白河法皇の真意が読めず、いささか焦燥気味な表情の頼朝。
 「何か考えているのか、考えていないのか。何もしないのか、何もできないのか」
 …って、これまで法皇に対しては余裕気な言葉を口にしていた頼朝。
 ここまで法皇の存在を恐れているのは初めてではないでしょうか。

 その存在自体が周囲にとんでもない影響力をもたらしている。
 頼朝にとっての真の敵は平家などではなく既存社会体制の頂点に君臨する後白河法皇、その人。
 

■その他(都ver。)
 …で、その後白河法皇さまは今回も趣味の謀にご熱心のご様子。にわかに今様(ですよね?)まで口ずさんでおりまする。
 まぁ後白河法皇の胡散臭さ、知康の胡散臭さは今さら言うまでもないとして、Msi、今まで思っていながら書かなかったコトがあるんですが…。
 ある意味、この『義経』最大のタブーともいうべきか(^^;。

 …何故、丹後局の風体について誰もつっこまない(笑)!!
 少なくとも義仲あたりには(うっ、なんだこりゃ。。)ってなカンジのシーンを入れてもらいたかった(^^;。
 で、それに気づいた丹後局が個人的理由からも義仲を破滅に導く、とか。
 う~ん、義仲しか出来なそうな人間がいないし、返す返すも残念無念。。
 …ホントはあったんでしょ? でも諸事情でカットせざるを得なかったんでしょ? NHK(笑)?


■最後に。
 それにしても、景時の「三種の神器の確保ができなかった」という一言には、義経の責みたいなものを感じたんですが、
そういう認識でいいんでしょうか?
 範頼が義経の肩をたたいたのにも(あまり気にするな?)みたいなものを感じたし。
 一応、形式的には総大将の範頼の責になるような気もするんだけど、そこは(厳密にいえば)軍議違反を犯した義経への
ペナルティ的なものもあるんでしょうかねぇ(^^;。
 

■…来週は…。。
 頼朝だって決して非情なだけの人間ではない(むしろかなりの情の人)。
 でも、あくまでも自分は「鎌倉殿」でいなければならない。
 そういうコトでしょうか…。

 う~ん、かなり見るのがツライ週になりそうです(ToT)
 

 

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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
TBさせていただきました♪ (えりか)
2005-07-13 11:25:09
 Msiさん、こんにちは♪



 今回の感想も興味深く読ませていただきました。特に景季さんの話が面白かったです。彼は父親から命じられて義経を監視しているのかもしれませんよね。でも表面的にはとてもいい人…。やっぱりかなり腹黒いかも…。



 今回は無事にTBできました。なお、前回26回の方はどうしてもうまく送れません。gooさんの不具合、早く解消されるといいですよね。
むしろ腹黒くあれ。。 (Msi)
2005-07-13 22:06:24
 えりかさん、こんばんは♪



 なんかその週によって文体も全然ちがう気がするMsiの感想です(笑)

 今週はMsiの中では「景季=腹黒」がテーマでしたが(^^;、それはともかく、ドラマ終盤にむけて「脱いい人」を期待しています。

 

 また、景季うんぬんとは別に、演じている小栗さん自体の今後にも期待しています。

 今年の正月にも『大化の改新』に出演したりと、今後NHK時代劇のレギュラーとなる若手俳優のひとりとなりそうな予感です。。