クラッシュ

アカデミー賞を取ったということでどれどれと見に行きました。
監督は「ミリオンダラーベイビー」の脚本でどん底に突き落としてくれた
ポール・ハギス。

ユーモアのない「マグノリア」、凝りすぎない「トラフィック」といった
群像劇なんだけど、思わずもう今年のベスト１決定。

さみしい都会で人と人の心がクラッシュすることによる奇蹟と悲劇。
文で書いてしまうとありきたりなんだけど、
口語体（放送禁止用語多いけどダンナに聞いたら実際はこんなもんらしい）
の脚本と名演技、特にマットディロンはやばいですよ。
助演男優取るべきだったのに。
編集、無駄のないカメラワーク。
どれをとっても一流でしゃくな仕掛け、ファンタジーがあって。

サンドラブロックがほんとちょい役で笑ったけど、
あれは、実はかなり重要な役なんではないかなと
見てから数日経ってから思ったりしました。

最近、普通の事を掘り下げるって凄いなって。
宮部みゆきとかこの映画とか。
昔はサドとかバタイユとか読んでたのにね。笑