「ちまちま」のゲーム日記。

現在は、シャープX1と、レトロPC&ゲームの記事が中心です。

レトロゲーマーへの道~X1Cカセットデッキの命日?

2016年10月06日 21時59分22秒 | レトロゲーム

「JODAN-DOSを手に入れたので、もう怖い物なし!!」
基本的にはJODAN-DOSを作った時の様に、
原盤をLOADして、新品のカセットテープにSAVEすればバックアップを取れるはずです。


●原盤カセットテープソフトのバックアップを試みる

残る当面の目標は「HuBASIC」のバックアップですが
「HuBASIC」は使用頻度が高かった為、擦り減ってワカメ率が非常に高いと思われます。
なので、滅多に起動しない原盤テープに人柱となってもらいましょう。

はい、デモテープです。

カセットテープ版JODAN-DOSをロードして
いざ、デモテープを LOAD ”CAS:”

「...」

ギャーっ!!
大切なテープが「チリチリ」と音を立てて回ってます。
即行で停止したが、今度は磁気ヘッドがもとに戻らない為に蓋が開かずカセットを取り出せない!

電源を入れ直すと何とかヘッドが戻って取り出せました。

やはり年季が入ってるだけの事はあります。何度も起動したからと、完全に安心してました....
試しに新品の10分テープを回すと、特に問題なさそうなんですよね...
やっぱワカメテープと古いカセットデッキの組み合わせが、抜群に相性が悪いのでしょうか?
今度はヘッドもちゃんと戻ってるし。こちらは油切れみたいな感じでしょうか?

WAVからのJODAN-DOSは何度やっても100%読み込んでいるのと
テープ版JODAN-DOSも問題なさそうなのですが
どうもテープが長くなると読み込まなかったり、巻き込んでしまう模様?
回転速度が落ちているのでしょうか?

こんな症状は初めてなので、何がどうなっているのやら...
う~ん、分からない事だらけです。

そして電源を入れ直して再びテープ版JODAN-DOSを使ってみるも
ついに10分テープのJODAN-DOSも読み込まなくなってしまいましたorz

色々調べてるとテープを巻き込むのは「巻き取りが弱い」
「ピンチローラーがヘタってる可能性がある」みたいなのを見つけました。
どうやらこの辺りの情報は実機で検索するより、
普通のカセットデッキのメンテナンスを参考にした方が良さそうです。



●カセットデッキの「お勉強」

○ピンチローラーとは何ぞや?
再生時にテープを押さえてる”ゴムのローラー”
このピンチローラーだけでテープを送ってるのでは無く
キャプスタン軸にピンチローラーを押し当てる事でテープを送っている様です。
キャプスタン軸はツルっとした金属なのでグリップ力は、さほどありません。
つまり、キャプスタン軸>ピンチローラー>テープと力が伝達しているのでしょうか?
※キャプスタン軸はフライホイールの軸の表側の細いローラーです。

(写真の赤丸印がピンチローラー、緑丸印がキャプスタン軸)

そして、そのピンチローラーがヘタるとテープが斜めに走行して音がカットされたり
テープの斜め走行が酷くなると「メリメリ」音と共にテープを巻き込み、テープ不良になります。
そうなると当然、データそのものも読込が悪くなるようです。

交換するのが理想ですが、「部品がない。代替え品も分からない。バラし方も分からない。」の、ないない尽くし。
ピンチローラーの修理でググって、お金をかけない様に削る方式で行く事にしました。
参考にしたホームページでは、ピンチローラーの根本から外して、サンドペーパーの上を斜めに転がして削っていました。

しかし同じ様にするには、今まで以上に分解する必要がある点で問題が。
根元を見るとEリングで止まっている様ですが、軸の端で止まっているのと違い、外しにくい感じです。
バラしたは元に戻らなわだとヤバイですよねぇ...

(写真の赤丸のEリングを外すと、ピンチローラーAssyが外れると思われる。)

なので今回は分解せずに、
サンドペーパーをキャプスタン軸とピンチローラーの間に軽く挟んで
斜めに引き抜く方法で削ってみました。

勿論、キャプスタン軸を傷つけない様に軸側には薄い布切れも一緒に挟みます。
あまり良い方法とは思えないけど、素人が分解するリスクの方が結構高そうな場所で、破損してしまっては元も子もありません。
取りあえず、薄く表面だけを削って(サンドペーパーの黒くなった所で削れを確認)
その後は、普通にクリーナーで掃除して様子見。


○磁気ヘッドが戻らないのは何故か?
磁気ヘッドが時々戻らない問題は電磁ソレノイドが弱いのか
機械部分が重くて電磁ソレノイドが引ききれないのかの、どちらかの可能性が高そう?

電磁ソレノイドの交換は出来ないので、極力機械部分を軽く動くようにしてみるしかありません。
なので、とにかく清掃に次ぐ清掃。そして注油。
稼働しそうな部分は指で押してみて、動く範囲でグリスアップ
その他、白く固まってそうなグリスを綿棒で拭き取り、新しいグリスで油膜を作ります。

・どの様なグリスを使えば良いのか?
自分は身近にあったスプレーグリスを使いましたが
プラスチック部分は油に弱いので、出来ればゴム系を傷めないグリスが良いと思います。
一般的なゴム&プラスチック対応の「ラバーグリス」「シリコングリス」が良さそうな気がしますが
粘度が結構高めな気がするので、最適かどうかは分かりません。
この辺りは、ラジコンやミニ四駆などに良く使われているグリスだと思いますので、
少量で良いなら、そちらを使うのも有りかもしれませんね。プラスチック対応は間違いなさそうですし。
但し、経年で固着してしまう可能性は変わらないので、見えないぐらい薄く塗る方が良いと思います。


最初は重たくて動きが悪いけど「元々こんなものか」と思っていた磁気ヘッド部分も、
次第にカシャカシャと軽快に動くようになってきました。

「よし!これだけ軽くなれば完璧だろう。」

これで一旦組み付けます。
大分と軽くなったはずだけど、それでもJODAN-DOSの読込が終わりません。

またまたバラして、グリスアップの時に油でも付いてる可能性があると考え
ベルトとプーリーを清掃してみました。

そうすると一瞬だけ復活?しました。
しかし1、2回起動しただけで、またスグにダメになります。
どうもモーターからフライホイールの平ベルトが限界に来たみたいで、
滑ってパワーが無い為に読めない感じ?
いよいよベルトの交換も必要な様だ...orz


●ゴムシートの自作ベルト~その2、平ベルトの自作

ベルト自作も今回で2度目。
しかし、平ベルトは初チャレンジなんです。

純正平ベルトは238mmぐらいでしょうか?(下の写真2枚)
なので半径37mm~38mmぐらい

平ベルトと言う事で、厚さ(ベルトの切幅)3mmと5mmのゴムシートを用意しました。
これも1mmと同じくコーナンで買ってきたカットシートです。

この写真のカッティング台は100均の物で最小マス目が5mmですので
まずは純正ベルトに近い5mmシートで作ってみました。

が、ゴムシートが分厚く切りにくい上に、なかなか刃が底まで到達しません。
どうやら、このカッターで5mmは無理があったようで
一度では切れないので、何度も同じ溝を切って行く為に断面がガタガタ、
オマケに弾力性が意外と無く、ヒビが入って割れてくる感じでした。

方法は1mmの時と全く同じですが、実際に切ってみると薄くカットするのが非常に難しいですね。

3mmシートで何とか作れたものの、それでも厚みが1.5~2mmぐらいになってしまいました。

これ以上厚くなりすぎると、テープデッキの蓋を開けるロッドに干渉してしまいます。

全てのプーリーが垂直なら、完全な平ベルトでないとダメかもしれませんが
X1Cの場合、モーター側のプーリーが円弧状なので、多少のベルトの傾きは大丈夫かもしれません。
↓こんな感じ。
 _

 ●
-------
モーター
-------
なので1mmを幅広くカットして使った方が良いのでしょうか?

取りあえず、平ベルトは3mmのベルトで頃合いのものにして、
駆動用の3点ベルトの方も1mmで作った自作ベルトに変えてみる。

「うぉ~!今まで動かなかった巻き戻しが出来る様になったぞ~!!」

駆動パワーが不足してたからか、掃除が良かったからかは分かりません。早送りも問題ない。

早速、カセットを入れてっと....

「...」

「...」

再生されねぇorz

何か組み忘れたんだろうか?と言うほどバラしてないし...

今まで輪ゴムベルトの張力があったから回ってたのかな?
と思って、再びバラして駆動用ベルトを輪ゴムに戻してみるも回らず...

「...」


●X1Cのカセットデッキ再生の仕組みを調べる

はぁ...もう何度このカセットデッキを外した事だろう...
あまりやりすぎると、コネクターの差込がダメになりそうだし少し考えねば。

この症状も初めてなので、何処を見れば良いのかサッパリ分かりませんが、取りあえず中身を覗いてみました。
元がどういう構造なのかすら知らないので、今の見た目の状態が正常なのか異常なのかの判断が出来ません。
動くときに撮っていた写真を見ても分かりません。
仕方がないので、再生する時どのように駆動するのか(指で)回して、現在の状態を整理してみましょう。

・モーターからフライホイール
ベルトで繋がってるだけなので特に問題なさそうです。

・フライホイールからプーリー2つ
中央のプーリーは再生、早送り、巻き戻しの駆動用ですが、もう1個のプーリーの機能は分かりません。

・駆動可能な機構
「早送り」と「巻き戻し」は出来るが、再生が出来ない。

「やっぱり、この中央のプーリー辺りの問題っぽいなぁ~」
テープを入れて回すとギアの動きが分からない。
そこで、テープを入れた”フリ”をして、カラ回しさせてみる事にしました。

このスイッチがテープを感知するスイッチです。

適当な重しで押さえると、両手がフリーになります。



この状態で早送りと巻き戻しを押してみると
下の小さくて歯の枚数が少ないギアが噛み込み、右側や左側に動力を伝えて高速回転させる様です。
←こちらに噛み込むと巻き戻し、→こちらに噛み込むと早送り。



となると再生は上の薄いギアでやっている様ですが
IPL待ち受けで”C”キーを押してロードさせようとすると
ギア自体は回っているが、これが右側に噛み込まないために再生されない様です。

このギアを何で噛み込ませているのか?

怪しい構造を2か所見つけました。

1点目
フックらしき構造になっているにも関わらず、何も引っかかって無い。
この金属がどの様な時に動くか見てみると、巻き戻しの時にギアを左側に押しつける金属なのかな?
と言う事は、あまり関係なさげ。

2点目
あきらかにバネらしき物が中途半端な位置にある。
どこかに引っかかっている訳でもなく、何かを抑えているでもなく。
どうも、こちらが怪しい。


(取り直した写真とバネ位置の書き込み)

とても細いバネなのですが、バネの根本を見ると、さきほどの中央ギアの軸部分に巻きつくような感じでついており
どうやら、これがギアを噛み込ませる為のバネな様だ。

しかし、良く見ると端がひしゃげて切れた様に見える。
あくまでも想像の域を出ないが「バネが外れる又は折れる>金属部分に挟まる>折れる(切れる)」の流れなのかな?orz

何とかこのギア機構を外そうと試みるも、どこからバラすのかサッパリ分からず。
替えの部品も無いし、自分の腕ではバネを交換するのも難しそう
再生だけでも動く状態なら何とかなってたけど、一番肝心なロードが出来ない。

もう、ここまでなったら諦めるしかないか...orz


GAME OVER ....



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