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新幹線の復旧訓練

2007-12-25 12:10:42 | 書:先端技術・出版・雑学

今月の上旬(12月5日)、JR東海の名古屋市中村区にある名古屋車両所で、「総合修復訓練」が行われた。これは、万一災害や事故が発生して、新幹線が走行不能になった場合に対応するためのものである。7月から営業運行を開始した最新型の新幹線N700系と700系が連結するという珍しい瞬間が見られた。

訓練では700系が走行不能になったという設定で、最新型のN700系の車両を連結して牽引し、移動するという作業を行った。二種類の新幹線車両は、それぞれ16両から編成され、長さは400メートル、重さは40トンである。先端部のカバーをはずして、ゆっくり慎重に連結器で連結し、長さ800メートル、重さ80トンの長い列車が形成された。

また、脱線させておいた700系の車両を油圧ジャッキで持ち上げ、横送り装置を使って線路に戻すという大規模な訓練も行われた。他に、車両間の送電線の切断、車両の屋根への上り下り、並べた車両の間に渡り板を設置しての急病人救助、乗客に対する車外誘導など、29項目の訓練が行われた。6時間にもわたる大規模な訓練は、すべて本番のように行われ、参加者は真剣な表情で取り組んでいた。

JR東海は毎年各地の車両所で同様の訓練を持ち回りで行っており、今回は20回目。12月6日には、東京都品川区八潮3丁目のJR東海東京第2車両所でも、同様の訓練が行われ、乗務員と保線員約900人が参加した。これは東京で5年ぶりに行われた訓練だった。

(C)2007 Central Japan Railway Company
JR東海公式サイト http://jr-central.co.jp/ (日、英)


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