快読日記

日々の読書記録

「血と骨(上・下)」梁 石日 幻冬舎文庫

2008年03月13日 | 日本の小説
だけどやっぱり主人公はたけしじゃない。




松本人志が絶賛してたのを何かで見て、
かなり期待して読み始めたんだけど、
もうこれはほんとにすごいです。
自分が何を期待してたのか忘れるほど濃くて激しかったです。
ラストは大泣き。
そして真っ白に燃え尽きました。

上は正直、若干だるいところもあったけど、
下に入ったらノンストップ。
仕事は後回しです。


こういう作品を読むと、
いい本てなんだろうって思います。
それはきっと、
読んだ後「ああ。わたしはもうこれを読む前の自分には戻れないんだわ!」と呟いてしまうような本です。
まさに、これです。


さらにその後、
やはり作者の実体験がもとになっていると思われる、
マルチ商法にのめり込む男女を描いた「睡魔」を読んだんだけど、
本作には遠く及ばない感じでした。
いや、すごくよかったんだけどさ、
比較しちゃうとね。
■昨年秋の終りごろ読了