常夏ならば振り向くかも

語り部である私が提供する、今そこにあるチープでホットな噺の数々を口承するブログ。一話解決を目指して今日も喋ります。

リベンジ

2006年11月26日 | 『ハゼラvsコワッパ』 大懐柔銚場決戦
11月25日
10月釣行のリベンジ。例えミスしたとしても「もう一回!」と果敢に挑戦する姿を、皆さんきっと応援したくなるでしょう。
だから口で言うのは恥ずかしいが頑張った。
でもね、ごめん。負けた

はぁ~

(殿でいい)「もう駄目とか言いたくないけれど、駄目なんだよ、もう釣り終わり!」
(KANJI)「余ったものでなんか作りますか…」
材料を一通り見渡す。天ぷら粉とか網皿とか持ってきたけれど、魚が無いってのは画竜点睛を欠く。

「炒め物でいくか…焼き物でいくか…」
「俺が食べたナポリタンソースの余りがありますよ」
「もう適当にまぜちゃうか」


まずはアサリを湯通しする。
この湯通しに使った湯はだし汁として使おう。
貝殻を除いたアサリは炒めながら醤油で味付けしよう。
それからエビ身も入れる。だし汁も入れて、これにナポリタンソースを流し込み、砂糖も入れてグツグツ煮る。
それからまっさん愛用の魚肉ソーセージをぶち込む。

「ちょ、チョトスも入れるんすか!?」
(まっさん)「スナック菓子入れるのは不味いのでは?」


「最後はカッパえびせんで味を調えて…やめられないとまらないと」

殿でいいの暴走はもはや災害レベル。人の手には負えない。


出来あがりは

カレーになってしまったとか
うわぁー


「まずKANJI食ってみろ」
「ちょちょちょ、先に食ってよ」

即ち毒見ってやつですね。普通「殿」が食す前に家来が毒見するんだけどなぁ…

パクリ
「なかなかいける!まっさん食ってみろよ>
モグリ
「うん、食えないことは無い。つうかさ美味いよ、KANJIさん>
ガツリ
「ナポリタンソースが効いてるね。出汁とかも、はい>



「これさークリームチャウダーみたいだよね」
「クリームチャウダーじゃなくてクラムチャウダーだから」



後片付けをしながら、先程から悩んでいたことを打ち明けることにした。
「KANJIと俺は5月にここでハゼ釣ったから、釣れた時の喜びってのはわかるんだけれど」
「まっさんは前回から釣りを始めて今回も釣果無しでさ。ぶっちゃけ釣りって楽しいか?」

「みんなで釣りするのが楽しいんだよ」

これは映画ドラえもんの主軸である「友情愛」というものですかね
1+1=2だけれど、人は1+1は幾らにでもなるっていう野比野比太の概念。
まっさん、あんたは映画になるとカッコよくなるよ。

「おしっ!またクリームチャウダー食おうなっ」
「クラムチャウダーだから」


そんなことは我関さずと、足元のMP3スピーカーからは
「シングルベット」が流れた。
まるで僕らの今を語るように

♪シングルベットで 夢とお前 抱いていた頃 くだらないことだって 二人で笑えたよね 今夜も風の香りは あの頃と同じで 次の恋でもしてりゃ 辛くないのに