助手 「ついに出ましたよね。」
所長 「何がじゃ。」
助手 「何がってGT-Rに決まってるじゃないですか。」
所長 「ああ、GT-Rか。」
助手 「GT-Rか、じゃないでしょ。2001年に復活の予告があってから6年間、みんなこのときを待ってたんですから。」
所長 「そうか。」
助手 「そうか、じゃないですよ。ここ数年で一番のニューモデルなのに、所長はなんとも思わないんですか。」
所長 「なんていうか、現実味が感じられんのじゃ。実際に街を走っとるんじゃったらまだしも、まだ写真でしか見とらんしのぉ。これじゃったら、こないだまでの覆面の写真とたいして変わらんじゃろ。」
助手 「それはそうかもしれませんけど、・・・ホントに所長って面白味のないヒトですね。」
所長 「面白味がなくて悪かったな。それにGT-Rが出て騒いどるのも雑誌とか、一部のマニアぐらいのモンじゃろ。」
助手 「そんなことないですよ。新聞やテレビのニュースでも取り上げられてましたし、一般のヒトの注目度も高いと思いますよ。」
所長 「ふーん、そうか。」
助手 「ホント冷めてますよね。」
所長 「悪かったな。で、GT-Rの話がしたいんじゃろ。」
助手 「なんか気分が失せてしまいましたけど。まず、そうですね、・・・スーパーカーということですけど、国産のスーパーカーってどう思われます。」
所長 「いいんじゃないか。売れんじゃろうけど、あるのとないのではメーカーのイメージが違ってくるからのぉ。もっともNSXみたいに存在感が薄くなってしまうと意味がないんじゃがな。」
助手 「でもGT-Rが好きだからと言ってマーチやキューブが売れるとは思えないんですけどね。」
所長 「そんな単純には結びつかんじゃろうけど、少なくとも技術の日産という看板は復活出来たんじゃないか。ゴーンが来てから技術面の進歩の遅れを指摘されとったじゃろ。それで離れていっとった、往年の日産ファンが戻ってくれば大成功じゃろ。」
助手 「あっ、そういうことですか。そう言えば昨年のスカイライン辺りから新しい技術がどんどん出てきてますよね。」
所長 「収益が上向いた成果が出てきたんじゃろうな。前にも言ったと思うんじゃが、日産はモータースポーツに投資するよりもZやGT-Rのようなスポーツカーに投資する方が効果的じゃと考えとると思うんじゃ。」
助手 「F1やWRCに出場することを考えるとかなりの資金が投入出来ますよね。」
所長 「ま、それでもトヨタなんかと比べたらしれとるんじゃろうけどな。」
助手 「ですよね。あと、どうして覆面で隠し続けてたのか疑問なんですけど。別に何も隠すほどのモノはなかったですよね。」
所長 「あれは別に秘密を抱えとったというんじゃなくって、単にモーターショーでの発表のための演出じゃろ。覆面レスラーと一緒じゃ。隠すことによって見てみたいという欲求が出てくるモンじゃろ。」
助手 「それは言えてますね。覆面レスラーのマスクを取っても意外なヒトが出てくることって、まずないですからね。」
所長 「じゃろ。見てもたいしたことないとわかってても、隠されてると見たくなるモンじゃ。モーターショーの来場者数も2、3割は貢献しとるんじゃないか。」
助手 「かもしれませんね。で、肝心のデザインですけどどうですか。なんか意外と大人しい顔つきだと思うんですけど。」
所長 「そうじゃな。マイチェン後のウィッシュかと思ったわ。もう少し突飛な顔つきでも良かったかもしれんのぉ。」
助手 「ですよね。横や後ろ姿なんかいい感じなんで、余計にそう思いますよね。」
所長 「リアは今までのスカイラインファンに対するサービスっていう感じじゃな。多分V35もこのリアスタイルじゃったら文句を言うヤツも随分と少なかったじゃろ。」
助手 「ですよね。」
所長 「あとGT-Rがスーパーカーのようになってしもたが、フェラーリや高級クーペのような流麗なスタイルや甘美なインテリアになっとらんとこは、よかったんじゃないか。昔のスカイラインのように男臭さとか、不良っぽさが上手く表現されとるし、日本オリジナルのスーパーカーとして個性があるじゃろ。」
助手 「それはボクも思いました。外も中も黒って感じですよね。」
所長 「じゃな。」
助手 「それとひとつ気に入らないのが、GT-Rの型式なんですけど、R35なんですよね。昔からのスカイラインファンにとっては嬉しいのかもしれませんけど、今のV35やV36のスカイラインを日産が否定してるように思えるんですけど。」
所長 「ま、以前のGT-Rとの関連性をなんらかのカタチで付けたいっていうぐらいのモンじゃろう。」
助手 「だったら別にR35にしなくてもR50とかにした方がよかったんじゃないですか。」
所長 「残念ながらR50は2代目テラノ・レグラスで使っとるんじゃ。当時はGT-Rがスカイラインから独立するなんて夢にも思っとらんかったじゃろうしな。」
助手 「そうなんですか。じゃあR60とか70とかでもいいじゃないですか、GT-Rは今までの日産になかった特別なクルマなんですから。」
所長 「まぁ、そうかもしれんがそもそも型式なんて本来表に出るモンじゃないから、どうってことないモンじゃろ。じゃから別にR35でも問題ないと思うんじゃけどな。」
助手 「でもスカイラインは伝統的に型式で呼ばれることが多いじゃないですか。」
所長 「マニアの間ではな。じゃからそのマニアが喜ぶR35でなんら問題ないじゃろ。」
助手 「まぁ、そうですけどね。それにしてもあんまり興味なさそうだったのに、結構詳しいじゃないですか。本当は気になって仕方がないんでしょ。」
所長 「んなことないわ。見たくなくてもどんどん情報が入ってくるだけじゃ。」
助手 「それは言えてますよね。新しいクルマが出ればしばらくはそればっかりですからね。GT-Rのような大物は特にですよね。」
所長 「ま、注目度の高いクルマが出るまでの間だけじゃけどな。」
助手 「そうですね。」
所長 「・・・なんじゃ、もう終わりか。」
助手 「えっ、まだなんかあるんですか。」
所長 「まだ性能やら価格の話をしとらんじゃろうが。」
助手 「やっぱり喋りたいんじゃないですか。じゃあ続きはまた次回ということで。」
参考資料
日産 GT-R(日産自動車株式会社)
日産 GT-Rプロト(轟クルマ文化研究所)
トヨタ・ウィッシュ(トヨタ自動車株式会社)
Yahoo!グループ 轟クルマ文化研究所
所長 「何がじゃ。」
助手 「何がってGT-Rに決まってるじゃないですか。」
所長 「ああ、GT-Rか。」
助手 「GT-Rか、じゃないでしょ。2001年に復活の予告があってから6年間、みんなこのときを待ってたんですから。」
所長 「そうか。」
助手 「そうか、じゃないですよ。ここ数年で一番のニューモデルなのに、所長はなんとも思わないんですか。」
所長 「なんていうか、現実味が感じられんのじゃ。実際に街を走っとるんじゃったらまだしも、まだ写真でしか見とらんしのぉ。これじゃったら、こないだまでの覆面の写真とたいして変わらんじゃろ。」
助手 「それはそうかもしれませんけど、・・・ホントに所長って面白味のないヒトですね。」
所長 「面白味がなくて悪かったな。それにGT-Rが出て騒いどるのも雑誌とか、一部のマニアぐらいのモンじゃろ。」
助手 「そんなことないですよ。新聞やテレビのニュースでも取り上げられてましたし、一般のヒトの注目度も高いと思いますよ。」
所長 「ふーん、そうか。」
助手 「ホント冷めてますよね。」
所長 「悪かったな。で、GT-Rの話がしたいんじゃろ。」
助手 「なんか気分が失せてしまいましたけど。まず、そうですね、・・・スーパーカーということですけど、国産のスーパーカーってどう思われます。」
所長 「いいんじゃないか。売れんじゃろうけど、あるのとないのではメーカーのイメージが違ってくるからのぉ。もっともNSXみたいに存在感が薄くなってしまうと意味がないんじゃがな。」
助手 「でもGT-Rが好きだからと言ってマーチやキューブが売れるとは思えないんですけどね。」
所長 「そんな単純には結びつかんじゃろうけど、少なくとも技術の日産という看板は復活出来たんじゃないか。ゴーンが来てから技術面の進歩の遅れを指摘されとったじゃろ。それで離れていっとった、往年の日産ファンが戻ってくれば大成功じゃろ。」
助手 「あっ、そういうことですか。そう言えば昨年のスカイライン辺りから新しい技術がどんどん出てきてますよね。」
所長 「収益が上向いた成果が出てきたんじゃろうな。前にも言ったと思うんじゃが、日産はモータースポーツに投資するよりもZやGT-Rのようなスポーツカーに投資する方が効果的じゃと考えとると思うんじゃ。」
助手 「F1やWRCに出場することを考えるとかなりの資金が投入出来ますよね。」
所長 「ま、それでもトヨタなんかと比べたらしれとるんじゃろうけどな。」
助手 「ですよね。あと、どうして覆面で隠し続けてたのか疑問なんですけど。別に何も隠すほどのモノはなかったですよね。」
所長 「あれは別に秘密を抱えとったというんじゃなくって、単にモーターショーでの発表のための演出じゃろ。覆面レスラーと一緒じゃ。隠すことによって見てみたいという欲求が出てくるモンじゃろ。」
助手 「それは言えてますね。覆面レスラーのマスクを取っても意外なヒトが出てくることって、まずないですからね。」
所長 「じゃろ。見てもたいしたことないとわかってても、隠されてると見たくなるモンじゃ。モーターショーの来場者数も2、3割は貢献しとるんじゃないか。」
助手 「かもしれませんね。で、肝心のデザインですけどどうですか。なんか意外と大人しい顔つきだと思うんですけど。」
所長 「そうじゃな。マイチェン後のウィッシュかと思ったわ。もう少し突飛な顔つきでも良かったかもしれんのぉ。」
助手 「ですよね。横や後ろ姿なんかいい感じなんで、余計にそう思いますよね。」
所長 「リアは今までのスカイラインファンに対するサービスっていう感じじゃな。多分V35もこのリアスタイルじゃったら文句を言うヤツも随分と少なかったじゃろ。」
助手 「ですよね。」
所長 「あとGT-Rがスーパーカーのようになってしもたが、フェラーリや高級クーペのような流麗なスタイルや甘美なインテリアになっとらんとこは、よかったんじゃないか。昔のスカイラインのように男臭さとか、不良っぽさが上手く表現されとるし、日本オリジナルのスーパーカーとして個性があるじゃろ。」
助手 「それはボクも思いました。外も中も黒って感じですよね。」
所長 「じゃな。」
助手 「それとひとつ気に入らないのが、GT-Rの型式なんですけど、R35なんですよね。昔からのスカイラインファンにとっては嬉しいのかもしれませんけど、今のV35やV36のスカイラインを日産が否定してるように思えるんですけど。」
所長 「ま、以前のGT-Rとの関連性をなんらかのカタチで付けたいっていうぐらいのモンじゃろう。」
助手 「だったら別にR35にしなくてもR50とかにした方がよかったんじゃないですか。」
所長 「残念ながらR50は2代目テラノ・レグラスで使っとるんじゃ。当時はGT-Rがスカイラインから独立するなんて夢にも思っとらんかったじゃろうしな。」
助手 「そうなんですか。じゃあR60とか70とかでもいいじゃないですか、GT-Rは今までの日産になかった特別なクルマなんですから。」
所長 「まぁ、そうかもしれんがそもそも型式なんて本来表に出るモンじゃないから、どうってことないモンじゃろ。じゃから別にR35でも問題ないと思うんじゃけどな。」
助手 「でもスカイラインは伝統的に型式で呼ばれることが多いじゃないですか。」
所長 「マニアの間ではな。じゃからそのマニアが喜ぶR35でなんら問題ないじゃろ。」
助手 「まぁ、そうですけどね。それにしてもあんまり興味なさそうだったのに、結構詳しいじゃないですか。本当は気になって仕方がないんでしょ。」
所長 「んなことないわ。見たくなくてもどんどん情報が入ってくるだけじゃ。」
助手 「それは言えてますよね。新しいクルマが出ればしばらくはそればっかりですからね。GT-Rのような大物は特にですよね。」
所長 「ま、注目度の高いクルマが出るまでの間だけじゃけどな。」
助手 「そうですね。」
所長 「・・・なんじゃ、もう終わりか。」
助手 「えっ、まだなんかあるんですか。」
所長 「まだ性能やら価格の話をしとらんじゃろうが。」
助手 「やっぱり喋りたいんじゃないですか。じゃあ続きはまた次回ということで。」
参考資料
日産 GT-R(日産自動車株式会社)
日産 GT-Rプロト(轟クルマ文化研究所)
トヨタ・ウィッシュ(トヨタ自動車株式会社)
Yahoo!グループ 轟クルマ文化研究所
スカイラインの名を冠しないのであれば、GTRの名も丸型テールも無しにして過去と断ち切った新しい基軸のスーパーカーにして欲しかったです。
そもそもスカイラインってプリンス時代から、位置付けが曖昧な感じがするんですよね。初代から高級車の筈が、ファミリーセダンになったり、商用バンになったり、また高級車になったり。こんなこと言ったらセドグロクラウンマークⅡもそうじゃんってなりますが。
こう考えると、高級車としてインフィニティの一翼を担うならローレルやレパード等の名の方がいい様な気もします。まあBMWも40年程前まで大衆車メーカーらしいのであまり固いこと言ってもねぇ。
ところで最近のBMWのテールライトってV35とクリソツじゃないですか?まああのL字型はBMWがやり始めたと思うんですが。
ゴーン氏が歴史ある車名を次々に廃止した件を批判する声が多々ありますが、ウィキペディア曰く販売部署からの要望とのことですし、トヨタやマツダも西暦が変わる前後位に色々捨てたのでゴーン氏だけ特別批判される謂れは無いと思うんですがね。
>私は歴代と同じ様な立ち位置でV36ベースでスカイラインの名を冠しGTRを作ってほしかったと思っています。
R34の流れでV35ベースのGT-Rをつくっても売れなかったでしょうね。ヒト世代空けてR36ベースのスカイラインGT-R、見てみたいような気もしますが、海外での販売をどうするかですね。
インフィニティのハイパフォーマンス・ラインでしたっけ、あれが軌道に乗れば、出来なくもないんでしょうけど。
>スカイラインの名を冠しないのであれば、GTRの名も丸型テールも無しにして過去と断ち切った新しい基軸のスーパーカーにして欲しかったです。
それこそ、インフィニティのエッセンスのような高級GTとして出してもよかったかもしれませんね。ま、日本での販売は期待できないでしょうけど。
>高級車としてインフィニティの一翼を担うならローレルやレパード等の名の方がいい様な気もします。
ローレルやレパードの方が相応しいと思いますが、そうするとスカイラインの名前がなくなってしまいますし、販売サイドからするとやっぱりスカイラインの方がいいんでしょうね。
>ところで最近のBMWのテールライトってV35とクリソツじゃないですか?まああのL字型はBMWがやり始めたと思うんですが。
確かに似てますね。
>ゴーン氏が歴史ある車名を次々に廃止した件を批判する声が多々ありますが、ウィキペディア曰く販売部署からの要望とのことですし、トヨタやマツダも西暦が変わる前後位に色々捨てたのでゴーン氏だけ特別批判される謂れは無いと思うんですがね。
同じことをしても、叩かれるメーカーと叩かれないメーカーってありますよね。日産はあんまり叩かれないメーカーだと思いますが、ゴーンさんは叩かれますよね(笑)
http://blog.goo.ne.jp/todorokikuruma/e/750ce9cf5577c8e5b31ed851c81f9246