「ちまちま」のゲーム日記。

現在は、シャープX1と、レトロPC&ゲームの記事が中心です。

CZ-800C(X1マニアタイプ)キーボード修理

2017年09月25日 07時45分32秒 | レトロゲーム

本体の修理はパーツ待ちですが、やる事はまだまだあります。

お次はCZ-800C(X1マニアタイプ)のキーボードを修理してみましょう。

まずはボロボロのキーボードケーブルを何とかしようとカールコードを色々検索してたら、
どれも結構良い値段なんですね。安くあげたかったのですが甘かった...
一応、ジャンクパーツなどを探してみましたが、そんな便利なジャンクは無かったorz

安く上げるにはストレートケーブルを手巻きする自作しかありませんが、検索してみるも流石に上手く巻けないらしい。
そりゃゴムの形状が違うんだろうから仕方ないですけど。
ある程度溶かして変形させた上で固める必要があり、あまり現実的ではありません。

既製品で代用出来ないかと、パーツを買いに行った時に足で探してみた代替コード色々。

・ストレートオーディオケーブル(写真一番左)
使うだけならこれでも全く問題ないと思います。
しかしカール形状にしたい場合、自分で作る難易度が半端なく高そうなので
買ってはみたものの作るのに時間がかかりそうで放置状態。
いつかは実験で作ってみたいと思っていますが、思っているだけ...

・PS/2キーボードの延長カールコード(写真右から2番目)
想像してたより太すぎた...色も白だし、X1の修理には向かないかな。


(上記2製品のイメージ)

・無線用の4芯カールコード(写真一番右)
純正品と比べると巻き径が小さい気がしますが、艶消しで質感が良く長さもそれなりにあり、
4芯ですが径が同じかやや小さいぐらいなので純正キーボードの軸受けもすんなり通ります。
ケーブルも軽いので、個人的には実用面と見た目のバランスでは結構良いと思います。
が、もう入手方法が分からない...

・カーオーディオ用のオーディオ接続カールコード(写真左から2番目)
audio-technica 車載用 オーディオケーブル0.6m AT-CA44C/0.6
千石電商さんでたまたま見つけたのですが、ネットで探してた時にストレート部分が大半を占め
カール部分が凄く短いコードがあったので心配でしたが
現物を見てコレはカール部分もそこそこの長さがありそうだったので購入する事に決定。
値段はそれなりにする(店頭で1700円、ネットで1300円ぐらい?)ので、線材だけとして購入するには少し勿体ないかもしれません。
しかし、カールコード部分は文句なしの質感、柔らかさと伸びがあります。
やはり見た目的な問題点はストレート部分が若干長い点。
キーボード側は埋め込むので問題ありませんが、本体側はそのままだと違和感ありますね。
背面刺しなら結構いけるかもしれません。
購入したのは0.6mですが、少し重みがあるので本体とキーボードの間に空間があると
ぶら下がる形になって扱いにくくなるかもしれません。長さが必要無いなら0.4mの選択もあり。
実機と似たような端子があれば、ストレート部分を短く切って付け替えれば見栄えがさらに良くなると思います。

その他、千石電商さんにカールコードのみが無いか聞いてみた所、要望が多いのかどうなのか
仕入先を探してくれているみたいですが、なかなか良いコードが見つからないみたいです。



●カールコードの修理

あまりにも汚いので、まずは清掃しようと取り出すや否や、コードの破片がボロボロと落ちてきます。

「掃除の前に、まずばコードの取り外しからだ!」
取り外したコードと買ってきたコードを並べてみました。

無線用コードにはX1キーボードのコードブッシュが刺さっています。
コードが外れた所でササっと本体を掃除しました。

売りに出す気はさらさらないので、キーボード側も端子にしちゃう方向で行こうかな。
オーディオ用の端子を2つほど買ってみました。
当てがってみると、どちらも微妙に付きにくいw
 
分解する前に買ったので実物を確認してみるとキーボード側のプラスチックが意外と肉厚がある事にビックリ。
片方の端子はスカスカなのでワッシャなどで止めを作る必要がありそう。


もう片方はネジ山の長さが微妙に足らず、止めれそうで止められない。


ガーン!!X1センターさんの掲示板「ギリギリ使えない」って書いてるやん。
別の検索をしている時に発見...orz

本体側は削りたくないので、ジャックのギリギリを加工してなんとかする作戦w
ギリギリなだけなら良いのですが、サイズもギリギリで斜めに入ってしまいそうになります。
ならいっその事、さらにギリギリに削って奥に埋め込んでしまえばイイ!!
外側を丸く楔形に削るだけ。

取り付けの時に押し込み過ぎると中に入ってしまう可能性があるので
後ろで何か固定した方が良さそう。


ジャックタイプにするか、直接カールコードを出すタイプにするか迷ったので
どちらにも対応できるように内部にもう一段階ジャックををつける事にしました。先ほどの余ったヤ~ツ。
  

直接「カールコードパターン」
    
頃合いのL型プラグが無いものでしょうか?安っぽい物か、オーディオ用の高級な物しか見つかりませんでした。

入れ替えて「端子パターン」
    
後になって思うと、この間の白いコネクタは何の為につけたのでしょう?w
思い出した!!ジャック裏で止めるナットがステレオプラグを通過できなかったのです...

「端子パターン」ですが、角を削ってしまったが故に抜き差ししている時に奥にメリ込んでしまう時があったので
後日、X1センターさんオススメの端子に交換しました。
  
真ん中の写真ぐらいまで足を切って少し切り過ぎた感じだったので、
右の写真の様に元々の留め具を差し込むとグラつきが無く良さげでした。

少し掃除して磨くと、なかなかイイ感じに!
 


動作テストです。
マニアタイプ修理中で暫く眠っていたX1Cを久々に引っ張りだしてきました。
なぜ一体型なのにキーボード端子があるのか分かりませんが、オプション機器との接続に使ったりするのでしょうか?
 
順番にキーを押してみると、どうやらテンキーの ”7” と ”2” だけ反応がありません。
そして、適当に押してると文字の色が..

何か壊したかな...?と思いましたが、COLOR命令で元に戻せるので色々触っていると
CTRL+テンキー(の色番号?)で、文字色が簡単に変えられる仕掛けが...
勿論、そんな事は子供の時分には知らず....(知ってても完全に忘れてる)
これ、色情報を保持したまま保存出来るなら、プログラムが見やすくなるだろうなぁっと思いました。


●キースイッチの修理

接点復活剤をかけて連打しまくってなんとか復活!!したかに見えましたが
どうも急に反応しなくなったりする事があるようなので調べてみたいと思います。

テンキーの ”2” と ”7” のみを交互に高速連打してもこの有様。

”7”キーが利かない時、適当にガシャガシャ押して気が付いたのですが
テンキーの458を同時に押したり、CLSと/8を同時におすと7が出る時があるんですよね。
これは7だけに限らず、124を同時に押すと5が出たり256と押すと3が表示されます。
回路の関係なんでしょうが、7キーを直接押しても何も表示が出ないのに、
同時押しで7が出ると言う事は送られている信号がオカシイとかではなく、やはりスイッチ自体が悪いのでしょう。
正常なスイッチと交換するのが理想なんでしょうが、もはや手に入れるのが至難。

取りあえず物理スイッチなので、ボードから外して修理出来ないか見てみる事にしました。

キートップを外す時の注意として、下の写真を見ての通り緑色の「軸が縦長」になっていますので左右の力には弱い可能性が高いです。
構造上、「特に右方向への力に一番弱い」と思われますので、硬いからと言って捻らない様にした方が賢明です。
 

このままでは良く分からないので分解。
左右の爪を外しながらバラすだけなので、難易度は高くないと思います。
 
言うまでもなく、中のスプリングを飛ばして無くさないように注意です。

さらに分解。
 
これ以上はプラスチックを溶かして加締めてある様なので、
この状態のまま接点を目の細かい耐水ペーパーで軽く掃除した後、接点復活剤をかけて組み直してみました。
気持ち、押さえのバネを曲げて強くしてみます。(縦のバネではなく銅板を抑える側)

構造としては、銅板と銅板の間に穴の開いた薄い絶縁板を挟んで、キーを押すと穴の開いた部分が押さえられて導通すると言う
文章に書くと凄く分かりにくい構造w
また、上下運動をそのまま接点にするのではなく、テコの原理で左右の力に変えています。
この方が安定するとか接点が擦り減らないとかあるのかもしれません、昔の人の耐久性の考え方は半端ないですからねぇ。

この構造を見て分かった事は
「カバーの上から接点復活スプレー吹いても、ほとんど接点にかからねぇ!!」って事。

ある程度浸透していくかもしれませんが、接点部分はガードが堅いのです。
それだけ埃の侵入を防ぐと言う面では、かなりの効果がある様な気がします。
まぁ、銅板を押さえる金属バネの動きが悪い可能性もあるので、一概に接点だけの問題とは言えませんが...

 
お~しっ!なんとかいけそう。
右の写真ではキーを高速連打しているので同時押しになった時は優先された方だけが表示されていますが
概ね交互に反応していて、1つのキーだけなら何度押してもミスなく入力されるようになりました。

左写真を見ての通りキーボードコネクター背面刺しの場合、ケーブルの長さが0.6mでこんな感じで丁度良いです。
よくカールコードで2mとかありますが、コード自体の長さであって引っ張った時の長さでは無い事があるので注意。
本体分離タイプの場合、目の前に本体があるなら背面刺しで、少し離れているなら前面刺しって感じで
コードや差し込みプラグが邪魔にならない様に、前後にキーボード差し込み口があったのでしょうね。


これならX1Cのキーボードの接点不良も直せるかもしれません。
X1Cでも一部渋いキーがあるので今度チャレンジしてみましょう。

以上、CZ-800C(X1マニアタイプ)のキーボード修理でした。



→CZ-800C(X1マニアタイプ)の修理-その3へ

コメント