友坊主の頬づえ

日常をとりまく物事について

昨日のイタリアン

2010-04-11 | お酒


昨日の夜は、近くのイタリアン「LA CASA」に行きました。
店内はかなり混んでいました。1人でサービスをこなしているマネージャーから「一杯どうぞ。今日はちょっとバタバタすると思うので」とスパークリングを頂きました。僕は独りでフラフラ行ってる身だし、お酒だけあったら後は勝手にやってるので、ゆっくりと食事を待つ事にしました。

昨日は事前に、2つの事をお願いしていました。
ひとつはシェフに「野菜のフルコースを作って下さい」とお願いしていました。
僕は現在、菜食主義になっています。基本的に肉と魚は食べません。主義主張や忌避感がある訳じゃないので「食え」と言われりゃ食いますが、自分から選ぶ事はしていません。LA CASAでも、例えばランチのパスタの中にパンチェッタやツナが入ってる時は「抜いてもらえますか?」とお願いするようになりました。それで、まぁこんなこと一見のお店じゃとても頼めないんですが「前菜からデザートまで、野菜で作って欲しい」ということを、以前フラッと呑みに来た時にお願いしていました。ちょっと手間なことを頼んでしまったかなと思ってましたが、シェフは「腕が鳴る」と言っていたのでホッとしました。

先に書いておくと、厳密な意味での「ベジタリアンフード」ではありません。チキンのブイヨンは使っているそうです。それについてはシェフに「大丈夫ですか?」と確認をもらってます。僕的には全然問題なくて、この日が来るのを本当に楽しみにしていました。

そしてもうひとつはマネージャーに「ワインは国際品種の単品種にして下さい」とお願いしていました。
下の更新で何回か言ってますが、8月に一次試験がある「ワインエキスパート」に向けて目下勉強中です。死ぬ程難しくてリアルに落ちるとは思いますが、万が一何かの拍子で一次試験をパスすると9月に二次試験があって、その試験には「テイスティング」が含まれています。ネットで過去にどんなブドウ品種のワインが出されたのかを調べてみると、「カベルネ・ソーヴィニヨン」や「シャルドネ」等のいわゆる国際品種を、ブレンドをしない単品種で出されている事が多いみたいでした。だから9月まではそれ系のものだけをなるべく飲むようにしていたいと思っています。家でも、それ系ばかりを飲んでます。マネージャーにもその旨を伝えて、お願いしていました。

マネージャーが持ってきてくれたワインは、アルザスの「リースリング」という品種のワインでした。「リースリング」も国際品種のひとつです。




Christian Binner Riesling d'Ammerschwihr 2007
(クリスチャン・ビネール リースリング ダメルシュヴィール)

そして、食事が出てきます。まず前菜からです。今回はちゃんと素材を書いておきたいなと思って、メモとペンを持って行きました。




手前の白いお料理は、下がモッツァレラチーズで上が「トマトのヌーベ」。「ヌーベ」というのは、確かトマトを裏ごしして・・・等々シェフが説明してくれましたが細かい所は忘れてしまいました。フワフワしていて、ごらんの通り白いんですが、ちゃんとトマトの味がしてました。奥は「パプリカの重ね焼き」。どちらもとても美味しくて、思わず微笑んで、というかニヤついてしまいました。

次に前菜の2皿目。





・・・・・を撮り忘れた_| ̄|○





写真撮りとメモ取りがごっちゃになってしまった・・・。折角作ってもらった野菜のフルコースなのに・・・。
出てきたのは「ネギの煮こごり」でした。口の中に入れると柔らかな中にカリッとした食感があって、シェフに聞くと「岩塩です」とのことでした。こちらもやはり、とても美味しかった。




前菜の3皿目です。カボチャのピューレを混ぜたお米のコロッケが、野菜のスープの中に入っています。
これも美味しかったなあ・・・。やっぱり腕がいいんでしょうね。コロッケの揚がり具合がバツグン。サクッ、フワァっと。もう最高でした。

それと、ワインがすごく良かった。綺麗な酸の中に豊かな果実味があって、お料理ととても合っていました。「豊かな果実味」のワインって、前はあまり好きじゃなかったんです。
でも自分が菜食中心の生活になって分かった事があるんですが、素材が全部野菜だと、味が基本的に淡泊なんです。ベジタリアンフードのお店で食べたり、マクロビの惣菜を買ったりしても同じような感想を持ちました。今回のコースも事前にシェフに「全体的に淡泊です」と言われていました。別にコッテリしたのは好きじゃないのでそれは全然OKなんですが、徹頭徹尾淡泊な料理にアッサリ目のワインを合わせると、なんだか味気ないなあ、と思うようになっていました。逆にある程度しっかりとした果実味のあった方が、料理全体に彩りを添えるような気がしていました。今回出されたアルザスのリースリングはその点、果実味を多く含んでいて、しかも土地柄か作り手の良さか、全く嫌みもなく、本当に美味しいワイン、そして料理とのマリアージュでした。




次に出てきたのはパスタ。「春野菜のスパゲティ」です。
上に乗っている黒いものは「トレビーゾ」という野菜だそうです。名前、ひょっとしたら間違ってるかも・・・。
苦みのある野菜です。でもその苦みがとても美味しかった。スパゲティ全体を引き締めている感じがしました。これは一瞬で平らげてましたね。




そして、メイン料理です。
「ボッリート」という、イタリアのおでん、みたいな料理だそうです。通常はお肉も入っているそうですが、今回は野菜だけで作ってくれました。
これは美味しかったですねえ。かなりボリュームがあるんですが、野菜なので胃にもたれません。というか通常の肉や魚が入っているコースだと、僕の場合メインに辿り着くまでにちょっと胃もたれしてたりして、そこからメインの肉や魚となると結構大変、みたいな事が多かったんです。でも昨日は最後までそういう事もなく、ずっと美味しく頂けました。左のジャガイモは「インカのめざめ」という品種らしいんですが、すごくホクホクしていて甘みがあって、本当に良いお味です。




そしてデザート。「ニンジンのパンナコッタ」です。
ただ、この少し前あたりに遮那王さんご夫妻がお店にいらして、そちらと話をしてました。というか、横に座った遮那王さんと、目の前にいるシェフと3人で、あることないこと喋りまくってたという、そんな感じなのでパンナコッタあたりから全体的に記憶がザックリとしてしまってます。

あ、そうそう、もうひとつ。昨日は自分で一本ワインを持ち込んでました。
ワインエキスパートの勉強をしてる時に、ちょっと飲んでみたいなと思って、楽天で買ってました。




Chateau d'Issan 2002(シャトー・ディッサン)

フランスのボルドーという地方の中にある、マルゴーという所で作られたワインです。実際はカントナックという所で作られてるらしいんですが、まぁ今そういうヤヤコシイ用語を必死で覚えてる所です。このワインはお店の方や遮那王さんと一緒に呑んでました。
ワインを呑みながら、本当に久しぶりに色々と話せて、少しスッとした気がします。ワインエキスパート、頑張ろう!という気持ちにも改めてなったし。本当に感謝しています。ありがとうございました。




これが最後に呑んだお酒です(多分この前にもなんか呑んでる、気がする)。マネージャーに「ライトなお酒を」とお願いしました。まあ、ここまで呑んでて最後にライトもヘビィもあったもんじゃないんですが。結局僕は3時くらいまで、グダグタ話してました。

本当に、料理もお酒も美味しかったし。いろんな人といろんな話が出来て楽しかったし。最高の夜でした。

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