助手 「所長、マイクラってもう発売になってるんですよね。」
所長 「えーと、5月に予約開始で、6月に発表、7月の23日に発売となっとるの。」
助手 「ですよね。でもちっとも見ないんですけど、どうなってるんですか。」
所長 「イギリスからの輸入じゃし、やっと初めに予約したモンに納車が始まったばかりなんじゃろ。街で見掛けるようになるには、まだまだ時間が掛かるんじゃないか。」
助手 「でもディーラーでも全然見掛けないのはどういうことでしょうね。受注分に対応するのがやっとでディーラーの展示分までまわってこないんですかね。」
所長 「アホッ、何を言うとるんじゃ。1,500台限定じゃぞ、日産のディーラーって全国に3,000店もあるんじゃ。展示車にまわせる訳がないじゃろうが。」
助手 「あっ、そうか。じゃあ買うヒトは見ないで買うんですか。」
所長 「ま、販売会社に1台ぐらいは割り当てられるかもしれんが、多くのヒトは見んと買うことになるんじゃろうな。」
助手 「そうですか。結構勇気がいりますね。」
所長 「ま、この手のクルマって洒落で買うモンじゃし、実用性云々はあんまり気にしとらんのじゃないか。それに気に入らんかっても、高額で買い取ってもらえるんじゃろうしな。なんせ希少車じゃしな。」
助手 「そうかもしれませんね。」
所長 「何にしても今まで買いたくても買えんかったクルマが買えるようになったんじゃから、歓迎すべきことじゃろ。」
助手 「そうですね。前にトライトンが限定で販売されたとき所長が言ってた通りになりましたよね。」
所長 「どんなことを言うとった。」
助手 「覚えてないんですか。トライトンが少ない限定数で利益を出せるんだったら、シビックタイプRやマーチC+Cやコルトスパイダーなんかの国内で買えなかったクルマも入れてくるかもしれないって、言ってたじゃないですか。」
所長 「そんなこと言ったかのぉ。」
助手 「言いましたよ。正直マーチC+Cの導入が決まったとき、所長のことを誇らしく思ったのに、覚えてないなんて。」
所長 「いやぁ、すまんすまん。言われてみれば、言うたような気がしてきたわ。」
助手 「覚えてないくせに、もういいですよ。ところで価格なんですけど、生産しているイギリスでは300万円を超えてるらしいんで、いくらで売るのか気になってたんですけど、250万円になりましたね。」
所長 「ま、ギリギリ売れる金額と考えとるんじゃろう。」
助手 「でも生産してる国よりも安いってどういうことなんですか。」
所長 「デュアリスのときに何かで読んだんじゃが、ポンド高と言ってもイギリスへ輸出しとるモンの方が多いんじゃから、そっちで利益が増えるから問題はないそうじゃ。」
助手 「それもそうですね。それにしてもイギリスってお金持ちが多いんですね。」
所長 「何でじゃ。」
助手 「よく売れてるそうじゃないですか、300万もするマーチが。」
所長 「何をバカなことを言うとるんじゃ。300万円というのは日本円に換算しての話じゃろ。向こうでの価値はいくらポンドが高くなってもおんなじじゃろ。」
助手 「え、どういうことですか。」
所長 「つまりじゃな、今ポンドは240円ぐらいなんじゃが、ついこの間まで200円を切っとったんじゃ。185円で換算すれば、日本での価格とおんなじぐらいなんじゃ。その頃と所得と物価が今と大きく変わっとらんのじゃったら、向こうでの価値も日本とそんなに変わらんじゃろ。」
助手 「それもそうですね。いくら円安になっても国産車を買うのは何ら変わりませんモンね。あと限定数が1,500台ということですけど、いくらなんでも少な過ぎると思いませんか。」
所長 「そうかぁ。」
助手 「そうに決まってますよ。さっきの話でディーラーが3,000店もあるのに売るクルマが1,500台ですから、2店舗に1台ですよ。いくらマーチの販売が落ちてきてるといっても月に4,000台も売れてるんですから、すぐに完売するのは目に見えてるでしょ。」
所長 「じゃがオープンカーの売れとる台数なんてたかがしれとるんじゃぞ。月に3桁売れとるクルマなんてコペンとロードスターぐらいじゃろ。オープンカーって外車にたくさんラインナップされとるじゃろ、あんなのは月に2桁が精一杯じゃ。」
助手 「そうなんですか。」
所長 「いくら日産から出しとると言っても輸入車じゃしな、正直買うのに躊躇するモンも多いじゃろ。それで価格も頑張ったとはいえ輸入車を買うのとそう変わらんからな。正直1,500台でも売るのに結構時間が掛かるんじゃないか。」
助手 「・・・。」
所長 「年内には完売するじゃろうけど、もし来年に持ち越すようなことになったら、二度と輸入されんじゃろうな。」
助手 「・・・そうですか。」
所長 「ま、日産も自信があるから1,500台に設定しとるんじゃろうし、すぐに売り切れるようじゃったら、来年もまた入れるじゃろう。そうなると他メーカーも動き出すかもしれんしな。」
助手 「そうなってくれればいいですね。」
所長 「そうじゃな。それと今回、驚いたのがマニュアルミッションが設定されとることじゃ。」
助手 「そうです、そうです。ボクもびっくりしました。」
所長 「今どきオートマしかない車種がほとんどなのに、1,500台限定のクルマによく設定したモンじゃ。それもスポーツカーでも何でもない小洒落たオープンカーにじゃぞ。」
助手 「そうですよね。なかっても誰も文句も言わなかったでしょうね。」
所長 「じゃが考えてみると限定輸入の一番の利点かもしれんのじゃ。」
助手 「どういうことですか。」
所長 「国内のメーカーが海外だけでつくっとるのは、国内での需要が少ないからじゃろ。前にも言ったかもしれんが、需要が少ないと言ってもない訳じゃないんじゃ。ただ少ないから商売にならんのじゃ。そういうお客に向けて商品を提供しようとすると、需要のあるところでつくったのを少量輸入するのが一番負担が少ないじゃろ。」
助手 「そうかもしれませんね。」
所長 「その少ない需要というのが、ワシらみたいなクルマ好きなんじゃ。需要の大きいところを狙っていくと、どうしてもクルマ好きをないがしろにする結果になるじゃろ。メーカーとしても元々はクルマ好きの集まりじゃから、心苦しく思っとることじゃろ。そこに応えられる唯一の方法が限定輸入かもしれん。」
助手 「なるほど、そういうことですか。」
所長 「じゃからワシらクルマ好きに出来ることは、マイクラC+Cのマニュアルを完売させることじゃ。それもオートマよりも早くな。お前、一台買うてこい。」
助手 「えー、そんなこと急に言われても。所長が買ってくださいよぉ。」
参考資料
日産 マイクラC+C(日産自動車株式会社)
フォルクスワーゲン・イオス(轟クルマ文化研究所)
三菱 トライトン(轟クルマ文化研究所)
Yahoo!グループ 轟クルマ文化研究所
所長 「えーと、5月に予約開始で、6月に発表、7月の23日に発売となっとるの。」
助手 「ですよね。でもちっとも見ないんですけど、どうなってるんですか。」
所長 「イギリスからの輸入じゃし、やっと初めに予約したモンに納車が始まったばかりなんじゃろ。街で見掛けるようになるには、まだまだ時間が掛かるんじゃないか。」
助手 「でもディーラーでも全然見掛けないのはどういうことでしょうね。受注分に対応するのがやっとでディーラーの展示分までまわってこないんですかね。」
所長 「アホッ、何を言うとるんじゃ。1,500台限定じゃぞ、日産のディーラーって全国に3,000店もあるんじゃ。展示車にまわせる訳がないじゃろうが。」
助手 「あっ、そうか。じゃあ買うヒトは見ないで買うんですか。」
所長 「ま、販売会社に1台ぐらいは割り当てられるかもしれんが、多くのヒトは見んと買うことになるんじゃろうな。」
助手 「そうですか。結構勇気がいりますね。」
所長 「ま、この手のクルマって洒落で買うモンじゃし、実用性云々はあんまり気にしとらんのじゃないか。それに気に入らんかっても、高額で買い取ってもらえるんじゃろうしな。なんせ希少車じゃしな。」
助手 「そうかもしれませんね。」
所長 「何にしても今まで買いたくても買えんかったクルマが買えるようになったんじゃから、歓迎すべきことじゃろ。」
助手 「そうですね。前にトライトンが限定で販売されたとき所長が言ってた通りになりましたよね。」
所長 「どんなことを言うとった。」
助手 「覚えてないんですか。トライトンが少ない限定数で利益を出せるんだったら、シビックタイプRやマーチC+Cやコルトスパイダーなんかの国内で買えなかったクルマも入れてくるかもしれないって、言ってたじゃないですか。」
所長 「そんなこと言ったかのぉ。」
助手 「言いましたよ。正直マーチC+Cの導入が決まったとき、所長のことを誇らしく思ったのに、覚えてないなんて。」
所長 「いやぁ、すまんすまん。言われてみれば、言うたような気がしてきたわ。」
助手 「覚えてないくせに、もういいですよ。ところで価格なんですけど、生産しているイギリスでは300万円を超えてるらしいんで、いくらで売るのか気になってたんですけど、250万円になりましたね。」
所長 「ま、ギリギリ売れる金額と考えとるんじゃろう。」
助手 「でも生産してる国よりも安いってどういうことなんですか。」
所長 「デュアリスのときに何かで読んだんじゃが、ポンド高と言ってもイギリスへ輸出しとるモンの方が多いんじゃから、そっちで利益が増えるから問題はないそうじゃ。」
助手 「それもそうですね。それにしてもイギリスってお金持ちが多いんですね。」
所長 「何でじゃ。」
助手 「よく売れてるそうじゃないですか、300万もするマーチが。」
所長 「何をバカなことを言うとるんじゃ。300万円というのは日本円に換算しての話じゃろ。向こうでの価値はいくらポンドが高くなってもおんなじじゃろ。」
助手 「え、どういうことですか。」
所長 「つまりじゃな、今ポンドは240円ぐらいなんじゃが、ついこの間まで200円を切っとったんじゃ。185円で換算すれば、日本での価格とおんなじぐらいなんじゃ。その頃と所得と物価が今と大きく変わっとらんのじゃったら、向こうでの価値も日本とそんなに変わらんじゃろ。」
助手 「それもそうですね。いくら円安になっても国産車を買うのは何ら変わりませんモンね。あと限定数が1,500台ということですけど、いくらなんでも少な過ぎると思いませんか。」
所長 「そうかぁ。」
助手 「そうに決まってますよ。さっきの話でディーラーが3,000店もあるのに売るクルマが1,500台ですから、2店舗に1台ですよ。いくらマーチの販売が落ちてきてるといっても月に4,000台も売れてるんですから、すぐに完売するのは目に見えてるでしょ。」
所長 「じゃがオープンカーの売れとる台数なんてたかがしれとるんじゃぞ。月に3桁売れとるクルマなんてコペンとロードスターぐらいじゃろ。オープンカーって外車にたくさんラインナップされとるじゃろ、あんなのは月に2桁が精一杯じゃ。」
助手 「そうなんですか。」
所長 「いくら日産から出しとると言っても輸入車じゃしな、正直買うのに躊躇するモンも多いじゃろ。それで価格も頑張ったとはいえ輸入車を買うのとそう変わらんからな。正直1,500台でも売るのに結構時間が掛かるんじゃないか。」
助手 「・・・。」
所長 「年内には完売するじゃろうけど、もし来年に持ち越すようなことになったら、二度と輸入されんじゃろうな。」
助手 「・・・そうですか。」
所長 「ま、日産も自信があるから1,500台に設定しとるんじゃろうし、すぐに売り切れるようじゃったら、来年もまた入れるじゃろう。そうなると他メーカーも動き出すかもしれんしな。」
助手 「そうなってくれればいいですね。」
所長 「そうじゃな。それと今回、驚いたのがマニュアルミッションが設定されとることじゃ。」
助手 「そうです、そうです。ボクもびっくりしました。」
所長 「今どきオートマしかない車種がほとんどなのに、1,500台限定のクルマによく設定したモンじゃ。それもスポーツカーでも何でもない小洒落たオープンカーにじゃぞ。」
助手 「そうですよね。なかっても誰も文句も言わなかったでしょうね。」
所長 「じゃが考えてみると限定輸入の一番の利点かもしれんのじゃ。」
助手 「どういうことですか。」
所長 「国内のメーカーが海外だけでつくっとるのは、国内での需要が少ないからじゃろ。前にも言ったかもしれんが、需要が少ないと言ってもない訳じゃないんじゃ。ただ少ないから商売にならんのじゃ。そういうお客に向けて商品を提供しようとすると、需要のあるところでつくったのを少量輸入するのが一番負担が少ないじゃろ。」
助手 「そうかもしれませんね。」
所長 「その少ない需要というのが、ワシらみたいなクルマ好きなんじゃ。需要の大きいところを狙っていくと、どうしてもクルマ好きをないがしろにする結果になるじゃろ。メーカーとしても元々はクルマ好きの集まりじゃから、心苦しく思っとることじゃろ。そこに応えられる唯一の方法が限定輸入かもしれん。」
助手 「なるほど、そういうことですか。」
所長 「じゃからワシらクルマ好きに出来ることは、マイクラC+Cのマニュアルを完売させることじゃ。それもオートマよりも早くな。お前、一台買うてこい。」
助手 「えー、そんなこと急に言われても。所長が買ってくださいよぉ。」
参考資料
日産 マイクラC+C(日産自動車株式会社)
フォルクスワーゲン・イオス(轟クルマ文化研究所)
三菱 トライトン(轟クルマ文化研究所)
Yahoo!グループ 轟クルマ文化研究所
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