3Dっぽくみえません?
恒例の夏の和歌山帰郷、今年は妻子の都合が悪くオレ1人の旅に。
こんな機会はめったに無いのでロードバイクを車に積み込みました。
憧れのあの場所まで走ってみたかったのです。
「自力で行こかの 心のふるさと 高野山」
実は高野山(こうやさん)ってのは山じゃないんです。
和歌山の奥深く、山を深く分け入った森の中に忽然と存在する世界遺産の宗教都市なのです。
若い頃は全然興味無かったんですけど、死を意識するようになり仏教に興味を持ってからは
がぜん惹かれるようになった場所なのです。
今回のルートは高野山⇒龍神スカイライン⇒花園経由で有田戻りです。
ではルートラボ見てみましょう。⇒ ドン!
あー なんかいい感じのルートだよねー 夢のようです。
楽しく走れるんじゃないかな?なんて思ってましたよこの時点では。
さて当日、薄くもり、AM6:30出発です。
さあ行こかー
有田川沿いを東へ、吉備、金屋とこの辺はまだ平地。路面がちょい荒いのが気になる。
その先は徐々に緩斜面のアップダウンに。脚が重くスピードは出ない、調子は悪いっぽい感じ。
おばあちゃん家があった岩野河のへん 昔よく泳いだわ
そろそろ休憩時間。休憩ポイントはもちろんここだ。
二川(ふたがわ)ダム
雨降るのかー?
そうこうしてるうちに、にわか雨がザザっと来た。
近くに民家はないけど幸運にも樹木の下で雨やどりができた。
汗と雨でぬれたウエアを脱いで上半身裸の大将で補給の羊羹を食す。
実はこうゆうのが思い出に残るんだろうね。
さて相変わらずアップダウンが続くのだが、何て言うのかなあ
アップダウンにキレが出てきて、しかもスケールがでかく?なってきた。
ジェットコースターのようだ。アウターでギア掛けて下ってる次のコーナーで5%登りみたいな。
1km登って1km下るみたいな。
脚の負荷が続けばそれなりに登れると思うけど、負荷⇒下り⇒負荷⇒下りの連続はきつい。
水は飲んでいるんだけど今思えばこまめに食糧を補給すんの忘れてるし・・・
そのまま最後のうねうね登りに突入。路面は非常に良いのだけど脚に力が無い。回らない。
しかも誰も通らない。静かだ。寂しい。
といきなりローディー複数降りて来てびっくり。「どうもー!」「どうもー!」
居るんだね。巡礼のローディー。
さてそろそろこの登りも終わるかなっとコーナーを抜けると
素晴らしく登りの先の先まで見渡せる風景。
ずっこけた。
失意のまま、黙々と登る。「あー 腹減った」とか、「何を食うかな」とか考えながら。
そしてコーナー抜けたら何か見えた。来たか?ついに来たか?
大門さーん!
山道を登って登って登ってきた我々の目の前に、いきなり現れて驚かす大門さん=高野山の玄関
久しぶりだ。やっと着いたAM11:00。よく登ったよオレ。何か食おうぜ。
メインストリートを店を探してゆっくり走るのだが、
どうもこの街にレーパンジャージグラサンのこの格好は正直似合わない。雰囲気乱してすまん。
喫茶店ぽい店でうどん定食をいただき、しばしTVで甲子園に見入る。
その後、外に出て名物「焼き餅」を買い食い。これが美味いのよ。補給にも良い。
日陰のベンチにてしばし休憩、せっかく来たんで奥の院にお参りをと思ったが
結構暑く、またずいぶん歩くからそれはまた別の日にしよう(別の日の模様はまた後日)。
高野山の東端から龍神スカイラインに入る。少し下ってそれから6%6kmの登り。
飯食って塩も舐めたんで脚は回る。脚回ると楽しいぞ。
ええ感じで頂上っぽい場所に。
最高到達点 標高1100mくらい
遠くまで見えるねえ
ここまで来ると多少は涼しく、風もあったので非常にさわやか。
景色の動画です
鳥が喋ってた
まだあじさいが咲いてた。(高野あじさい園)
さてそろそろ帰路に着くかね。ここからは基本下りだしきっと楽ちんだ。
下りをさんざすっ飛ばし龍神スカイラインから花園に抜ける分岐に来たが、
何かバリケードっぽくなってるやん。
この先、1kmで土砂崩れ、車両通行止め!
まじでかっ!
ここまで来てこれかっ!
んー どっすかなー 引き返してまた登るのイヤやなー
もしかして自転車分の幅あれば通れるかも 行ってみるか ダメなら戻ってこよ
意を決して突入! 1km下ると・・・・
うわ
ウワサは本当だったのだ(そりゃそうやろ)
しかも道ぜんぶ埋まってるし・・・・
自転車を降りて近づいてみる。
壁ががっさり落ちてるけど幅は15mくらいか・・その先に道が見える。
担ぐか・・・
まずは自分だけで歩いて足場を確認。すげえ怖い。でも・・・「いける!」
自転車担いで突入!
シクロクロス競技
無事通過!やったね!(良い子はマネしないでね)
この時はね すげえ嬉しかったよ。さすがにちょっと焦った。上手くいって良かったー!
その後、下って下って分岐っぽい場所に到着。左は引き続き下り。右は登り。
当然左の道へ。しばらく行くと登り開始、登って登って登り倒す。
「ん まてよ おかしいぞ」川沿いなのだが水の流れが逆じゃん
オレ上流に向かって漕いでないか? 清水町へは下らなアカンのにー
止まって地図確認、でも地図にはこの分岐は書いてないし うーんやばい ここで迷ったら死ぬ
その時、坂の上から車の音、こんなへんぴな道に車が来るのか!?
手を振ってその乗用車を止めて話しかける。
「すいません! この先は清水の方面ですか?」
「いやあ ちょっとわからないねえ」
「おじさんはどちらから来られましたか?」
「龍神スカイラインから降りてきたんだけど・・この先、だいぶ登るよ」
「わかりました!ありがとうございます!」
やっぱ間違ってた やばかった さっきの分岐や
引き返して分岐を右へ、ちょっと登るがすぐに下って見覚えのある場所に!
高野山へ登る途中で見た景色だ。やった!合流成功!さすがオレ!(それは違う)
自販機のところで補給&休憩 元気100倍 現在PM2:30
なにげにサイコン見たらここまでの平均時速18.8km
「20kmくらいまで上げたいなあ」
そっから帰路はすっ飛ばし。1時間ごとに休憩&補給。塩も補給。
脚はよく回る。平地区間でも33~35km/hは出てる。おかしい。
普通に普通に回してそれくらいの速度だ。しかも逆風なのに。登りはきついがでも普通に回る。
適切なエネルギーと塩の補給のせいか?それくらいしか原因はわからん。
そしてー
PM6:00 無事帰還! 走行距離162km Ave21.3km/h
今回のまとめ
・朝早く出ると陽が沈む前に帰ってこれる。
・水はもちろんだが、食いものと塩の補給もこまめにしよう。
・緑の中をたくさん走れて幸せ。
・1人で走るのもいいがみんなで走るのもいいが1人で走るのもいい。
・昼飯も夕食も美味かった。
・股ずれ起こした。
・シャーミークリーム検討する。
生まれ故郷の緑の中を走って高野山到達! 夢がひとつ叶いました。
また機会があれば走りたいのう。
みなさんも是非自転車で高野山へ!
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