薫のよもやま話

森山かおる
市原市議会議員
重度障がいの息子を育てながら、日々感じる事を想いのままに

生活排水の行方

2016年11月01日 | 日記

蛇口をひねれば出てくる水。生活するにはなくてはならない水ですが、じゃあ流れた水はどうなっているの?

ということで、小沢議員と松ヶ島終末処理場を見学させてもらいました。

まず、雨水から。

流れてきた雨水は、ここにある6基のポンプでくみ上げて放流されます。

1基あたりのパワーは、プールの水を1分で吸い上げるのだそうです。

4基はディーゼル、1基は電気、もう1基はガスタービン。

ポンプで汲み上げられた水は、この水路を通って東京湾に排出されます。

次は生活排水、つまり汚水処理です。

まず流れてきた水をちょっとくみ取って、フラスコに入れて見せてもらいました。

汚水といえども、意外にキレイ。

素手で作業する職員の方に驚きましたが、この笑顔!仕事を誇りに思っておられることを感じずにはいられません。

次に「生物反応タンク」で、微生物によって一段ときれいになっていきます。

その過程は専門的すぎて説明できなくてゴメンナサイ。

フラスコの下の方に黒いツブツブがあるのですが、これは家庭の浄化槽にも入っている担体と呼ばれるもの。

ウチの浄化槽の点検員から「担体は微生物の住み家ですよ」っていわれてたんですが、見るのは初めて。

処理場って浄化槽と同じなんですね。

この後は「最終沈澱池」に流れて、再び重力沈殿で汚水と水に分離されます。

最初に流れてきた沈殿池の水、生物反応タンクで処理された水、最終沈澱池で分離れた水を比較して見せてもらいました。 写真では右から左になります。

真ん中の生物反応タンクで処理された水は、くみ上げた時から時間が経って沈殿してきてますね。

 
一番左の最終沈澱池で分離された水は随分きれいになっていますが、大腸菌がいっぱいなので塩素滅菌消毒をしてから東京湾に放流されるのです。
 
 
何段階もの処理をするために、処理場はこんなに長い設備(敷地)が必要なんですね。
 
災害時において、飲み水はペットボトルや給水車で代用できますが、下水処理は代用できるものはありません。
 
普段はあまり意識しない生活排水の行方を見学して、今さらながらその重要性を感じました。
 
なくてはならない終末処理場。皆さんも是非、見学して下さい。

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