トカラ列島トカラうま!

鹿児島県のトカラ列島にある中之島に県の天然記念物「トカラ馬」が飼育されています。馬好き島民による現状レポートです。

かわいいお嬢さんたち

2008-01-31 19:46:45 | Weblog
十島村(奄美地方)集中攻撃でしょうか。雨雲が途切れることがありません。TVの天気予報では地方局のアナウンサーが「今日は鹿児島、久々の晴れでしたね(^-^)」と言っていました(怒)。雲を切り裂くメスをちょうだい。
もう1月が終わり。実のある年としてのスタートにふさわしい過ごし方ができたのかなあ?
2月は「フェリーとしま」がドックの予定なので、月のなかばはのんびりできそうです。代船は三島村の「みしま」です。

中国製の食品による健康被害、怖いですね。安い食品は便利でありがたいけれど、最低限安心して口に入れたい。日本の食料自給率にも関係しているニュースだと思います。私はできるだけ国内産の材料を使いたいです。そう思ったのはもう6~7年前に八百屋さんで買った大袋の「しいたけ」でした。
小さなネットに入った国内産のものより値段が安く、見た目もきれいでした。でも食べたらおいしくない。苦い感じがしました。それから、野菜は国内産にしようと思いました。
国内自給率の低さはもうとめられないものなのでしょうか?農家をしていても生活できないならば後継者も生まれないし、最近注目されている企業が手がける大規模設備を有した大規模農場は今後の国内消費を担ってくれるのでしょうか。
中之島で飼育されている牛も、値段の高い種を人工授精した個体しかいい値がつかなくなっているそうです。輸送技術が向上して海外からの安価な大量流入するようになってから、日本の農家は付加価値をつけたり高品質化でしのいできました。「有機」「無農薬」、でもこれは作りにくく、コストが高い。需要と供給・そしてコストと安全、かみ合う唯一の決定権はやっぱり消費者にあります。

写真は若いお嬢さんたち。やっぱり若いってすばらしい(!?)とってもプリティです。

びわ

2008-01-29 18:01:36 | Weblog
雨・雨・雨
洗濯物は乾かないし、イタリアンは乾かないし、馬もずっと濡れたまま。もう3日。
気温は10度以上あるのですが、やっぱり雨は続くと嫌になる。昨日はまとまった雨が強く降り、水源のない用水路にも流れができました。
天気予報ではまだまだ雲の多い予想で、からっとした太陽が恋しいところ。

写真はびわの木です。この時期剪定や摘果され大切にされてきたびわの若実に袋がかぶせられています。
路地物ですが出荷が国内でも早いので、特産品として取り組まれていますが、びわの手入れは本当に大変!みかん類に比べれば手のかかるお姫様のようです。
この木は島の子達用に“島の産業体験”ということで島の人が提供し、世話をしてくれているものです。かぶせてある袋の一つ一つに手書きで名前が書いてあります。
島のみかんも「タンカン」に移りました。これも甘くておいしいです。今年の作柄は裏作で、去年大量に実をつけた木にはあまり成りが良くないと作っている人が言っていました。実も小ぶりで、大きくならないうちに腐れて落ちてしまい、それを目当てにヒヨドリやメジロが集まってきて木になっているものまで突いてしまうので島の人たちは残念がっています。

夏のようなさえずりはありませんが、鳥は冬でも多いです。留鳥以外に越冬個体も多く、道を行けば必ず鳥に当たる(当たりそうなほど道路でうろうろしてる)。島の道は細くクネクネしているので、体感スピードが早く40キロ超出せば暴走族と言われますよ(^-^)。だからそんなにスピードを出してないのに鳥に当たりそうになるのは、鳥も島にいてのんびりしているからかな。


2008-01-25 20:13:21 | Weblog
天使のはしご、近くで見るとまるで舞台のスポットライトのよう。
海に落ちる光が静かであたたかです。
舞台で光を浴びる役者さんが輝いて見えるのは、本当はどこか意識の深くにこの自然の光を覚えているからかも。

岩波写真文庫48「馬」

2008-01-25 20:12:29 | Weblog
先日“ゴミ分別推進委員研修”で鹿児島に行った時買った本です。
都会に行ったらまず本屋!今回は天文館と与次郎とアミュの本屋をのぞきました(地元ネタ)。
岩波写真文庫の復刻版で、赤瀬川原平が編者のようです。1950年代のモノクロ写真にタイプライターで印字した旧漢字だらけの文章がついています。
馬がまだ今で言う車や農業機械のように身近にいたときの写真です。迫力。
飼い馬と一緒に温泉に入っている少年や、大阪の町をでっかい荷車を引いて進む馬たち、いちばんびびったのが東京芝浦にあった所の風景。
待合所で待つ馬たち、頭をなでている人の手も写っています、すぐ目の前に馬屠室、説明には「額を一撃して、入口で待っている馬は何も知らないのかあんがい平気である」とあります。「老馬は肉になるばかりでなく、とことんまで利用される。皮は靴やカバン、野球の硬球はこれを最上とし、毛は筆,ハケ,ブラシ,フェルト,バス織りの材料、尾は釣り糸,拂子,ヴァイオリンの弓に、内臓は各種薬品、血はワクチン、骨は箸,編み棒,ヘラ,ニカワ,その他粉末は特殊ガラス,砂糖の製造に、蹄はクシ,ボタン。」
家畜が本当に人間と生きるっていうことはこうゆうことかと思ってしまうくらいでした。
家族のように大切に育てられ、一緒に働き、最後の最後はほねまで役に立つ。沖縄の人は豚を声意外はみんな食べるといいますが(ミミガー・テビチ・血も料理に使う)、もし筆一本、クシひとつ、あの馬から作られたものかもしれないと実感を持って感じられたら物って粗末にできないと思います。

私のバイク(ホンダ・カブ90)がマフラーの修理を終えて明日帰ってきます。静かになってるかな?
ちょっと驚いたのは、‘フェリーとしま’で運ぶ荷物は事前に登録している人意外は「着払い」ができないそうです。
今日港まで持って行ってくれたバイク屋さんが言ってました。無人のバイクは4563円だそうです。有人なら手荷物扱いで2500円。う~もう修理代送ったのに…
立て替えてもらった分また現金書留で送りまいじゃ。

イモモチレシピ

2008-01-25 20:10:59 | Weblog
皆さんは「芋もち」を知っていますか?北海道の人なら“常識~”と言うでしょうね。
私も北海道にいたときに知りました。ジャガイモの産地ではもちろんじゃがバターもおいしいですが、芋をゆでて(ふかして)つぶし、お好みで砂糖を入れ片栗粉を混ぜて平たくして焼くのです。本当にお餅の様にモチモチしておいしい。
甘辛の醤油だれ(みたらし)をからめたりします。ただこれの難点は冷めてしまうとぽそぽそになって美味しくないこと。
ところが先日島に人からいただいた芋もちは冷めても柔らかい。聞くと片栗粉ではなく、いつも節句のときのお餅に使う米粉だとのこと。
そしてこちらの芋もちの芋は高尾産のサツマイモです!おやつにいいです。
教えてくれた方は自分で作ってみる?と材料までおすそ分けして下さいました。
レシピ
米粉500グラム
砂糖お好みで200から300グラム
いも約700グラム
水または牛乳で耳たぶの硬さになるまで混ぜ、中火できつね色になるまで揚げる。

すぐ作らないときには材料を混ぜて冷凍してもOKだそうです。


椎崎線

2008-01-24 19:21:31 | Weblog
今日は伐採作業が終わっているという林道・椎崎線を歩いてきました。舗装されていない部分はのんびり歩いても片道30分くらいでした。
長距離乗馬トレッキングコースにはジャスト!なぜならこれで、高尾からヤルセに行って別のコースで高尾に帰る周遊コースができたわけですから。
この道路はたぶん御岳さまが噴火したときに、高尾住民の避難道になるのでしょう。この道をゆけば今作っているヘリポートにたどり着くわけです。


家から馬に乗ってスタート。まずは畑の脇を進みます。季節季節で野菜や牧草が植わっています。七つ山の方角に足を進めます、途中キャンプ場を上から眺めたり椎の木の豊かな山並みを見たりしながら。途中竹の背が高くて見晴らしを奪われます、でも湧き水なんかがあって手を洗ったりします。七つ山の海岸線を上から眺望するカーブを過ぎ、ヤルセに来ました。白い灯台と広い海原が美しい牧場を過ぎ、バナナやビロウやクワズイモの道を進み、途中トカラヤギと遭遇したりして、この日のキャンプ場に着きます。大きなガジュマルが迎えてくれます。向かいの平瀬にはカツオドリが営巣しています。夜は明かりのまったくない闇の中で月や星が瞬きます。
翌朝スタート、左手は海・右は森の林道を進みます。夏は蜂に注意。1時間ほど進んで舗装道路に出ますがそこは広い椎崎牧場の中を突っ切る道路で、右にも左にも牛。完成したヘリポートも見られます。牧場が終わり、椎崎線を登ります。この道路の面白いところは、施工した年ごとに碑が作られていて、ここまでが平成14年・15年・16年とまるで登山のときの一合目・二合目みたい。現在最も新しい19年の道は汚れておらずコンクリートが真っ白です。
だいぶ上ったので見晴らしがいいです、海がきれいで、雲から光が降りる“天使のはしご”が見えます。
舗装されていない道に入りました。周りは竹だらけ。進んでいくとカーブがあり、そこを曲がると突然「御岳」の雄姿が目の前に現れます。
また舗装道路に出ますが、下り坂、前方の海には口之島の島影が浮かんでいます。坂を下りてしまうともう高尾の大地。お疲れ様でした。
こんな感じになるかな。いいでしょ。
コンクリを歩く行程が多いから、ちょっとひずめが心配。蹄鉄の技術は島に導入するのは難しいです。昔の街道を行き来した馬たちのように何か履物を考えたほうがいいのかな。

マリンとホープ

2008-01-24 19:18:50 | Weblog
今日は寒い。太陽も出ないし。
鼻水が出て、手がかじかむほど。吐く息は白くならないので、犯人は風でしょう。
こんな日はふかふか毛皮にほおずりするに限ります。

教育委員会がひなぴと坊の名前を決めました。ひなは「マリン」、坊は「ホープ」だそうです。
「マリン」は島の人が飼っているワンちゃん(ミニチュアシュナイザー)がマリンなので、かぶっちゃった。
坊は今日からはボウならぬ→ほーちゃんです。
マリンは先住マリンがいるのでちょっと呼びにくいの。まーちゃんかな、でも母さんも「まりー」だしなあ。
馬は残念ながら犬のようには自分の名前を認識できないそうです。名前を呼んでその子が寄ってきたとしても、それは刺激に対して反応しただけ
ということだそうです。名前はわかっていなくても、心をこめて呼んでやればいいのだと思います。

くらうでぃ

2008-01-23 19:53:27 | Weblog
湿気が多い高尾の大地にもこの時期水は少ないみたいです。
用水路には夏のように水はなく、洗濯物も1日で乾きます。
…でもカラっとは感じないのは、晴れが少ないから。いつもいつも雲がある。3日畑で乾かしたはずのイタリアンも、刈りたてのようにみずみずしいままです。
関東平野で育った私に冬は乾燥の季節。唇が割れたり、手の甲がひりひりしたり。ひどいのは静電気!ドアノブをまわすのに‘ピリッ’車に乗るのに‘ピリッ’。
面白かったのが、たぶんそうとう体に蓄電しているんでしょうね、妹と映画『E.T』のように人差し指同士をくっつけるとピリッとくるんです。何度やっても。二人で大ウケしたことがあります。
でも中之島に来て静電気を体験したのは…あったかなあ、記憶にないかも。

今、工事の人がたくさん来てます。夕方の温泉、特に男湯は満杯だそうです。
昨年からの道路工事や橋の架け替え工事以外にも、緊急避難用のヘリポートや地デジ受信の整備の作業もあるそうです。
宿は三箇所しかないし、食事する場所もないから大変でしょうね。食事だけ宿で頼んで寝床を他に確保したり、島の人にまかないを頼んだりするようです。
年度末だから集中したのでしょうか。公共工事自体は予算削減の影響で縮小していくというような話は聞いています。
ガソリン税の話がありますよね、暫定税率の廃止か維持か。地方にもしわ寄せが来るといいますが、こういう離島にとってはどうなんでしょう?
私たちもガソリンを買っているので税金は納めているのですが、国道?県道?バイパス?高速道路?あんまり縁のない生活です。でも株を持っていない人が株価の動向にまったく無関係かというとそうでもないし、世の中はつながってますから「風が吹けば桶屋が儲かる」ではないですけれど、遠い遠い離島の住民にも関係してくるもんなんでしょうね。

新学期が始まり受験中三トリオ(中之島中学校の今年度卒業生は男子3名)が始動しているようです。この春みんな巣立ってゆきます。
3学期なんてあっというまでしょうね。卒業生・転出生徒合わせて5名、かわりに入学するのは新小学一年生の1名。来年度は7つある十島村の小学校でも新入生は合わせて4名と聞きました。少子化は過疎地から深刻化しています。
新入生といえば、年末年始のごたごたで忘れていたけれど、村教育委員会がメスのトカラ馬を1頭導入予定なのですが。計画は進んでいるのかな。

2008-01-20 18:20:46 | Weblog
“だいだい”とって来い指令発令。
島の人の多くはすっぱい柑橘類の絞り汁を「酢」と言います。
シビのお刺身を食べるとき、九州独特の甘口醤油に島で採れる柑橘類の搾り汁を加えます。さっぱりしておいしいです。
木登りが得意だといったら、島の人よりダイダイをポン酢に使うからとってこいとの発注。高枝切鋏で切ったら果実が落ちてしまって衝撃ですぐ腐ってしまうとか。だからヤルセのダイダイの木に登って手でもいできました。
木から降りると子ヤギの声が。どうやら親とはぐれたようで、私が鳴きまねをするとすぐ近くまで寄ってきました。かわいい真っ白の子ヤギでした。
ところが意地悪の黒い弾丸(クー)がヤギ=“追いかけるべきもの”という発想なので、容赦なく追いかける。噛み付いたり怪我させたりはしませんよ、ただただ追いかけ、きりのいいところで帰ってくる感じ。オスヤギの群れを追い散らすのは見ていてもあんまりかわいそうだとは思わないのですが、これは小さい子独りだったのでちとかわいそうでした。急がなくて良いのですが私は人に送る子ヤギを調達しなければならないのです。
木曜日に斑のメス、茶色のオスが捕まったそうですが私が島にいなかったので逃がしてしまったそうです。欲しがっている人は「茶色のメス」がいいそうなので、出産シーズンを迎えるころには何とかなればなと思うところです。