気象情報&投資情報

Stocks,FX,and Weather including earthquake.

10月27日

2006-10-26 20:45:15 | Weblog
○北海道、再び冷え込む(27日朝)
あすの朝は北海道や東北北部で今朝よりも5度から7度、低くなる見込み。予想最低気温は旭川で氷点下3度、札幌は1度。今夜、日ハムがプロ野球日本一を史上初めて北海道で決めたら、熱気に包まれそう…でも他球団の本拠地より数段寒い!嬉しくても無茶は厳禁

○関東、上着と傘を(27日)
引き続き日本付近は移動性高気圧に緩やかに覆われるが、関東には湿った空気が流れ込む。全国的に晴れる所が多い中、関東はすっきりしない曇り空。午前中は一部で弱い雨が降り、晴れたきょうと比べると肌寒くなる。お出かけには、上着と折りたたみの傘が必要。

日経平均3日ぶり反発、FOMC声明と業績安心-ホンダ高い

2006-10-26 20:43:16 | Weblog
東京株式相場では、日経平均株価が3日ぶり反発した。25日に開催された米連邦公開市場委員会(FOMC)後の声明でインフレ懸念が示されなかったことで、米国経済に対する軟着陸期待が高まった。ホンダや横浜ゴムなど大手企業の決算が期待通り好調だったことも安心感を与えた。

  日経平均株価の終値は112円30銭(0.7%)高の1万6811円60銭、TOPIXは11.21ポイント(0.7%)高の1664.59。東証1部の売買高は概算で 17億7832万株、売買代金は概算2兆3312億円。値上がり銘柄数は905、値下がり銘柄数は662。  日経平均株価は午前の取引後半に徐々に上げ幅を拡大した後、午後1時過ぎにはこの日の高値となる163円高の1万6863円をつけた。ただその後は一進一退で、やや伸び悩む展開。

  富士投信投資顧問の岡本佳久執行役員は、「米国株高や良好な企業業績から相場の中期的な懸念材料はなくなっている。もっとも、北朝鮮リスクなどから実需買いは少ないとあって、日経平均1万7000円に接近するとともに戻り売り圧力も強い」との認識を示した。

  東証業種別33指数の騰落状況では、値上がり業種が22、値下がり業種が 11となっている。値上がり率上位は鉱業、石油・石炭製品、ゴム製品、不動産、卸売、非鉄金属など。原油高から資源関連の上昇が目立つ。半面、値下がり率上位では繊維、金属製品、食料品、医薬品など。景気変動に影響を受けにくいとされるディフェンシブ銘柄の下げが多くなっている。

            世界的株高が追い風に

  米連邦準備制度理事会(FRB)はFOMCで、3回連続の金利据え置きを決定し、インフレ圧力は時間をかけて落ち着く可能性が高いとの見方を示した。景気の軟着陸期待から、米ダウ工業株30種平均は25日の取引で史上最高値となり、香港ハンセン指数も26日に年初来高値を更新。世界的な株高継続による出遅れ感を背景に、朝方から日本株にも買いが先行した。

  米国株高による上昇をさらに後押ししたのが、好調な企業業績。中間決算が過去最高となったホンダが買われ、午前に発表となった資生堂が堅調に推移。午後に9月中間当期利益を6億円から33億円へ上方修正した横浜ゴムが一段高となるなど、業績への期待感は継続した。

  丸三証券の牛尾貴投資情報部長は、「FOMCの声明文が好感される内容だったことで、世界同時株高の流れが継続している。ホンダなど総じて良好な決算内容が多いことから、トヨタなどほかの銘柄にも業績期待が高まっている」と見ていた。

  市場では日経平均1万7000円を意識する声も増えている。東洋証券の児玉克彦シニア・ストラテジストは、「きょうは鉄鋼や造船、海運などが高くなるなど、買われる業種・銘柄が日々偏っていない。押し目ですかさず買いが入る状況は1万7000円へ向けた足場固めの印象」としていた。

            戻り売り圧力も意識

  ただし、東京市場は午前こそ高いものの、その後は次第に失速する「寄り付き天井」状況が2日連続で続いた。きょうも午後には日経平均株価が一時 163円高の1万6863円まで買われたが、午後半ばには上げ幅が90円以下まで伸び悩むなど一方では上値の重さも意識され始めている。

  企業業績についても全般は良好ながら、きょうは原料高で中間期の単独純損益が赤字に転落した東レが売られたほか、カネカが07年3月通期の業績見通しを下方修正するなど発表増加で業績不振企業も次第に現れている。

  富士投信の岡本氏は「現在の株価位置は、4-5月に日経平均1万7000 円割れで押し目買いが入って売買を行った水準で、需給面でも戻り売り圧力は強い。株価指数先物による買い戻しが主体のため実需が増加してこないと、上値では売りを吸収できない」と指摘する。

       資源や造船、ソフバンク、マネックス買われる

  業種別では資源関連の上昇が目立った。25日のニューヨーク原油先物相場は上昇し、バレル当たり61ドル台に乗せた。先週の原油在庫が7月以来で最大の落ち込みとなったことで買いが優勢になった。原油価格が底入れ基調を強めてきたことで、三菱商事や三井物産など商社株を始め、国際石油開発帝石ホールディングス、石油資源開発、新日本石油なども幅広く買われた。出光興産は上場来高値を更新。

  石川島播磨重工業が売買代金を伴って5カ月ぶりの400円台回復となったほか、東証1部売買高2位の日立造船、三井造船など造船株が総じて高い。船価の上昇傾向により、低採算受注の計上が一巡する今下期から来期にかけての業績期待が高まっている。中でも、石川島は欧州でのディーゼル車向けターボチャージャーの成長期待も後押しとなった。日興シティグループ証券では25 日付で強気の投資判断を確認した。

  個別では、「予想外割」における端末の新規契約などを無料にすると早朝発表したソフトバンクは売買代金首位で上昇。9月中間期と07年3月期通期をともに増額した住友鋼管とOKKは急伸し、プリンターや液晶テレビの好調で2006年9月中間期の業績が計画比で上振れることになった船井電機は反発。  前期比で大幅な増配を表明しマネックス・ビーンズ・ホールディングスが大幅高で、東証1部の値上がり率トップとなった。25日付でCLSA証券が強気判断を確認したNEOMAXは大幅高。

        ノンバンクやNECエレ、ファンケル安い

  半面、貸金業規制法の修正案で業界寄りの見直しが見送られたことから、業績不透明感できょうもノンバンクは軒並み安。クレディセゾン、アイフル、イオンクレジットサービス、プロミスなど信販や消費者金融が安い。

  業績期待の強い状況だけに、業績悪化銘柄や懸念の出ている銘柄の下げはきつい。07年3月期の連結営業損益(米国会計基準)が70億円の赤字(従来予想は50億円の黒字)になりそうだと発表したNECエレクトロニクスは、東証1部の値下がり率2位。業績悪化で減配する日本金銭機械はきょうも6%超の下落となるなど失望売りが止まらず、下落率3位だった。9月中間期と07 年3月期通期の業績予想を大幅に下方修正したファンケルも急落。

  売買代金上位では、環境悪化による委託・トレーディング益の落ち込みが大きかった野村ホールディングスが安い。決算発表の遅れが警戒されているNECは3日続落。朝高で始まったシャープはUBS証券の格下げなども響き、小幅安となった。セイコーエプソンは07年3月期通期の業績予想を従来見通しのまま据え置いたことで、失望売りから3日続落。

           新興市場もそろって高い

  新興市場はそろって上昇した。ジャスダック指数は0.25(0.3%)ポイント 高の89.27、東証マザーズ指数は9.87(0.8%)ポイント高の1229.05とそれぞれ3日ぶり反発、大証ヘラクレス指数は23.65(1.2%)ポイント高の 2026.88と反発した。

  ジャスダック市場では、楽天、SBIイー・トレード証券、インデックス・ホールディングス、ビックカメラが買われた。昼に好決算を発表したアプライドは午後に急騰し、アーク、田辺工業も大幅高。半面、野村証券が投資判断を引き下げたオプトは急落。メイコー、沖縄セルラー電話なども安い。

  東証マザーズ市場では、日本M&Aセンターが売買代金を伴って大幅高。GCA、アルデプロ、ミクシィが上げた。総合医科学研究所、オンコセラピー・サイエンス、綜合臨床薬理研究所などバイオ関連株も高い。一方、今期純利益を下方修正したWOWOWが急落。保守的な会社側の通期予想からディー・エヌ・エーが下げ、ブイ・テクノロジー、テクノマセマティカルが安い。

  大証ヘラクレス市場では、USENやドリームテクノロジーズ、ダヴィンチ・アドバイザーズなどが高い。デジタルアーツ、クラビット、ジェーピーエヌ債権回収は急伸した。半面、モジュレ、エン・ジャパン、ガンホーが下げた。オープンループ、ハドソン、日本通信は大幅安。

  名古屋証券取引所セントレックスでは光ディスクメーカーのオプトロムが新規上場した。売り気配で始まり、公募価格150円を17%下回る125円の初値が付いた。下落率で見ると、今年2番目の低パフォーマンス。


山陽新幹線に代替列車 東海道新幹線事故

2006-10-25 17:05:25 | Weblog
25日朝に静岡市のJR東海道新幹線静岡駅で起きた人身事故により、下りの新幹線に遅れが見込まれるため、山陽新幹線(新大阪―博多)で次の代替列車(タイムリートレイン)を運転する。

 ▽のぞみ525号(のぞみ9号の所定時刻で運転)=新大阪(10時29分)発博多(12時52分)行き。途中停車駅は新神戸、岡山、広島、小倉。

 ▽のぞみ527号(のぞみ11号の所定時刻で運転)=新大阪(10時51分)発博多(13時30分)行き。途中停車駅は新神戸、岡山、福山、広島、新山口、小倉。

 ▽のぞみ529号(のぞみ13号の所定時刻で運転)=新大阪(11時29分)発博多(13時57分)行き。途中停車駅は新神戸、岡山、広島、小倉。

 ▽のぞみ851号(のぞみ15号の所定時刻で運転)=新大阪(11時51分)発博多(14時25分)行き。途中停車駅は新神戸、岡山、福山、広島、小倉。


10月 18日 18時00分発表

2006-10-18 18:24:27 | Weblog
○東北の南部や新潟・関東は薄雲が広がっていましたが、次第に雲はとれてきました。今夜は各地とも晴れて、にわか雨の所もほとんどないでしょう。あすの日本列島は帯状の高気圧に広く覆われ、全国的に秋晴れになる見込みです。北海道は寒冷前線が接近してくるため、夜は雨の降る所があるでしょう。日中の気温は各地とも平年より高く、9月中旬から下旬頃の陽気の所が多いでしょう

○あすも頑張る高気圧(19日)
晴天をもたらした高気圧は、中心を北日本の東の海上に移す。それでも日本付近は、高気圧の範囲内。ほぼ全国的に穏やかな秋晴れが続く。北海道と東北北部はあすの夜から明後日にかけて寒冷前線が通過するため、雲が増え、所々で雨。落雷や突風にも注意が必要。

ドルが下落、米CPI発表を控えて調整圧力を警戒、118円台前半

2006-10-18 18:22:39 | Weblog
東京外国為替市場では、午後の取引でドルが下落幅を拡大。対円では一時1ドル=118円33銭と、6日以来の安値を更新した。過去最大に膨らんだ円売り持ち高の調整圧力がくすぶるなか、円買い材料に敏感に反応する状態が継続。さらに、この日は米国で消費者物価指数(CPI)の発表を控えて、物価が上振れした場合も利上げ再開期待が醸成されにくいとの見方から、実質金利の縮小観測を背景にドル売り圧力がかかった面もある。

  新光証券の林秀毅グローバルストラテジストは、「米国でインフレの強含みが確認されたとしても、金融当局が慎重に景気の軟着陸を目指していると考えた場合、利上げの再開は見込みにくい」と指摘。CPIが予想比で上振れしても、物価上昇に伴う実質金利の縮小が意識されれば、ドルの上値は限定される、とみている。

     9月の米CPI、総合は0.3%低下-コアは0.2%上昇へ

  この日の米国時間には、9月のCPIが発表される。ブルームバーグ・ニュースがまとめた市場予想によると、総合は前月比0.3%低下が見込まれている。また、食品とエネルギーを除いたコア指数は同0.2%上昇が予想されている。

  三菱UFJ信託銀行資金為替部の井上英明グループマネージャーは、足元のマーケットは米国の株式相場と相関関係が高い、と指摘。「インフレに対する警戒感が強まって、金利が上昇した場合は、企業業績の悪化懸念につながり、株価の下落を招く」として、CPIの上振れはドルにとってネガティブ要因だとみている。

     ドル・円相場は上下に振れる展開-午後に118円33銭

  朝方は円キャリートレードに絡む報道をきっかけに早朝の取引で円買いが活発化。ドル・円相場は一時1ドル=118円38銭まで円が急速に上昇した。

  しかし、北朝鮮が核実験実施に向けて強硬姿勢を崩していない状況も伝わっており、地政学的リスクを背景に円買いの動きも進めにくく、円は徐々に上昇幅を縮小。9時40分には118円77銭まで軟化している。

  ただ、今週はドルの上値が重いスタートとなっていたところに、円の買い戻しにつながる材料が相次いでおり、目先は持ち高調整の動きが出やすいとの指摘もあり、午後の取引にかけては118円台後半でドルの上値が抑えられた。

  午後の取引終盤には、CPIの発表を警戒して徐々にドル売り圧力が強まり、午後3時半過ぎには118円33銭までドルが水準を切り下げている。

     円売り持ち高の調整圧力-円買い材料に敏感に反応

  18日付の日本経済新聞朝刊は、円キャリートレードが外為市場で円安の一因になっているほか、短期金利の形成にも影響を与えている可能性があるため、日銀が同取引の調査を強化する、と報道。東京時間早朝の取引で円の買い戻しにつながった。

  日銀の外国為替平衡操作担当、清水季子企画役は、この報道について「日銀は日ごろから幅広く金融市場のモニターを行っており、キャリートレードについても関心を持っているが、ここに来て特定の取引を対象とした調査を始めたわけではない」と述べている。

  日銀はこの日の午後に9月7、8日の金融政策決定会合の議事録要旨を公表したが、キャリートレードへの言及はなかった。

  三菱UFJ信託銀の井上氏は、日銀のキャリー取引調査に関しては、「短期的な持ち高調整の材料にはなるものの、キャリー取引をすぐに解消する動きにはつながりにくい」として、円買いへの影響は限定的との見方を示している。

      北朝鮮問題くすぶる-地政学的リスクで円買い限定

  北朝鮮は9日に最初の地下核実験を実施したと発表。これに対し、米政府は16日までに、核実験後に採取した大気から放射性物質が検出されたとの分析結果を公表しており、核実験の実施は公式に確認されている。

  こうしたなか、国連の安全保障理事会は15日に北朝鮮への制裁決議を全会一致で採決しており、中国も同決議を支持する立場を表明。北朝鮮の孤立化が鮮明となっている。

  市場では、「国連決議が出たあとも、さらに2度目の核実験を強行するような事態となれば、極東の地政学的リスクという面で円をはじめとするアジア通貨に売り圧力がかかる」(カリヨン銀行外国為替部・伊庭剛部長)との警戒感もあった。

日本株は急速に戻す、業績への期待-楽天急騰で相場に明るさ

2006-10-18 18:21:46 | Weblog
東京株式相場は小反発。日経平均株価は午前の取引で150円近く下げる場面もあったが、午後2時30分過ぎからプラス圏に浮上。米国の主力企業の決算が落ち着いた内容となったほか、国内でも今後本格化する中間決算への期待感が投資家の下値買い意欲を刺激した。午後は、楽天などIT関連株の復調も投資家心理の改善につながり、先物への買い戻しから日経平均はほぼきょうの高値水準で取引を終えている。

  需給改善期待や、米ヤフーの時間外取引での上昇などからソフトバンクが売買代金首位で大幅高。業績増額と増資観測後退が好感された東芝、航空機特需期待が高まった東レなどが上昇。JPモルガン証券が強気判断を強調したJTは年初来高値を更新し、午前は安かったトヨタ自動車やソニーなどもプラスに転じた。

  ちばぎんアセットマネジメントの大越秀行運用部長は「米インテルなどの主力企業の決算が失望されるような状況ではなかったことから、企業業績への期待を背景として優良株から周辺銘柄へと買いが広がる動きが出てきた。楽天やソフトバンクが活気づいたことも、投資家心理を明るくした」と見ている。

  日経平均株価の終値は41円41銭(0.3%)高の1万6653円、TOPIXは0.79ポイント(0.1%)高の1638.74。東証1部の売買高は概算で15億 9631万株。値上がり銘柄数は761、値下がり銘柄数は786。東証業種別33指数の騰落状況では、値上がり業種は17、値下がり業種が16。

          IT関連の刺激で戻り強める

  この日は、午前と午後で相場状況が一変した。鉱工業生産指数が市場予想を下回ったことによる米国株の下落や為替の円高傾向が響き、午前は輸出関連株中心に下落銘柄数が1300を超える展開。中でも、先週までの二極化相場の反動で、トヨタ自動車やホンダ、武田薬品工業など時価総額の大きい国際優良株に売りが目立ち、日経平均は取引時間中としては3営業日ぶりに1万6500 円を割り込んだ。

  もっとも、昼にバスケット買いが入ったことで午後に入ると指数は次第に下げ幅を縮小。新興市場の楽天がリーマン・ブラザーズ証券による投資判断の引き上げを材料に値幅制限いっぱいのストップ高まで買われると、ヤフーが上昇幅を拡大。ソフトバンクも一段高で10月4日高値を上回った。

  三菱UFJ証券の藤戸則弘投資情報部長は、「午後に相場が戻す大きな要因となったのは楽天の動き。楽天の上昇がきっかけとなってソフトバンクやヤフーなどのIT関連株の一段高を引き起こし、それと連動する形で株価指数先物に買い戻しが入った」と話していた。

            根底には業績期待感

  戻りの背景にあるのはあすのHOYAを皮切りとする7-9月期業績への期待感。日本より先行して業績発表が始まった米国では、17日にインテルやIBMなどの主力企業が業績を発表した。

  大和証券SMBCエクイティ部の高橋和宏部長によると、「インテルが事前の予想を上回って時間外取引で上昇したほか、IBM、ヤフーも時間外で上昇した。米企業決算は若干日本株にプラス」との見方が出ている。米国時間18 日にはアップルコンピュータやテラダイン、イーベイなどの決算が予定されている。

  三菱UFJ証券の藤戸氏は「輸出関連株が売られた午前で見ても業績を増額した東芝やスズキが上昇し、エルピーダなども高い。好業績銘柄を買おうという意欲は強い。きょうは相場の足腰の強さを確認した格好だ」という。

             米CPI待ち

  コスモ証券エクイティ部の堀内敏一課長は、「米国株は上昇継続後とあって、米鉱工業生産の減速が売りの格好のきっかけとなったようだ」と指摘した。その上で堀内氏は、「住宅価格指数の下げ止まりが出てきたことはプラス。きょう消費者物価指数と住宅着工戸数の重要経済指標の発表が予定されるため、東京市場では積極的な買いが手控えられている」と見ている。

  ブルームバーグ・ニュースの事前調査では、9月米消費者物価指数は食品とエネルギーを除くコアで前月比プラス0.2%、同住宅着工件数は年率164万件と03年2月以来の低水準が見込まれている。

            東芝やスズキが堅調

  9月中間期の連結純利益が従来予想の150億円から前年同期比2.6倍の 380億円に上振れすると発表した東芝が買い先行の展開。社長がエクイティファイナンス観測に対して否定したことはポジティブとの見方も出て、午前の東証1部売買高トップとなった。  なお、18日午前の共同通信は、同社が事業会社として最大級となる総額 4000億円規模の社債を年内に発行する方針、と報じた。

  海外での四輪車の販売が好調で9月中間期の単独純利益見通しを引き上げたスズキ、9月中間期の連結純利益を従来予想と比べ2.4倍の190億円に上方修正したコスモ石油も上げた。

  味の素は、FCパッケージに使われる唯一の層間絶縁材料である自社開発のABFが、米インテルの旧製品在庫償却発表を受けて需要拡大が期待されるとの見方が高まり堅調。HSBC証券が投資判断を「オーバーウエート」に引き上げた愛三工業も上げた。

          半導体製造装置関連などは安い

  東京エレクトロンやアドバンテストなど半導体関連の一角が下落。米インテルが17日発表した06年7-9月(第3四半期)決算は、値引きと市場シェア低下が響き、前年同期比35%減益となった。一部項目を除いたベースの利益はアナリスト予想を上回り、株価は時間外取引で一時2%余り上昇した。ただ、設備投資を抑制する方針を示しており、これが悪影響を与えた。中でも東京エレクはHSBC証券が「中立」へ格下げしたことも響いた。

  このほか、自動車向け鋼材・鍛造品の販売数量が計画比で減った愛知製鋼が大幅安。メリルリンチ日本証券が目標株価に接近したとして投資判断を「中立」に下げたユニ・チャームも急落した。

           新興市場の上昇が鮮明

  新興市場は午前から指数が上昇するなど堅調な展開で、楽天に刺激される形で午後には上げが拡大した。ジャスダック指数は1.47ポイント(1.7%)高の88.40と4日続伸。東証マザーズ指数は47.69ポイント(4.1%)高の 1225.95と反発し、大証ヘラクレス指数は 51.96ポイント(2.7%)高の 1949.80と5日続伸した。

  ジャスダック市場では、楽天が値幅制限いっぱいで取引を終えた。リーマン証では第4四半期から業績が回復してくると想定しており、目標株価を6万 1000円としている。ジャストトステムは米IBMと包括的協業契約を締結したことが好感されて急伸。インデックス・ホールディングス、オプト、スパークス・グループも高い。半面、ビックカメラが上場来安値を更新。ザインエレクトロニクス、アクセルも軟調。

  東証マザーズ市場ではサイバーエージェント、ミクシィ、ディー・エヌ・エーが高い。上期業績を上方修正したタカラバイオも堅調。ブイ・テクノロジー、日本M&Aセンター、GCA、メディア工房は急伸し、テクノマセマティカルは開発ソフトが任天堂「Wii」に採用されたことが評価されて値幅制限いっぱいまで買われた。半面、リンクセオリ、ぷらっとホームが安い。

  大証ヘラクレス市場はゼンテック・テクノロジー・ジャパン、スター・マイカ、USEN、モーニング・スターが高い。アドバンスクリエイト、イーサポートリンクは急騰。一方、ドリームテクノロジーズ、大阪証券取引所は安い。

10月 17日 18時00分発表

2006-10-17 20:13:30 | Weblog
○晴れる所が多いが…(18日)
本州付近は引き続き移動性の高気圧に覆われる。北海道や東北の北部は天気が回復し、日中は青空。東海から九州、沖縄にかけては秋晴れが続く。その中間の、東北南部や関東甲信越は、上空の気圧の谷が通る影響で雲が多めとなりそう。東北南部では雨の降る所も。

○寒冷前線が北日本を通過中です。北海道の雨は止んできましたが、東北北部は今夜にかけて、短時間に降る強い雨・落雷・突風に注意が必要です。東北南部から九州・沖縄は、夜も大体晴れるでしょう。あすは寒冷前線が弱まりながら南下するため、東北の太平洋側は曇り空。関東は午後から湿った空気が流れ込み雲が広がりやすいでしょう。その他の各地は、大体晴れる見込みです。 

ロンドン外為:ドル続落-9月の米PPIが下落するとの予想広がる

2006-10-17 20:10:33 | Weblog
17日午前のロンドン外国為替市場では、ドルが続落している。同日発表される9月の米生産者物価指数(PPI)が2月以来初の低下となるとの観測を受け、ドルが売られた。

  米PPI発表を控え、ドルは円に対し1週間ぶり安値を付けた。BNPパリバの通貨ストラテジスト、イアン・スタナード氏(ロンドン在勤)は、「PPI統計はソフトランディング(軟着陸)の見方に合致するものとなるはずだ」と述べた上で、「ドルがこの水準から上昇するのは難しいに違いない」との見通しを示した。

  ドルはロンドン時間午前10時1分(日本時間午後6時1分)現在、1ドル=118円72銭と、ニューヨークの前日遅くの119円04銭から下げている。対ユーロでも1ユーロ=1.2537ドルと、同1.2533ドルから下落。ユーロは円に対し1ユーロ=148円83銭と、同149円20銭から下落している。


日本株は3日ぶり反落、円安一服で輸出に売り-インテル待つ

2006-10-17 20:09:24 | Weblog
東京株式相場は3日ぶりに反落した。ロシア中央銀行が外貨準備の円比率を引き上げる可能性を示し、為替相場で直近進んでいた円安の動きが一服したことで、トヨタ自動車やホンダ、ソニーなど輸出関連株中心に売りが先行した。午後に入ると、米国時間17日に予定されるインテルなどハイテク企業の決算動向を見極めたいとして、買い手控えムードが一段と強まった。

  このほか、9月に発生した台風13号による保険金の支払い額が巨額になることで保険株が大きく下落。海外で原油先物価格が3日続伸したことによるコスト上昇懸念から空運や海運、陸運なども安い。

  損保ジャパン・アセットマネジメントの木谷徹シニア・インベストメント・マネージャーは「先週からの二極化相場で主導していた国際優良株は海外連動性が強い銘柄。きょう、あすはインテルや米生産者物価指数などミクロ・マクロ両面で重要な発表が相次ぐことから、利益確定売りが出やすい状況」と話していた。

  日経平均株価の終値は81円17銭(0.5%)安の1万6611円59銭、TOPIXは8.10ポイント(0.5%)安の1637.95。東証1部の売買高は概算で15 億2730万株。値上がり銘柄数559、値下がり銘柄数1024。

  東証業種別33指数の騰落状況では、値上がり業種が9、値下がり業種が 24となっている。値上がり率上位は鉱業、パルプ・紙、不動産、卸売業など。半面、値下がり率上位は空運、輸送用機器、保険、情報・通信など。

           インテルなどの米決算に関心

  国内では19日のHOYA、20日のKDDIや東京製鉄などを皮切りに、中間決算発表が始まるが、米国ではひと足先に17日から7-9月業績の発表が本格化する。17日はインテルやIBM、モトローラ、ヤフーなどハイテク関連の主要企業が多い。

  丸三証券の牛尾貴投資情報部長は、「市場予想を下回ったアルコアや予想と一致したゼネラル・エレクトリックの動きが相場全体に波及していないところを見ると、よほど決算が悪くない限り失望にはならないだろう。ハイテクの内容が良好なら、ナスダック総合指数が年初来高値を更新する可能性もある」と予測。ただし、決算に対する市場の期待感も強いとし、「決算発表に手放しで楽観視もできないため、確認が必要」(牛尾氏)としていた。

  また、きょうは米国で8月の生産者物価指数、18日には消費者物価指数や住宅着工戸数の重要指標も控えている。  損保ジャパンの木谷氏は、「決算発表では企業が10-12月以降の見通しをどう予測しているかがカギになる。ミクロとマクロの両面で悪い数字がそろわなければ、米国株は一段高もありえる」と見る。

           円高傾向で輸出関連売り

  16日のニューヨーク外国為替市場では、ドルが円に対して下落、ここ2週間で最大の値下がりとなった。きょうの東京市場ではドル・円が一時1ドル= 118円台に入り、ユーロ・円は1ユーロ=149円10銭台にまで円高方向に触れた。為替の円安一服と原油高がともにマイナス材料となり、トヨタ自動車が 1.7%安と3日続落したのを始め、ホンダ、日産自動車など自動車各社が売られた。ソニーが5営業日ぶりに反落し、キヤノン、東芝、松下電器産業など電機株も軟調。

  東洋証券の児玉克彦シニア・ストラテジストによると、「為替の円安一服や原油高が業績面に対するネガティブ要因となり、自動車など最近上昇が目立った銘柄・業種には利益確定売りが出た」という。

  もっとも、9月日本銀行の企業短期経済観測調査(短観)による大企業製造業の今期想定レートは1ドル=111円。輸出企業にとって水準的にはまだ余裕があり、下期業績に対する業績期待は根強い。売りのきっかけとはなったものの、前日までの上昇に比べると大きく売り込む向きも限定的だった。

        情報・通信や空運・海運の下げ目立つ

  NTTが2%超の下げとなったのを始め、KDDI、ソフトバンクも安くなるなど通信株が安い。情報・通信株は午後の業種別値下がり率でトップとなった。メリルリンチ日本証券が投資判断を中立に下げたNTTデータも売り。  原油価格の上昇によるコスト懸念から日本航空などの空運株や商船三井などの海運株も下げた。

         チャート面からは先高示唆との見方

  一方、昨日は日経平均の13週移動平均線が26週移動平均線を下から突き抜ける「ゴールデン・クロス」が示現され、チャート面からは先高期待を助長させるシグナルが出た。

  東洋証の児玉氏は、「13週線と26週線が交差して買いシグナルとされる『ゴールデン・クロス』となったのは、昨年8月以来のこと。その後の日経平均は年末まで約5000円幅の上昇となっており、今回も4月高値1万7563円奪回の可能性がある」としていた。  昨年8月中旬の日経平均株価は1万1600円台で、同年末には1万6400円台まで41%上昇した。

            商社やCTC高い

  一方、三菱商事や三井物産、住友商事など大手商社株がそろって上昇した。原油価格の落ち着きで資源株への見直し買いが入る中、好業績が評価されている。国際石油開発帝石ホールディングスなど鉱業株も上げた。日本製紙グループ本社やレンゴーなど円高が収益にメリットとなるパルプ・紙株も高い。

  アドバンテストが年初来高値を更新したほか、日立国際電気、東京精密など半導体製造装置関連株が高い。サムスン電子が16日に半導体設備投資を増額すると発表したことで、業績期待が高まった。

  このほか、情報通信や製造業向けのシステム販売が好調だった伊藤忠テクノソリューションズは大幅高となり、菓子や食品部門が順調で9月中間期の単独純利益を上方修正した江崎グリコは4.5%高。家庭用ガス販売量増加から07 年3月期中間期の連結純利益予想を増額した大阪ガスが小幅ながら3日続伸。

      ジャスダックは小幅に3日続伸、マザーズは小反落

  東証1部市場反落の影響もあり、戻り歩調にあった国内新興市場もやや上げ足が鈍った。ジャスダック指数は0.26ポイント(0.3%)高の86.93と小幅ながら3日続伸、大証ヘラクレス指数は10.11ポイント(0.5%)高の1897.84 と4日続伸となったものの、東証マザーズ指数は3.07ポイント(0.3%)安の 1178.26と4日ぶりに小反落。

  野村証券金融経済研究所の元村正樹ストラテジストは、当面の新興市場について「10月半ばから11月初旬にかけては信用取引の整理が進むため、1カ月ぐらいは上値が重い展開が続こう。ただその後は、製造業中心に業績が上昇修正される可能性が高く、株価は反転するだろう」と見る。  元村氏によれば、現在のジャスダック市場のPERは来期予想ベースで17 倍程度で、20倍台まで買われるとすると、ジャスダック指数で100ポイントまでの戻りが見込めるという。

  ジャスダック市場では、ジャストシステムが上昇率1位。米IBMと日本のソフトウエアメーカーとしては初の包括協業契約を締結したことが明らかになり、業容拡大期待でストップ高水準まで買われた。なお8万5000株超の買い注文を残す。  次世代映像信号用インターフェース技術の開発に成功したと発表したほか、映像データの伝送速度を従来比で4倍強にできるLSI(大規模集積回路)を開発したと17日付の日本経済新聞で報じられたザインエレクトロニクスも急伸。通期利益予想を増額修正したレディ薬局のほか、メイコー、レシップなども高い。ザインと社債インフォテインメント市場向けの共同プロモーションを行うアクセルも大幅高。

  半面、ビックカメラが下落。16日に発表した06年8月期の利益水準が、会社計画を下回ったことが嫌気された。楽天やSBIイー・トレード証券、インデックス・ホールディングス、オプトの時価総額上位株もそろって下落。テレビCMの企画、製作を行うティー・ワイ・オーは、前週末の業績下方修正が引き続き警戒され、連日のストップ安(制限値幅いっぱいの下げ)。新規上場としては3社ぶりに初値が公開価格を上回った16日上場のJSCも、初値形成後の株価がさえずに安くなった。

  大証ヘラクレスでは、ダヴィンチ・アドバイザーズ、アセットマネジャーズなど不動産関連株が高く、今8月期の連結業績は46%増収、経常19%増益を見込む三光ソフランも上げ幅を拡大。好業績と株式分割、記念配実施などが好感されたモーニングスターも急伸した。  半面、USENやアドバンスクリエイト、ガンホー、フィスコ、トレイダーズホールディングスなどが下落。

  東証マザーズ市場の売買高上位では、サイバーエージェント、ミクシィ、日本M&Aセンター、ネットエイジグループ、ドリコムなどが下落。一方で、中間期業績を増額修正した物流不動産仲介会社の日本レップは上昇。総合医科学研究所、タカラバイオ、鉄人化計画などが高く、スカイパーフェクTV!で放送を開始することが決定したWOWOWは急伸した。


地銀再編で何をすべきか今のうちに考えることが必要=金融庁長官

2006-10-16 19:42:03 | Weblog
金融庁の五味広文長官は16日の定例会見で、地域金融機関の再編について、経営の健全性を確保するために今のうちに何をすべきかを考えておくことが必要だ、との認識を示した。

 五味長官は、地域金融機関が経営判断するにあたり「経営の健全性は常に確保しておかなければいけない」と指摘。その上で「経営が健全であるためには、逆に言うと、今のうちに何をしておかなければいけないのかということを、地域特性や利用者ニーズと照らし合わせて、考えていくことが必要だ」と語った。

 地方銀行の再編をめぐっては、福岡銀行<8326>と九州親和ホールディングス<8340>が13日、資本提携を発表している。


日本株は1部も新興も続伸、世界的株高が波及-95年の様相

2006-10-16 19:40:55 | Weblog
週明けの東京株式相場は大幅続伸。日経平均株価は一時、取引時間中では5月11日以来となる1万6700円台まで上げた。堅調な米国景気を背景に、世界的な株式市場への資金流入の流れが国内にも波及した。円安基調も加わって業績期待の高まった電機株を筆頭に、銀行や不動産など内需関連株まで幅広く上昇。ジャスダックなど新興市場が大幅続伸したことも、投資家心理の面で追い風になった。

  三井住友アセットマネジメント国内株式アクティブグループの生永正則ヘッドは、「米国で過度のインフレ懸念と過度の景気減速懸念がともに消滅し、債券や商品に向かっていた資金が世界的に株式へと向かっている。国内では投資対象に広がりが出ることがさらなる上値追いの条件」と見ていた。

  日経平均株価の終値は156円22銭(0.9%)高の1万6692円76銭、TOPIXは18.05ポイント(1.1%)高の1646.05。東証1部の売買高は概算で 15億3873万株。値上がり銘柄数1456、値下がり銘柄数186。

  東証業種別33指数の騰落状況は、値上がり業種が29、値下がり業種が4。値上がり率の高い業種はその他金融、不動産、ガラス・土石、非鉄金属、機械、鉱業など。半面、ゴム製品、医薬品、海運、空運が下げた。

          ゴールディロックス相場の記憶

  前週末13日の米国市場では、9月の小売売上高が市場予想を上回るなど堅調な景気指標が相次ぎ、米ダウ30種平均は連日で史上最高値を更新。イギリスのFT100指数やドイツDAX指数も年初来高値を更新し、きょうもインドのムンバイ平均株価指数が連日の最高値となるなど、世界的な同時株高が進行。こうした流れが日本株の水準も押し上げた。

  みずほインベスターズ証券投資情報部の豊永雅一部長は、「米個人消費などの景況感が強からず弱からず、ほど良い状況となり、連続利上げ終了後に株価上昇が鮮明となった1995年以降の長期上昇相場『ゴールディロックス相場』と環境が酷似してきた」と受け止めている。

  米国では、94年から95年にかけて利上げが本格的に継続して金利は6%まで上昇したが、95年後半には利下げに転換。ダウ工業株30種平均は95年初めの4000ドルから景気の堅調さを評価して一貫して上昇し、利下げ後にはさらに上昇が加速して翌年には6000ドルを突破した経緯がある。

          あすから米7-9月決算がラッシュ

  今週は米国で7-9月期決算が相次ぎ、あすはインテルやEMC、IBM、ヤフー、18日はアップルやイーベイなどの決算が予定されている。現在の株高には決算への期待感も強いとされている。

  東海東京調査センターの矢野正義シニア・マーケットアナリストは、「今週本格化する米企業の7-9月業績に対する期待感から、ダウ工業株30種平均は1万2000ドル台に乗せる可能性が出ている。国内でも来週から決算が始まるが、同様に好業績を背景に相場の戻りを試しそうだ」との見方だ。

  三井住友アセットの生永氏は「この4年間は米企業が2けた増益を継続しながら、利益成長に比べて株価がキャッチアップしていなかった。決算前の相場が強い時は決算発表中には弱含むという傾向はあるが、低金利・堅調な業績を背景に、決算で相場トレンドが変わることはないだろう」と予測する。

          出遅れ修正の動き、新興市場も高い

  相場全体の上昇とともに、市場関係者が期待していたのは銘柄への広がり。先週半ばまでの二極化相場ではTOPIXコア30が突出して高い半面、新興市場はパニック売りから安値となるなど極端な集中投資で騰落レシオも低水準となっていた。

  きょうは日経平均株価が9月26日に目先の安値をつけてから先週12日までの期間で、パフォーマンスが悪かった5業種のうち鉱業やガラス・土石が大きく上昇。同じくパフォーマンスが低迷していたその他金融も上げるなど、相対的な出遅れ業種にも資金が向かった。デイリーベースでTOPIXの値上がり率(1.1%)が日経平均株価(0.9%)を上回ったのも6日以来で、二極化修正の兆しが現れている。

  また、新興市場も先週末からのリバウンドが継続し、新興3市場の指数の上昇率は2.4-3.9%と東証1部を大きく上回る上昇ぶり。東海東京調査センターの矢野氏によると、「小型株は信用の投げが一巡したことで需給が改善し、リバウンドが鮮明となっている。これまでは二極化現象によって株価が低迷していた小型株も反発したことは、東京市場全体の投資マインドに好影響を与えている」という。

          業界再編期待でリース株が高い

  三井住友フィナンシャルグループが07年10月に系列の三井住友銀リースと住商リースを合併させることで基本合意したことからリース株が高い。住商リースが大幅高となったほか、住友信託銀行がTOB(株式公開買い付け)で完全子会社化する住信リースは値幅制限いっぱいまで上げて東証1部値上がり率トップとなった。  東京リースやUFJセントラルリース、芙蓉総合リースなども急伸。リース業界は金利上昇懸念やリース会計基準変更の不安感から厳しい状況が続くと見られるだけに、業界再編への期待も高まっている。

  このほか、午前に半導体大手のサムスン電子が7-9月決算を発表し、今年の設備投資額目標を引き上げると公言したことで、アドバンテストや東京エレクトロンなど半導体関連株も高い。

  半導体を含む電機株のほか、精密機器など輸出関連株の上げが目立ったが、市場では「対ドル、対ユーロでの円安が進み、国際優良株にメリットがある」(岡三証券証券情報部・黒田一賢ストラテジスト)との声が聞かれた。  黒田氏は、為替相場の方向性について「日本銀行の利上げがあるかにかかっているが、年内はない可能性が高い。金利差要因で円安傾向が続くと、輸出株を支援する」と見ている。

          NEOMAX、コマツなどが高い

  個別では、メモリーカードの増産観測から東芝が上昇。ソニーも東芝による電池賠償請求の報道こなして4連騰となった。新興国やアジア向けなどの好調で今期業績は会社計画を上回るとメリルリンチ日本証券が買い推奨を確認したコマツが売買を伴って上げ、モルガン・スタンレー証券が格上げしたNEOMAXは急騰。

  また、07年8月通期の連結業績は増収益見通しと発表した島忠が堅調で、午前の取引終了後に業績を増額修正した協和発酵は午後に一段高となった。

       業績悪化銘柄は急落、ユーシンやモリタなど

  半面、武田薬品工業やアステラス製薬など医薬品株が下落。モリタや東洋電機製造など業績悪化銘柄がそろって急落した。原材料価格の高止まりなどが響いたユーシンは東証1部の下落率2位。イオンとの資本業務提携の効果を見極めたいとされたマルエツも安い。

       新興市場も高い、時価総額上位株が買われる

  新興市場ではジャスダック指数が2.03(2.4%)ポイント高の86.67と続伸。東証マザーズ指数は41.31(3.6%)ポイント高の1181.33、大証ヘラクレス指数は70.76(3.9%)ポイント高の1887.73とそれぞれ3日続伸した。

  ジャスダック市場は、楽天やインデックス・ホールディングス、オプトなどの時価総額上位株が買われた。06年8月通期の業績見通しを上方修正したレーサムリサーチは値幅制限いっぱいまで上げ、06年8月中間期決算が大幅な増収増益となった竹内製作所は3日続伸。半面、ビックカメラは午後の決算発表後に下落に転じ、レックス・ホールディングスやアトリウムも下げた。  ソフトウェア開発などを手掛けるJSCは公募価格1500円に対して初値は1630円と、8.7%上昇した。

  東証マザーズ市場ではサイバーエージェント、ミクシィ、ディー・エヌ・エー、ACCESSが上昇。日本M&Aセンターが上場後高値を更新し、ネットエイジグループ、GDHが急騰した。半面、業績低迷のブイ・テクノロジー、GCAが安い。

  大証ヘラクレス市場ではアセット・マネジャーズ、スター・マイカ、大阪証券取引所が買われた。デジタルアーツ、フィスコ、アドバンスクリエイトは急伸。一方、ネクストウェア、VTホールディングス、ジェイアイエヌ、ハドソンが下げた。


土砂災害(その2)―上高地周辺を散策しながら― 

2006-10-16 19:38:06 | Weblog
秋の行楽シーズン。夏休みには海に出かけた方々も、秋になると思わず山に足(車)を向ける人も多いのでは?紅葉に染められた山腹を眺めながら、ふもとの温泉でのんびり疲れを癒す。このような風景の中にも、「防災コラム」に関係する場所が数多くでてきます。

観光地として有名な北アルプス上高地。その入り口の右手に広がる(1)焼岳と(2)大正池は、上高地の中でも有名な観光スポットの一つです。焼岳はいまも活動を続けている火山ですが、土石流や泥流などの現象が発生しやすい山としても有名で、大正池も今から約100年近く前の火山噴火に伴う泥流によって梓川がせき止められて出現しました。写真にうつるように、頂上からの斜面には削り取られたような沢筋が何本もみられ、これらの沢筋では、巨大な岩とともに流れ下る土石流の鮮明な画像が初めて記録されました。

上高地から(3)安房トンネルを抜ければ、あっという間に信州から飛騨へ入ります。平湯や新平湯の温泉街を抜けながら道を下り、蒲田川にかかる赤い橋をわたったところが栃尾の集落。T字路を新穂高温泉のほうへ右折すると、すぐ左に巨大な(4)流路工が見えてきます。ここが「洞谷災害」として有名な場所です。昭和54年8月22日、時間雨量54mmにおよぶ記録的な豪雨に見舞われ、洞谷最上流部が崩壊しました。これが引き金となって発生した土石流が栃尾地区を襲い、死者2名、行方不明者1名、負傷者4名をはじめ、家屋の全半壊、田畑の流失埋没など未曾有の大惨事となりました。

さらに車を進め、新穂高温泉郷へ。この先の(5)穴毛谷では、平成12年3月27日、推定166万m3に達する日本最大級の雪崩が発生。除雪作業のため入山していた上宝村(現高山市)の2名の作業員が犠牲となりました。雪崩は、北アルプスの稜線近くで発生し、約4000m近くを一気に流れ下ってきました。
バスターミナルから栃尾で引き返す途中、焼岳に向かって少し道を上がると、中尾温泉の集落があります。民宿外をぬけて少し進むと、白樺、ミズナラの木々に囲まれた(6)京都大学防災研究所の穂高砂防観測所があります。土砂災害の防止・軽減を目的とし、40年以上も継続的な観測が続けられています。

防災に関係する知識が、旅のちょっとしたアクセントになるかも知れませんね。


10月17日

2006-10-16 19:35:53 | Weblog
○気温差に負けるな!(17日)
あすも東日本・西日本は引き続き高気圧に覆われる。朝からよく晴れて、秋晴れの一日。日中は薄着でも快適だが、朝晩はグッと気温が下がる。昼間のたっぷりの日差しを使って、厚手の布団を干しておきたい。寝冷えをしないよう、夜は暖かい布団で快眠を。

今週の見通し・為替 米景気底堅く、円売りに

2006-10-15 20:22:40 | Weblog
今週は円安・ドル高に振れがちな地合いとなりそうだ。北朝鮮の核実験による日本周辺の地政学リスクの高まりは、円を買い進めにくくする要因のひとつ。また米景気が底堅いとの見方から日米金利差に着目した円売り・ドル買いが出やすくなっている。投機筋が低金利の円を借り入れて高金利のドルに投資する「円キャリー取引」を再開していることなど、円安・ドル高の材料は増えている。市場参加者には1ドル=120円を下回る円安を予想する声も出始めた。

 米景気の先行きを占ううえで、今週相次いで発表される米経済指標へ注目が集まっている。市場参加者の関心が高いのは18日発表の9月の米消費者物価指数と9月の住宅着工件数だ。消費者物価指数は変動の大きいエネルギーと食品を除くコア指数で前月比0.2%の上昇と前回とほぼ横ばいの予想。予想通りなら「インフレ懸念を強めるほどの数値ではないものの、米景気の底堅さを示す」との見方からドル買いが進むとの声が出ている。住宅着工件数は年率換算で164万戸前後の予想となっている。

10月16日の天気

2006-10-15 20:20:23 | Weblog
○へそ天(16日)
日本列島は広く高気圧に覆われる。北海道から九州・沖縄にかけて全国的に秋晴れ。ほとんど雲もなく快晴の所が多くなりそう。昔の予報官は、へそを出して寝ていても予報が外れない安定した晴天のことを「へそ天」と呼んでいた。あすは、正に「へそ天」。

○台風18号、父島の西を通過
台風18号は、明け方に小笠原諸島の父島の西を通過した。父島では、明け方と昼過ぎに最大瞬間風速48.2メートルを観測した。午後1時過ぎには台風の暴風域から抜けた。今後台風は本州の東へ次第に遠ざかるが、太平洋沿岸はあすも、高い波に注意が必要。

○ツル、第1陣が飛来(鹿児島:出水平野)
14日、鹿児島県出水平野にナベヅルの第1陣13羽が飛来した。昨年よりも1日遅い。出水平野は全国一のツルの越冬地。ツルの飛来は10月下旬にかけて本格化する。昨シーズンは史上2番目に多い1万2528羽が飛来。9季連続の万羽ヅルとなっている。