Fantasy Football(ファンタジーフットボール)戦記

NFLのFantasy Football(ファンタジーフットボール)のほかMLBやNBAについて語ります

2016年シーズンのQB成績を振り返る、Fantasyでは誰を主力にすべきだったのか

2017年01月05日 23時17分00秒 | NFL2016
NFL.comは「QB Index」でレギュラーシーズン終了時点のランキングを発表しました。その結果は以下の通り。引用元に敬意を払いつつ、データ部分を抽出してみました。

 NameTeam2015  NameTeam2015
1Tom BradyNE3 17Andy DaltonCIN6
2Matt RyanATL15 18Tyrod TaylorBUF16
3Aaron RodgersGB9 19Alex SmithKC21
4Andrew LuckINDN/A 20Sam BradfordMIN23
5Derek CarrOAK10 21Joe FlaccoBAL18
6Drew BreesNO7 22Trevor SiemianDENN/A
7Dak PrescottDALN/A 23Eli ManningNYG12
8Matthew StaffordDET19 24Ryan TannehillMIA26
9Ben RoethlisbergerPIT5 25Carson WentzPHIN/A
10Russell WilsonSEA4 26Colin KaepernickSF32
11Philip RiversSD8 27Blake BortlesJAX13
12Carson PalmerARI2 28Ryan FitzpatrickNYJ14
13Kirk CousinsWAS11 29Matt BarkleyCHIN/A
14Marcus MariotaTEN22 30Robert Griffin IIICLEN/A
15Jameis WinstonTB20 31Brock OsweilerHOU28
16Cam NewtonCAR1 32Jared GoffLAN/A
 
首位のTom BradyとMatt Ryan、Aaron Rodgersの3人は貫禄ですね。2015年シーズンに成績を下げていたRyanとRodgersは、そろそろ加齢による限界かと言われていましたが、見事に復調しました。2015年シーズンを怪我で棒に振ったAndrew Luckや不調だったMatthew Staffordも成績を伸ばしました。
 
新人ではDak Prescottの一人勝ち。なぜ4巡目まで残っていたか、NFLチームのスカウトの皆さんに聞いてみたいものですね(まあPrescottの力量だけでなくDALの強力OLあっての成績だとは思いますが)。
 
筆者がFantasyの主力で使ったDerek Carrは堂々の5位。今期伸びるだろうと予測してドラフト指名したCarrが好成績を残したのでちょっとうれしいです。返す返す腓骨骨折でPlayoffに出場できなくなったことが残念です。
 
一方で、2015年シーズンの1位だったCam Newtonや2位のCarson Palmerは順位が急落。そのほかではRussell WilsonやAndy Daltonが精彩を欠いています。Wilson以外はチームをPlayoffに導けなかったため、来シーズンの復調が必須でしょう。
 
若手のQBではMarcus MariotaとJameis Winstonが成績を伸ばしました。チームは残念ながらPlayoffを逃しましたが、2015年シーズンに比べて躍進しています。貢献度が高い働きができたと考えられます。その一方で、Blake Bortlesは伸び悩み。Brock Osweilerにいたっては先発を降格させられました。
 
NFL.comでは2017年のドラフトでQBを指名すべき8チームを挙げています。QB補強の緊急度が高い順にならんでいます(チーム名の後ろの番号はドラフト指名順位)。
 
1. CLE    No. 1 and 12
2. NYJ    No. 6
3. SF    No. 2
4. CHI    No. 3
5. BUF   No. 10
6. HOU    未定
7. ARI    No. 13
8. JAX    No. 4
 
見ての通り、Playoffに進出したチームでは唯一HOUがリストに入っています。それほどOsweilerの獲得は失敗だったという評価なのですね。ほかのチームについても、チーム名と上の表にある主力QB名を関連付けていただければ、なんとなくわかるかと思います。
 
ただ、この表を見てつくづく思うのは、Eli Manningの微妙な評価ですね。今季チームをPlayoffに導いた中ではRyan Tannehillと23位を争う仲。なんとTrevor Siemianよりも下の評価とは、Osweilerは別格としても、とてつもなく評価が低いです。筆者はドラフトでCarrのバックアップで獲得しましたが、とても怖くて先発させられない状態でした。結局、OAKがBye Weekになったときは使いましたが。
 
それでもNYGがQBを指名すべきチームに入らないのはSuper Bowlで2度のMVPのおかげなのか、守備が固いチームであるがゆえにQBの成績に斟酌しない開き直りなのかわかりませんが、とにかく新人獲得論は顕在化しません。もちろん、過去を知るNFLファンや解説者には、今期もひょっとしてManningという思いがあるようにも推測します。
 
では、FantasyではQBに誰を選ぶべきだったのという視点で、QBを見てみましょう。
 
  TeamGGSQBrecP-YdsP-TDP-IntR-YdsR-TDP-RatePoints
1Aaron RodgersGB161610-6-044284073694104.2380.02
2Matt RyanATL161611-5-04944387117 117.1347.46
3Drew BreesNO16167-9-052083715202101.7332.32
4Andrew LuckIND15158-7-042403113341296.4307.70
5Kirk CousinsWAS16168-7-14917251296497.2300.28
6Dak PrescottDAL161613-3-036672342826104.9286.88
7Matthew StaffordDET16169-7-043272410207293.3279.78
8Tyrod TaylorBUF15157-8-03023176580689.7270.92
9Blake BortlesJAX16163-13-039052316359378.8270.10
10Derek CarrOAK151512-3-0393728670 96.7268.48
11Russell WilsonSEA161610-5-142192111259192.6268.06
12Andy DaltonCIN16166-9-14206188184491.8260.64
13Marcus MariotaTEN15158-7-03426269349295.6259.94
14Philip RiversSD16165-11-04386332135 87.9258.94
15Tom BradyNE121211-1-0355428264 112.2258.56
16Jameis WinstonTB16169-7-040902818165186.1256.10
17Cam NewtonCAR15146-8-035091914359575.8254.26
18Ben RoethlisbergerPIT141410-4-03819291314195.4252.16
19Carson PalmerARI15156-8-14233261438 87.2243.12
20Joe FlaccoBAL16168-8-04317201558283.5242.48
21Eli ManningNYG161611-5-040272616-9 86.0224.18
22Alex SmithKC151511-4-03502158134591.2223.78
23Sam BradfordMIN15157-8-0387720553 99.3220.88
24Carson WentzPHI16167-9-037821614150279.3212.98
25Colin KaepernickSF12111-10-02241164468290.7200.44
26Trevor SiemianDEN14148-6-03401181057 84.6191.74
27Ryan TannehillMIA13138-5-029951912164193.5190.20
28Brock OsweilerHOU15148-6-029571516131272.2167.98
29Ryan FitzpatrickNYJ14113-8-027101217130 69.6133.40
30Case KeenumLA1094-5-0220191151176.4111.14
 
Fantasyポイントの総計を基に上から、100ポイントを超えたCase Keenumまで30人を並べたものです

今期のポイントを見る限りRodgers一択に見えますがそれは結果論。というのも昨年の末から成績が下降気味で、今期も後半の復調がなければチームをPlayoffに連れていけなかったほどでした。筆者も今期の成績がどうなるか読めず、上位で指名されるであろうRodgersの指名を回避した経緯があります。そういう意味では、パス攻撃がさえたDrew BreesやMatt Ryanを選ぶのが正解だったでしょうか。

なお先ほどの表では評価が低く13位だったKirk Cousinsや16位だったTyrod Taylorが上位にいます。いわゆる世の中の評価はそれほどではないけど、Fantasyでそこそこのポイントを稼いでくれるならありがたいです。こうした掘り出し物を来年も獲得したいですね。この後の詳しい分析はまた後日、Super Bowlが終わったあたりで考えます。
 

2016年レギュラーシーズンのPower Rankをまとめてみた、どうなる下位チームのHCの馘

2017年01月05日 00時08分00秒 | NFL2016
レギュラーシーズン中の毎週、日本時間の水曜日昼ころに、筆者はNFL.comのPower Rank を見ることを楽しみにしています。前週の順位をおぼろげに覚えつつ、ああここは上がったとか、このチームのランクが急に下がったのはあの酷い敗戦のせいだろうとか、振り返っています。
 
ということで今回は、毎週発表されるレギュラーシーズンの結果をまとめつつ、Playoffの予測に絡めてみました。レギュラーシズンの真ん中、Week8が終わって記事を書いたときは全チームに色付けをしていませんでしたが、今回はちゃんとやりましたのでご覧ください。表はどれも試合前のデータです、つまりWeek01とあるのはWeek01の試合前に公開されたPower Rankです。
 
 
今期は、序盤はMINのほか昨年のSuper Bowlに出場したDENやCARも1位を獲得しました。しかしこれらのチームは後半に圏外に去り、Playoffに出場できませんでした。シーズン全体で好調を維持することの難しさが分かります。もちろん故障者など、想定していないトラブルもあったでしょう。
 
あと、下の方のチームを見ると、HCの人事が取りざたされているところばかり。LAとJAX、BUFはシーズンが終わる前にHCが馘になり、SFとSDもブラックマンデーに馘が決まりました。
 
NYJは残留の結論を出したとされていますが、本当なんですかね。CLEとCHIについても本当に残留なのか、ちょっと不安視しています。以前の筆者の予想通りになっていないところもありますが、これはSuper Bowl終了後にまとめましょう(誰とは言いませんがPlayoffで惨敗すると馘が危ないHCが数人いるためです)。
 
さて各チームの色を目で追うのも難しいかもしれませんので、AFCとNFCに分けて、Playoff進出チームの推移グラフを作ってみました。
 
 
AFCを見るとMIAの後半の盛り返し方が目立ちます。よく見ると、Week5と6には「振り返ると(32位を続けていた)CLE」状態(31位)になっていました。確かに序盤、1勝4敗になった時点で「イルカは今年もこれかよ」という感じでしたが、そのあとの6連勝と、1敗を挟んでの3連勝は見事でした。
 
特に最後の3連勝は、ARIと雨の試合でエースQBのRyan Tanehilを怪我で欠くことになりながらも、Matt Mooreを立てての2連勝は立派でした。
 
一方、最終盤に来て失速し、これを厳しく評価されたのがOAK。Derek Carrのシーズンエンドはあまりに痛く、代役で立てたMatt McGloinもWeek17に肩を故障。HOUとのDivisionalにはSarah Connorではなく、新人のConnor Cookを先発させる公算が高くなってきました。HOUのQBもBrock Osweilerなので、それはそれでいい試合になるかもしれません。
 
こうしてみると、NEが優勝候補でKCとPITが対抗に見えます。特に後半追い上げてきたPITとは、どのチームと戦うのはいやではないでしょうか。そのPITとKCがつぶし合ってくれるところが、NEにとっては好都合です。HOUかOAKの勝者(またはMIA。でもPITを下してくれるならそれはもっと好都合)と戦えばよいNEにしてみれば、Week17にOAKを追い抜いたKCに感謝しなくてはいけません。
 
KCがHOUに勝ってNEと対戦では、2016年シーズンと全く同じですから、違う組み合わせでよかったです。問題はKCがしっかりタイムマネジメントを学んでいるか。昨年のDivisionalでNEを追い上げきれなかったあのAndy ReidChip Kellyがどう変わったか見たいものです。
 
 
NFCではDALが途中から上位をキープ。NFCに限るとWeek7からトップにいます。SEAもシーズン中10位から落ちることなく好調でした。ただ最終的にリーグ2位になったATLも好調ですね。今期はMatt RyanをMVPに推す声もあります。勝負弱いとされるATLがどこまで勝ち抜けるのかはちょっと見ものです。
 
それよりもGBの怒涛の6連勝はすごいですね。4勝6敗からの6連勝で地区優勝し、勝ち星を大台の10としました。Week17の戦いぶりを見る限り、Eddie Lacyの故障を乗り越えチームが完成した感がありますが、さてNYGを迎えてのLambeau FieldはどうなりますやらWeek5では完勝でしたが、NYGのディフェンスは当時とは違い、日に日に勢いを増しています。しかもここを勝つと、相手はたぶんDAL。なかなか先は長そうです。
 
前にもここに書いたように筆者はPITvsGBのSuperBowlを予想(というか希望)しています。どちらも後半、成績を盛り返してきただけに、勢いが続けばかなうかもしれません。NEとDALという本命にどこまで対抗できるか見守りましょう。

2015年シーズンからアメリカンフットボールのFANTASY FOOTBALL を楽しんでいるトーマスといいます。NFLだけでなく、MLBやNBAについても語りますのでよろしくお願いします。

AFC東 BUF バッファロー・ビルズ NFC東 DAL ダラス・カウボーイズ
MIA マイアミ・ドルフィンズ NYG ニューヨーク・ジャイアンツ
NE ニューイングランド・ペイトリオッツ PHI フィラデルフィア・イーグルス
NYJ ニューヨーク・ジェッツ WAS ワシントン・レッドスキンズ
AFC北 BAL ボルティモア・レイブンズ NFC北 CHI シカゴ・ベアーズ
CIN シンシナティ・ベンガルズ DET デトロイト・ライオンズ
CLE クリーブランド・ブラウンズ GB グリーンベイ・パッカーズ
PIT ピッツバーグ・スティーラーズ MIN ミネソタ・バイキングス
AFC南 HOU ヒューストン・テキサンズ NFC南 ATL アトランタ・ファルコンズ
IND インディアナポリス・コルツ CAR カロライナ・パンサーズ
JAX ジャクソンビル・ジャガーズ NO ニューオリンズ・セインツ
TEN テネシー・タイタンズ TB タンパベイ・バッカニアーズ
AFC西 DEN デンバー・ブロンコス NFC西 ARI アリゾナ・カーディナルス
KC カンザスシティ・チーフス LA ロサンゼルス・ラムズ
OAK オークランド・レイダース SF サンフランシスコ・49ers
SD サンディエゴ・チャージャース SEA シアトル・シーホークス

フッター

2015年シーズンからアメリカンフットボールのFANTASY FOOTBALL を楽しんでいるトーマスといいます。NFLだけでなく、MLBやNBAについても語ります。

AFC東 BUF バッファロー・ビルズ NFC東 DAL ダラス・カウボーイズ
MIA マイアミ・ドルフィンズ NYG ニューヨーク・ジャイアンツ
NE ニューイングランド・ペイトリオッツ PHI フィラデルフィア・イーグルス
NYJ ニューヨーク・ジェッツ WAS ワシントン・フットボール・チーム
AFC北 BAL ボルティモア・レイブンズ NFC北 CHI シカゴ・ベアーズ
CIN シンシナティ・ベンガルズ DET デトロイト・ライオンズ
CLE クリーブランド・ブラウンズ GB グリーンベイ・パッカーズ
PIT ピッツバーグ・スティーラーズ MIN ミネソタ・バイキングス
AFC南 HOU ヒューストン・テキサンズ NFC南 ATL アトランタ・ファルコンズ
IND インディアナポリス・コルツ CAR カロライナ・パンサーズ
JAX ジャクソンビル・ジャガーズ NO ニューオリンズ・セインツ
TEN テネシー・タイタンズ TB タンパベイ・バッカニアーズ
AFC西 DEN デンバー・ブロンコス NFC西 ARI アリゾナ・カーディナルス
KC カンザスシティ・チーフス LAR ロサンゼルス・ラムズ
LAC ロサンゼルス・チャージャース SF サンフランシスコ・49ers
LV ラスベガス・レイダース SEA シアトル・シーホークス