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全国学力調査 北海道、全国下位に「予想外」

2007年10月26日 | Weblog
約40年ぶりに実施された全国学力調査。文部科学省が24日に公表した結果によると、北海道の平均正答率は、小学生の国語と算数、中学生の国語と数学のすべてにおいて、全国平均を下回った。正答率が高かった県と比べると、科目によっては10ポイント以上も差が開くなど、学力格差を突きつけられた格好になった。「予想外の結果」として受け止められ、教育現場からは戸惑いの声も上がった。

函館市内の小学校長(59)は小学生のテストの正答率が全国で下から2~3位になったことについて、「ちょっとがっかりだ」と感想をもらした。「順位を上げることばかりに一生懸命になるのは本来の教育ではないだろう。だが、結果を見て、何もしないというわけにもいかない」

札幌市内の小学校長(58)は「即座に分析するのは難しいが、家庭での学習は課題だと感じた」との見方を示した。そして、「母集団の大きなデータなのでいろいろ役に立つと思う。データからは、北海道の子どもたちはのびのびと育っているといういい面も見え、そこは大事にしたい」との評価を述べた。

一方、札幌市内の中学校長は「数字だけでの判断に陥れば、安易な学校や地域の序列化を招く」と警告する。「調査結果からはいろいろな課題を見つけることができるが、生徒に還元することを第一に考えたい」とデータの利用法を話した。

小中学校のすべての科目で全国下位の結果となったことについて、道教委の穂積学校教育局長は「結果は受け止めたい。学力は学校の指導内容や学習内容、学習の時間や習慣、地域の協力などさまざまな問題にかかわっている。分析を通じて今後の政策に反映させたい」と述べた。

同時に実施された生活、学習状況についての調査では、「学校への持ち物の確認」「身の回りのことは自分でする」「包丁などを使って料理」「木を使ったものづくり経験」などで全国平均を上回り、自立心、手を使った作業などでは北海道の子どもたちが優位にあることも分かった。一方、家庭での休日の学習時間、宿題の取り組みは小学、中学とも全国平均以下だった。

◇各科目ごとの成績と全国との比較◇
(平均正答率%、カッコ内は全国)
【小学校】
国語A(知識) 79.4(81.7) 45位
国語B(活用) 58.0(62.0) 44位
算数A(知識) 76.8(82.1) 46位
算数B(活用) 58.6(63.6) 46位
【中学校】
国語A(知識) 80.5(81.6) 42位
国語B(活用) 70.0(72.0) 39位
数学A(知識) 68.6(71.9) 44位
数学B(活用) 57.6(60.6) 44位


■ 少年よ、大志を抱いて勉強もしよう。

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