フィリピンの誕生日と親子関係事情・・・

ボクシングに係わるようになって、フィリピンと言う国に今まで１０回以上は行ったんかな？？？

今から書く話は完全ノンフィクションですが、１０回位フィリピン行っただけで、フィリピンに精通しているとは言えないのでフィリピン人全員が当てはまるとは言えないかも知れませんので・・・あしからず・・・



今から５．６年前位にセブ島に行ったとき、現在の「ＴＩセブボクシングジム」（当時はその名前では無かったですけどね・・・）の関係者が誕生日と言う事で、パーティーに誘われたので着いて行くと・・・

ジャングルみたいな真っ暗な外の中にロウソクで照らされた沢山のテーブルの上に御馳走と酒やジュースが並べてあり・・・



老若男女、５０人位の人が居たのでしょうか・・・

なんでも、フィリピンでは誕生日の人が、親戚や友達等の大勢の人を呼び、無料で御馳走を振る舞い、ゲーム等で当たった人にはプレゼントをあげるシステムらしいんです。

だから、誕生日は一年で１番お金が掛かる日らしいです。

（※日本もそうなってくんないかな・・・先日も「わたしー、今日誕生日だから・・・」なんて、飲みもしないシャンパンをたかられたし・・・）

誕生パーティーが始まり１時間もすると、子供達は居なくなり、２０人位の酔っ払った大人だけになり・・・

酒飲んで・・・１人が演奏する生ギター１本で延々と・・・延々と・・・みんなで歌い続けるんです・・・

日本人は当然私一人・・・聴いた事もない歌を聞いたって・・・ねー・・・ジャングルの中での宴会なんで、まさか「帰る」って訳にいかないし、しょうがないから１人でガブガブ飲んでました・・・

当然、酒が無くなります。

すると・・・

「キムー、酒買ってきて」と父親らしき人が娘に頼みます。

キムと言う娘は寝てる所を起こされ・・・上の写真の２リッター位のビンのビールを買いに行かされ、１５分位したら５．６本のビール等が入った重い袋を持ってフラフラ、ヨタヨタで帰ってきます。

３．４０分もすると、またビールが無くなるので・・・

また「キムー、買ってきて」と頼まれ、キムは寝てる所をたたき起こされ、重いビール瓶を何本も買いに行かされます。

これが・・・何度も、何度も繰り返されました・・・１０回位かなー・・・

その度に、後かたずけしたり、酔っ払った大人にお酌して回ったり・・・しかも、嫌な顔一つせず笑顔なんですよ、

こんな娘、今の日本中探したって・・・めったに居ないでしょう？？？

「ふざけんな、てめーで買って来い」と言われるのが、今は普通ですはねー・・・

(※未成年に売ってくれない・・・って話もありますが・・・)

日本人としては・・・「なんて、素晴らしい娘なんだ」って感動しちゃいます。

暗くてよく解らなかったのですが、２０歳位のとても可愛い感じの娘だし、ブリックスに「あんな素晴らしい娘は日本にはなかなか居ないよ」

なんて、言ったのが、まずかった・・・

次の日、海水浴に行く予定だったのですがブリックスは「明日、キムも連れて行くよ」なんて話になり・・・




次の日の海水浴・・・

２０人位で行ったのですが・・・

当然、キムちゃんを探しますはねー

でもそれらしい娘は居ませんでした。１５人位の大人と、後はギャーギャーうるさいガキんちょばっかり・・・

「キムちゃん来なかったんだ」・・・と思っていたら・・・

ブリックスが、うるさいガキんちょの中から１人の女の子を連れてきて・・・

「この子が昨日のキムだよ」



写真の真ん中の娘なんですが・・・

いくつに見えます？？？

拙い英語で「ハウオールドアーユー？」

キムちゃんは「アイムイレブンイアザオールド」

・・・・・・

イレブンって、１１歳・・・



エキゾチックな顔なんで、日本人にはわかりずらいですよねー・・・



大人は沢山のシーフードをつまみに酒を飲み・・・ガキんちょは海水浴・・・

よく見ると、キムちゃんは、４．５人の小さいガキんちょの子守をしているんです。

そしてキムちゃんは、たまに大人達の所に来て、空いた皿や、ゴミをかたずけたり、焼けた海老や魚等を皿に盛り付けたり・・・

日本に、こんな１１歳の女の子、います・・・？？？

なんて素晴らしい子なんだ・・・と思いますよね・・・当然子供としてですよ

私の皿にシーフードを持ってきてくれたりした時に、「有難う」と言う意味で頭をなでてあげたり、持っていた水中メガネや、シュノーケルをプレゼントしました。

これまた、いけなかった・・・



大人達が、「キム、可愛いか」と聞いてきたから

「凄く可愛い」と答えました。当然子供としてですよ

「なんで」と聞くから

「日本には、あんなに働く孝行娘はいない」と答えました。日本人なら普通の答えですよね・・・

しかし・・・

このやり取りは、英語でされている為、何かが勘違いされ・・・

大人達が真面目に何かを話し合い・・・




「あなたは、日本人には珍しく真面目で信用できる人だ。だから、キムをあなたにあげる事にした。」



・・・・・・・・



はーっ？？？？？



君は何を言ってんの？？？？？



切れました


「俺は変態ロリコンじゃねーぞ、バカ野郎ふざけんじゃねー」

こちらが突然怒り出したので、彼らは一瞬慌てましたが・・・笑顔で・・・

「フィリピンでは１８歳にならないと結婚できません。あと、７年後の話ですよ。キムが１８歳になったらの話ですよ。」


け、結婚・・・


「いくつ、歳離れてると思ってんのお前らバカか」

真剣に怒りました・・・

でも、彼等は不思議そうな顔で全員半笑い・・・


ちょっと待てよ・・・

これって、なんか試されてんのかな？？？それとも、からかわれてんのかな？？？冗談言ってんのかな？？？

って気になり・・・

余裕の笑顔で「オッケー、オッケー、分かったよ、７年後ね」と返事してやりました。




その後、この話題は無くなり・・・

この時以来、何度もセブに行ってますがキムちゃんに会う事も無く、キムちゃんの話なんて全然出てこなかったのです・・・





ところが・・・

昨日、写真を添付したメールが突然来ました。



件名は・・・

「キムが１７歳になりました。」




えーーーーーーっ・・・・・


キムちゃん、お、大きくなりすぎっちゃって・・・



カトちゃん、ペッ・・・