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九州大学、富士通製スーパーコンピュータシステム導入
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MyNaviニュース 2017/06/16
九大、富士通製スパコンの導入を決定 - 総理論演算性能は10PFLOPSを計画
http://news.mynavi.jp/news/2017/06/16/015/
富士通 ニュースリリース 2017/6/15
国内トップクラスの性能となる九州大学様の新スーパーコンピュータシステムを受注
http://pr.fujitsu.com/jp/news/2017/06/15.html
九州大学 情報基盤研究開発センター
新スーパーコンピュータシステム "ITO"
https://www.cc.kyushu-u.ac.jp/scp/system/new-system.html
※一瞬、イトウかと思ったが、イトと思われる。 同大学の伊都キャンパスにちなんだのだろう。
富士通のニュースリリースによれば、新しいスーパーコンピュータは現用の3つのシステムを統合するものとのこと。
現用の3システム
スーパーコンピュータシステム(FUJITSU Supercomputer PRIMEHPC FX10で構成)
高性能演算サーバシステム(FUJITSU PRIMERGY CX400で構成)
高性能アプリケーションサーバシステム
統合後のスーパーコンピュータは
従来の大規模計算・科学技術シミュレーションに加え
AI、ビッグデータ、データサイエンスなどの活用・研究に必要となる超大規模計算
などのより幅広いニーズに対応する基盤となる
としています。
スーパーコンピュータのコンピュートノードは"フロントエンド"と"バックエンド"の2種類で構成。
九州大学 情報基盤研究開発センターより
バックエンドが計算機シミュレーションと(新需要である)AI, ビッグデータ、データサイエンスのための計算処理能力を提供し、フロントエンドは計算機シミュレーションのプリ・ポスト処理を担うようです。
富士通のニュースリリースによれば
バックエンドシステムは
次期PRIMERGY CX400×2,128台で構成
CPUはIntel Xeon Skylake
うち、128台には512枚のNVIDIA Tesla P100 GPU を搭載
ノード内のGPU(4枚)はNVidia NVLink で相互接続される
フロントエンドシステムは
IAサーバ160台で構成
CPUはIntel Xeon Skylake
各ノードに NVIDIA Quadro P4000 を搭載
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CPUの潮流の変化(SPARC退場、Intel席巻)
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現用と次期を見比べると、
現用スパコン(FUJITSU Supercomputer PRIMEHPC FX10 SPARC CPU)が消滅
現用大規模演算サーバシステム(FUJITSU PRIMERGY CX400)がスパコンへ昇格
現用高性能アプリケーションサーバシステムがフロントエンドシステムへと変化
といった様相でしょうか。
SPARC CPU ⇒ Intel へ変化が見えます。
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流行りの技術 "クラウド" の登場
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また、ニュースリリースには"フロントエンドサブシステムに構築する大規模プライベートクラウド環境"という表現もみられ、このあたりにも世代代わりを感じさせます。
フロントエンドサブシステムは Quadro GPU を搭載していることから、主たる利用目的は "可視化" ではないかと思われますが、AI, ビッグデータ、データサイエンス用途にも使うのかもしれません。 バックエンドノードに P100 GPU が搭載されていることを考えると、AIなどはバックエンドを使いたいところですが、バックエンドは従来のスパコンユーザに占有されてしまうかもしれないからです。
そう考えると、フロントエンドサブシステムの "プライベートクラウド機能" というのは、 Quadro 搭載のフロントエンドノードをユーザの要望に応じて可視化用途やAI、ビッグデータ、データサイエンス用途にオンデマンド提供する。 という役割を担っているのかもしれません。
その場合、OpenStack + Linux KVM + GPUのPCIパススルー でGPUつき仮想マシンをユーザにオンデマンド提供するという仕組みがプライベートクラウドの実体でしょうか… 先日の "OpenStack Days Tokyo 2017" で聞いた限りではかなりいばらの道であるようでしたが…
もし、クラウド基盤にOpenStackを使うのであれば、以下のニュースリリースがあるので、ミランティスのOpenStackを使うのかな。
富士通 ニュースリリース 2017/5/8
富士通と米Mirantis、プライベートマネージドOpenStack提供に向けた戦略的協業契約を締結
http://pr.fujitsu.com/jp/news/2017/05/8.html
九州大学、富士通製スーパーコンピュータシステム導入
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MyNaviニュース 2017/06/16
九大、富士通製スパコンの導入を決定 - 総理論演算性能は10PFLOPSを計画
http://news.mynavi.jp/news/2017/06/16/015/
富士通 ニュースリリース 2017/6/15
国内トップクラスの性能となる九州大学様の新スーパーコンピュータシステムを受注
http://pr.fujitsu.com/jp/news/2017/06/15.html
九州大学 情報基盤研究開発センター
新スーパーコンピュータシステム "ITO"
https://www.cc.kyushu-u.ac.jp/scp/system/new-system.html
※一瞬、イトウかと思ったが、イトと思われる。 同大学の伊都キャンパスにちなんだのだろう。
富士通のニュースリリースによれば、新しいスーパーコンピュータは現用の3つのシステムを統合するものとのこと。
現用の3システム
スーパーコンピュータシステム(FUJITSU Supercomputer PRIMEHPC FX10で構成)
高性能演算サーバシステム(FUJITSU PRIMERGY CX400で構成)
高性能アプリケーションサーバシステム
統合後のスーパーコンピュータは
従来の大規模計算・科学技術シミュレーションに加え
AI、ビッグデータ、データサイエンスなどの活用・研究に必要となる超大規模計算
などのより幅広いニーズに対応する基盤となる
としています。
スーパーコンピュータのコンピュートノードは"フロントエンド"と"バックエンド"の2種類で構成。
九州大学 情報基盤研究開発センターより
バックエンドが計算機シミュレーションと(新需要である)AI, ビッグデータ、データサイエンスのための計算処理能力を提供し、フロントエンドは計算機シミュレーションのプリ・ポスト処理を担うようです。
富士通のニュースリリースによれば
バックエンドシステムは
次期PRIMERGY CX400×2,128台で構成
CPUはIntel Xeon Skylake
うち、128台には512枚のNVIDIA Tesla P100 GPU を搭載
ノード内のGPU(4枚)はNVidia NVLink で相互接続される
フロントエンドシステムは
IAサーバ160台で構成
CPUはIntel Xeon Skylake
各ノードに NVIDIA Quadro P4000 を搭載
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CPUの潮流の変化(SPARC退場、Intel席巻)
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現用と次期を見比べると、
現用スパコン(FUJITSU Supercomputer PRIMEHPC FX10 SPARC CPU)が消滅
現用大規模演算サーバシステム(FUJITSU PRIMERGY CX400)がスパコンへ昇格
現用高性能アプリケーションサーバシステムがフロントエンドシステムへと変化
といった様相でしょうか。
SPARC CPU ⇒ Intel へ変化が見えます。
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流行りの技術 "クラウド" の登場
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また、ニュースリリースには"フロントエンドサブシステムに構築する大規模プライベートクラウド環境"という表現もみられ、このあたりにも世代代わりを感じさせます。
フロントエンドサブシステムは Quadro GPU を搭載していることから、主たる利用目的は "可視化" ではないかと思われますが、AI, ビッグデータ、データサイエンス用途にも使うのかもしれません。 バックエンドノードに P100 GPU が搭載されていることを考えると、AIなどはバックエンドを使いたいところですが、バックエンドは従来のスパコンユーザに占有されてしまうかもしれないからです。
そう考えると、フロントエンドサブシステムの "プライベートクラウド機能" というのは、 Quadro 搭載のフロントエンドノードをユーザの要望に応じて可視化用途やAI、ビッグデータ、データサイエンス用途にオンデマンド提供する。 という役割を担っているのかもしれません。
その場合、OpenStack + Linux KVM + GPUのPCIパススルー でGPUつき仮想マシンをユーザにオンデマンド提供するという仕組みがプライベートクラウドの実体でしょうか… 先日の "OpenStack Days Tokyo 2017" で聞いた限りではかなりいばらの道であるようでしたが…
もし、クラウド基盤にOpenStackを使うのであれば、以下のニュースリリースがあるので、ミランティスのOpenStackを使うのかな。
富士通 ニュースリリース 2017/5/8
富士通と米Mirantis、プライベートマネージドOpenStack提供に向けた戦略的協業契約を締結
http://pr.fujitsu.com/jp/news/2017/05/8.html
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