ほばーりんぐ・とと

ただの着物好きとんぼ、ウンチク・ズッコケ・着付けにコーデ、
あちこち飛んで勝手な思いを綴っています。

一日遅れました。

2015-08-10 12:53:04 | つれづれ

 

記事を書きあげないうちに、昨日は急な来客で…。

昨日8月9日、二度目の「祈りの日」でした。

テレビの前で、黙とうしました。

 

毎年今頃は、戦争関係、原爆関係の番組が多く放映されます。

30年前は、当時まだ壮年だった被爆者の中には「話したくない、忘れたい」と言う気持ちを持つ人も

多くいたと思います。それは当然だと思います。

しかし、5年10年と経ち、被爆者自身が年を取るにしたがって、

「やはり語り伝えなければ」という思いにかられ、言葉にして伝えてくれる人が増えてきました。

ここへきて…今度は「それを聞く側」の変化に、「語り部」となった人たちが困惑している…

というリポートをいくつか見ました。

以前、広島で中学の修学旅行生に話をしていたら、なかなかちゃんと聞いてくれない生徒がいたので

注意したら「死に損ない」と言われた…という「事件」がありました。

同時に「スケジュール上時間がないから」と、引率の教師にせかされて、ろくに話さないうちに「はい、移動」…

そんなこともある…という話もありました。

今回は、語り部の人たちが「お話しますよ、させてください」と、打診しても、断ってくる学校が増えたと。

私はテレビや新聞の報道がすべて正しいとは思いませんし、企画した人の意図に合わせて

編集されてしまうこともあろう、と、そのあたりは考えながら見聞しているつもりです。

それでも、そのリポートのときに、断った側の教師と言う人が「あまり残酷な場面の話などされたとき

子供たちがそれに耐えられるかどうかと…」なんてことを言いました。はぁ?と思いましたわ。

また、別の女性は、学校で話をしたら「怖い話をするから、子供が夜ねられなくなった」など、

電話で抗議されたと…なんだか情けない思いがしました。

子供って、そんなにヤワではないし、一生それで寝られなくなるわけでもないでしょう。

あまり血みどろの映像や画像は、ちょっと控えるべきかと思いますが、

元々あのころの画像はほとんどモノクロです。またホラー話をするわけではないのですから、

お話の前にちゃんと打ち合わせをして、子供のための言いまわしとか言葉選びを

工夫することもできるはず。 

子供がイタズラできないように、ライターの着火ボタンを固くした…なんてことがありました。

今でも固いです。力のない高齢者などは「つけるのに一苦労する」とか。

本当に「子供を守る」ということは、そういうことではないと思うのですが…。

 

そんな嘆かわしいリポートもあれば、高校生が「どうやったら、私たちがきいたことを若い人に伝えられるか」と

悩んだり泣いたりしながら、作り上げた原稿を読み上げて校内放送をしたり、

自分なりに祖父や祖母の軌跡をたどったり…というようなリポートもありました。

私は戦後生まれだから、戦争も原爆もしりません。

でも、今の若い方たちよりは、少し「昔」に近いから、その立場で伝えられることもあるだろうし、

私たちの年代でできること、もあるのだと思います。

 

まずは「忘れない」ことだと思うし「伝え続ける」ことだと思います。

子供は柔軟です。だから小さいころから「伝える」ことは、大事だと思うのです。

福島の原発は、いまだ先も見えません。あの中に悪魔のように眠っているモノは、

なぜ恐れられているのか、その「モノ」は、かつて広島や長崎に落とされたものと、

同じ恐ろしさを持つものなのだと…それは知っておくべきだと思います。

 

今日は久しぶりの雨ですが、夕立のように涼しい風が吹いて…はありません。

べたべたと気持ちの悪いひですが、水遣りをしなくていいだけ、ありがたいと思いましょう。 


コメント    この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« この夏… | トップ | 二本棒 みーっけ! »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

つれづれ」カテゴリの最新記事