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《1/5読了 筑摩書房 2012年刊 【日本のエッセイ】 きしもと・さちこ(1960~)》
身辺雑記を読んでいたつもりが、いつの間にかおかしな世界に突入していて、
これ、エッセイっていうか、
フィクションっていうか、
妄想っていうか、
……結局何?
岸本佐知子が翻訳しているいくつものおかしな本みたい。
いやむしろ、今までの翻訳作品のN・ベイカーとかL・デイヴィスとか、そういう作家は実は存在してなくて、全部岸本佐知子が書いてるのかもしれない。
いや、そうに違いない。
「私の通った大学には、変わった名前の先生が多かった。
たとえば、学内の掲示板に〈来週水曜日のロボ先生の宗教学Ⅱの講義は休講です〉などと貼り出される。
ロボ先生! 私たちはどよめいた。全身メカかよ!
別の日は〈何先生の倫理学の教室が変更になりました〉と貼り出される。
何先生! 私たちはまたどよめく。何先生って何!」(104p)
6年ぶり(!)のエッセイの新刊だけど、待った甲斐があったというものです。
/「なんらかの事情」岸本佐知子
身辺雑記を読んでいたつもりが、いつの間にかおかしな世界に突入していて、
これ、エッセイっていうか、
フィクションっていうか、
妄想っていうか、
……結局何?
岸本佐知子が翻訳しているいくつものおかしな本みたい。
いやむしろ、今までの翻訳作品のN・ベイカーとかL・デイヴィスとか、そういう作家は実は存在してなくて、全部岸本佐知子が書いてるのかもしれない。
いや、そうに違いない。
「私の通った大学には、変わった名前の先生が多かった。
たとえば、学内の掲示板に〈来週水曜日のロボ先生の宗教学Ⅱの講義は休講です〉などと貼り出される。
ロボ先生! 私たちはどよめいた。全身メカかよ!
別の日は〈何先生の倫理学の教室が変更になりました〉と貼り出される。
何先生! 私たちはまたどよめく。何先生って何!」(104p)
6年ぶり(!)のエッセイの新刊だけど、待った甲斐があったというものです。
/「なんらかの事情」岸本佐知子