凶悪事件の時効廃止に思う

今日成立し即施行となった時効廃止法案。
当然と言えば当然とも思えるのだが
逆に何故今まで時効が有ったのか。
多分に捜査側の都合が優先されていたのだと
自分には思えるのだが
犯人側から見ると死ぬまで逃げる事を
続けなければならない訳で
犯罪の抑止効果も多少は有るだろう。

冤罪の増加を恐れる者もいる様だが
証拠の確実性と推定無罪の基本さえ守られるなら
問題は無いと思うのだが…
只最近始まった裁判員制度の関係で
短期的な結論を優先したり
状況証拠だけで有罪を宣告する事は
絶対に避けなければならないと思う。

個人的には今の裁判員制度には
自分は賛成しかねる。
無作為抽選で選ばれるのが
どう考えても公正な裁判には思えない。
たった数人しか立ち会えない裁判に
判断の力量も不明な一般人が参加して
正当な判断が下せるだろうか。
しかもたったの３、４日間で…

せめて専門の知識を持った知識人や
事件内容に合わせての希望者を募り
その中から厳正に選んで行うべきだろう。
どうしても一般人とするなら
無記名でインターネットからの投稿などにして
その結果を参考にした方が
もっと公正な判断が出来るのでは無いだろうか。

時効の廃止には賛成だが
殺人犯への裁判への参加は
どうしても避けたい自分である。

政権交代の意味

せっかく自民党から政権を奪ったのに
鳩山首相は全く実行力を発揮する気配がない。
これから一体何をしたいのか
やろうとしているのかさっぱり伝わってこない。
せめて日本をどんな国にしたいのか
それだけでもはっきり示して欲しいもの。
沖縄の基地問題も年金問題も
高速道路やダム建設の問題も
誰に向かって話をしているのだろう。
一見誰にも優しい人間は
本当は誰にも冷たい人間でしか無さそうである。
アメリカに遠慮し沖縄に遠慮し
朝鮮や韓国に遠慮し中国にも遠慮する。
そのくせ日本の国民側には何の配慮も見られない。
多分、小沢さんか亀井さんに遠慮しているから
本当の自分の意見は言えないのだろう。
そうなるとやっぱり首相は
次の選挙の心配だけしか無いようだ。
自民党の時の様に
猫の目の様に首相が変わるのは
もうたくさんだと思うのだが。

今、世の中は龍馬ブームの様だが
龍馬は自らが権力を持とうとはしなかった。
他人を攻撃しても何の利益も得られない。
本当の龍馬に代る英雄が
この平成の世に現れる事は無い気がする。
もはや一人の人間の力で
世界が変わるような時代では無いのだから。
ならばどうする？
なるようにしかならんぜよ！！