ペーパードライバー教習の車窓から

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キープレフトについて フジドライビングスクール東京

2017-04-27 13:25:09 | ペーパードライバー
免許取得時に教官に言われた「キープレフト」の意味は何だったのか理解しないまま運転を続けている方も多いと思います。

最近は、キープレフトを声高々に教えている教習所も少なくなっているようですが、運転免許試験について書かれているwebサイトを見ると、とても重要だと解説しています。

いったい、キープレフトはどんな理由で必要なのでしょうか。

実際の路で、左側に寄って走っている車を見掛ける事は稀なのに、教習所では重要だと説いています。

道路交通法では、車両は左寄りに走行するように書かれていますが、直訳すると、自転車などの軽車両は道路の左端を車とバイクは左寄りを走ると書かれています。

この理由から、教習所では路肩を除いた道路端から1mくらいのところを走るのがキープレフトだと解釈しているスクールもあるようなのです。

要するに、車やバイクは左寄りに一列に並んで走るようにという事なのですが、左端を走る自転車や左寄りを走る遅いバイクや車に追いついた時は、進路を変えて追い越さなければならないのです。

東京のように交通の激しいところでは、頻繁に進路を変えて追い越しをする事になります。

頻繁に進路変更をするのは危険なのですが、ちゃんとこんな法律もあるのです。

「みだりに進路を変えてはならない」というものです。

もちろん、理由があるので「みだりに」ではないのですが、やはり頻繁に進路変更は危険です。

昔、ある弁護士さんの本で読んだのですが、交通に関する国際条約、ジュネーブ条約に加盟するには、キープレフトまたは、キープライトの明文化の必要があり盛り込まれたということでした。

現在の道路交通法が制定された昭和35年当時の交通事情と現在は大きく違う為に一概に論じられませんが、昭和の時代には、舗装が無く、センターラインのない路も多く存在していたので意識としての左寄り走行は重要だったのかもと想像はできます。

ある専門家は日本には向かない法律だと書いていましたが、当時の世界の交通社会では、必要な方法だったのかもしれません。

左寄りの走行、一般にはキープレフトと言われますが、この法律には、こんなあとがきもあります。

「道路の状況その他の事情によりやむを得ないときは、この限りでない」というものです。

車両通行帯がある場合は、右折、障害物や駐車を避けるなどの合理的な理由がある場合を除き左車線を走り、追い越しの為に右車線は空けておくというのも、東京のような混雑している道路では現実的ではありません。

しかし、実際に右車線を走っていても高速道路以外で違反をとられる事はないのです。

それは、右側車線を走っている理由が高速道路のように合理的かどうかが一目では判らないからなのです。

これらのことから、現在の日本におけるキープレフト(左寄りの走行)は高速道路では追い越し以外では車両通行帯の左車線を走行する事でそのままなのですが、一般道では「その他の事情」が通常となりつつある現在、走行車線内の、ほぼ中央付近を走行し、自転車や歩行者、駐車が多い道路ではセンターラインの近くを走行し、なるべく進路を変更しない工夫が安全の為に必要かもしれません。

これだけ、いろいろ書いておいて何なのですが、要するに、運転者が与えられた状況において1番安全だと思う方法で走行するのが重要だと思います。



車の安全な走行位置を学びたい時はフジドライビングスクール東京で

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