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【120年の歴史に幕】佐世保市相浦町

2011-12-30 17:45:01 | Weblog
【徳饅頭の「小宗製菓店」】
 創業から約120年の歴史に幕を下ろす佐世保名物「徳饅頭(とくまんじゅう)」で親しまれてきた老舗製菓店「小宗製菓店」は多くの市民に惜しまれながら歴史に幕を下ろす。
 同店は初代の故小宗徳三郎さんが1890(明治23)年ごろ創業。徳饅頭は創業時から伝わる菓子。
甘さを抑えた小豆のこしあんを小麦粉と卵白の生地に包み、饅頭の中央に創業者の名から取った「徳」の字を焼き印。製法も見かけも創業時のままで、防腐剤や添加物を加えない素朴な味が親しまれてきた。
今月初旬に店の入り口に閉店を知らせる張り紙をしたところ注文が殺到、閉店まで予約は満杯状態になった。
 店主の田島アヤさん(75)が高齢になり、後継者もいないことが理由。

 田島さんは16年前に死去した3代目の兄、小宗隆介さんの跡を継ぎ、兄の娘、辻川道さん(41)とパート従業員の3人でのれんを守ってきた。だが、手作業による生地作りなど力仕事が次第に困難になり、後継者の見通しも立たないことから、今年夏ごろ親類に相談し閉店を決めた。

 田島さんは「続けたいが時代の流れ。長い間支えてもらったお客さんには感謝の気持ちでいっぱい」と話す。
相浦地区のまちおこしグループ、相浦青年会の安永正平会長(36)は「相浦といえば徳饅頭。その地域の名物がなくなるのは残念だが、今は『長い間お疲れさまでした』と伝えたい」と話した。





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