
《3/14読了 中公文庫 2005年刊(2000年に中央公論新社から刊行された単行本を文庫化) 【書評】 あらい・もとこ(1960~)》
著者曰く「アル中の人が、お酒の素晴らしさの宣伝をしているような(245p)」本。
年間400~500冊を読破する活字中毒者による熱っぽい読書エッセイです。
新井素子独特の、悪く言うと冗長、よく言えばフレンドリーな文体は、好きなものを熱く語るのに打ってつけで、
つられてこちらの「読書欲」もグラグラ煮えてくるから不思議です。
なんか、とにかく本読みたいなー!!っていう人にオススメ。
ムラムラしてくることうけあいです。
しかし、
わたし、前にこの本読んだことあったかも。
高野文子のキュートな表紙に惹かれて買って、既に読んだような…気もする。
まあいいか。
新たな発見も多々あったことだし。
例えば、
(1)夏樹静子「椅子が怖い」(既読)は自身の腰痛について書かれた本なのに、推理小説的仕掛けが為されている。
(2)「風の谷のナウシカ」の漫画版とアニメ版との関係についての指摘には、アニメ全般、とくにジブリが苦手なわたしもちょっと見てみたくなった。(でもたぶん見ない)
(3)北川歩実や西澤保彦って名前しか知らないけどなんだかすごそう!(でもたぶん読まない)
わたしは常日頃、読書ってのは、みんなで手分けするもんだと思っています。
だからベストセラーや人気作品は人任せだし、自分が得意じゃない分野をどこかの誰かがガシガシ読んでいるとうれしかったりする。
つまり、読書エッセイを読む楽しみは、人の読書を覗き見て「おお、読んどるなあ」と思うことなんです。
/「素子の読書あらかると」新井素子
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著者曰く「アル中の人が、お酒の素晴らしさの宣伝をしているような(245p)」本。
年間400~500冊を読破する活字中毒者による熱っぽい読書エッセイです。
新井素子独特の、悪く言うと冗長、よく言えばフレンドリーな文体は、好きなものを熱く語るのに打ってつけで、
つられてこちらの「読書欲」もグラグラ煮えてくるから不思議です。
なんか、とにかく本読みたいなー!!っていう人にオススメ。
ムラムラしてくることうけあいです。
しかし、
わたし、前にこの本読んだことあったかも。
高野文子のキュートな表紙に惹かれて買って、既に読んだような…気もする。
まあいいか。
新たな発見も多々あったことだし。
例えば、
(1)夏樹静子「椅子が怖い」(既読)は自身の腰痛について書かれた本なのに、推理小説的仕掛けが為されている。
(2)「風の谷のナウシカ」の漫画版とアニメ版との関係についての指摘には、アニメ全般、とくにジブリが苦手なわたしもちょっと見てみたくなった。(でもたぶん見ない)
(3)北川歩実や西澤保彦って名前しか知らないけどなんだかすごそう!(でもたぶん読まない)
わたしは常日頃、読書ってのは、みんなで手分けするもんだと思っています。
だからベストセラーや人気作品は人任せだし、自分が得意じゃない分野をどこかの誰かがガシガシ読んでいるとうれしかったりする。
つまり、読書エッセイを読む楽しみは、人の読書を覗き見て「おお、読んどるなあ」と思うことなんです。
/「素子の読書あらかると」新井素子
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