真実の扉

「何もしないことをする時」「何も考えないことをする時」・・本当の自分の扉が開く

お金のない社会1

2005年01月10日 22時30分22秒 | お金のない社会
 私たちが物事を考える場合には、「脳」を駆使して思考します。唯物論的な現代の観点からは、この脳こそが私たちのすべての思考と行動を司っていると考えられ、疑われていません。でも、嫌いな人を好きになろうとして脳で一所懸命に努力しても嫌いなものは嫌いで、簡単に好きになることはできません。感情や自律神経なども、脳がコントロールすることは難しいのです。ああしたい、こうしたい、あれはもうしてはいけない、という私たちの願いも、肉体である脳の活動とは別のところから作用を受け、脳の自由にならずに別の行動を取ってしまう、ということはよくあります。

人間の価値を決めているもの

 それなのに脳が優れているか否かは、人の評価基準の大きな位置を占めています。
 人の評価は、本当はその人の人格(具体的には愛の深さ)を最優先にされなければならないのに、現実には人の地位とか財産とか、血筋とかが大きな判断材料になります。そして知能指数が高いかどうか、学校の成績が良いか悪いか、出身校が一流か二流かなど、脳の活動の優劣がもたらす要素も人を評価する大きな判断基準になっているのが現実です。
 しかし血筋は100%先祖代々のもので、財産も地位も親から貰ったものである場合も多いです。社会の経済活動で自ら成功して財を成した場合も、脳が優れていることが経済活動に適していたという場合があります。
 そしてこの記憶や思考力を作用する「脳」は、ほぼ100%遺伝です。つまり親から貰ったもので、自分で作ったものではないのです。


脳とは何か

 脳はエネルギーを消費することはあっても、エネルギーを生みません。考えれば考えるほど肩が凝ったり、頭痛が起きるのはそのためです。エネルギーを生むのはアイディアで、アイディアは愛と同じで流されるものです。しかし脳に流れるのではありません。アイディアは神の意思なので、脳という肉体の次元に流されるのではないのです。そして流れるほどに人を幸せにします。

 人格の本質は遺伝しない〝愛〟で測られるべきものです。どんなに記憶力や知能指数が高くても、そのほとんどは遺伝された肉体の問題であって、次に生まれたときに知能指数の低い肉体に入れば、それなりの脳力しか持てないことになるのです。この脳力は魂の格とは何の関係もありません。
 霊的な視点からは、今生で頭の悪い人を見下し、バカにして、卑下した人生を送っていると、来世では脳の活動のとても低い肉体に入れられる可能性が大ということになります。

肉体的ハンデを使って偉人の魂は自らを研磨することもある

 また、霊格が高くても、脳に頼らずにその高い霊性を十二分に駆使した人生を経験しようと、わざわざそういう肉体を選ぶことも考えられます。そういうハンデを背負っても尚、素晴らしい人生を作る修行をしている人だっていることでしよう。
 裸の大将、放浪画家としてテレビでも有名な 版画家の山下清は知的障害者として世に生まれました。脳とは異なりますが、聴力を失い尚も感性(観性)を磨き続けたベートーベンや12月18日にこのブログで紹介したヘレン・ケラーの場合などはそういうことだと思います。
 霊的に見れば、脳という存在は飽くまで三次元のもので、魂の進化のための一材料に過ぎないのです。

 私たちは、この脳の活性状態を非常に気にして、そこに価値観を置きがちですが、脳とは単に体の一部で、体は、体の一部である脳の奴隷ではありません。まして愛などの遺伝しない意識は尚更のことです。
 この脳に私たちの神の意識をコントロールされてはいけません。
 お金のない社会があり得ることや、ユートピアには多数決の民主主義などないことなど、現代から考えると奇想天外な未来の現実を理解するには、この脳に作ってしまった既成概念を払拭しなければなりません。  ― つづく ―

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連休で空気がきれいなのでしょう。夕焼けに富士山がくっきりと浮かんでいました。
写真は我が家から今日撮った夕方の富士山です。
かなり望遠で撮っていますが、本当はこんなに大きくは見えませんよ。
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1 コメント

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だぶってしまいました (REIKO)
2005-01-11 16:46:41
 ようやくトラックバックをさせていただきましたが、ダブってしまいました。かたっぽ削除をお願いします。
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