《 11/7読了 角川文庫(角川書店) 2009年刊 (2001年に同社から刊行された単行本「彼の人生の場合と彼女の人生の場合」に4作を加えて文庫化) 【日本の小説 戯曲】はらだ・むねのり(1959~) 》
特に冒頭の2編(「彼の人生の場合」「彼女の人生の場合」)は、
タフで生命力に満ちた主人公への、作者の憧れが伝わります。
芥川龍之介の「お富の貞操」や「葱」を思い出す佳作でした。
"生きにくさ"を抱える人にこっそり勧めたい1冊です。
そもそもこういう人たちに憧れちゃうこと自体が脆弱さの表れなんだろうなあ、と思いつつ、その眩しい魅力には逆らえない。
巻末、大谷亮介の解説も素晴らしいです。
特に冒頭の2編(「彼の人生の場合」「彼女の人生の場合」)は、
タフで生命力に満ちた主人公への、作者の憧れが伝わります。
芥川龍之介の「お富の貞操」や「葱」を思い出す佳作でした。
"生きにくさ"を抱える人にこっそり勧めたい1冊です。
そもそもこういう人たちに憧れちゃうこと自体が脆弱さの表れなんだろうなあ、と思いつつ、その眩しい魅力には逆らえない。
巻末、大谷亮介の解説も素晴らしいです。