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試写会「あかね空」@一ツ橋ホール

2007-03-14 16:29:30 | 映画感想
神保町、日本教育会館、一ツ橋ホールでの開催。
開場予定時刻の数分前に着いた時には、すでに入場が開始されていた。

いつもなら、3階までの階段にびっしり人がいるのだが、
階段には誰もいなかった。

角川の配給らしく、角川映画3本の予告があった。
「ドリーム・クルーズ」「初雪の恋」「早咲きの花」

映画は、同名の小説、山本一力の直木賞受賞作の映画化。

内野聖陽(まさあき)、中谷美紀、
中村梅雀、泉谷しげる、角替和枝、石橋蓮司、岩下志摩、勝村政信。

***

時代は江戸。
隅田川に架かる永代橋の上。

相州屋夫婦(石橋蓮司、岩下志摩)が目を離したすきに
息子の正吉が行方不明になってしまう。

20年後、下町、深川。

おふみ(中谷美紀)の住む蛤町の長屋に、
永吉(内野聖陽)が京都から引っ越してくる。

永吉は京で修業した豆腐職人。ここで「京や」という豆腐屋を開く。
良い豆腐ではあったが、江戸庶民の口には合わず、売れ残る。

永吉の真摯な態度とどこか正吉の面影を見た相州屋の女将おしの(岩下志摩)は、
同業でありながら、永吉の豆腐を買い続ける。

おふみを通じ、平田屋の豆腐を売る嘉次郎(勝村政信)のアドバイスで
永代寺に豆腐を寄進する永吉。

相州屋の主人清兵衛(石橋蓮司)もいつしか永吉の態度に陰ながら手助けをするが、
ついに、永吉はおふみが祝言を挙げるその日、相州屋の主人は亡くなる。

18年後、相州屋の跡を借りて商売を続ける京や。

長男の栄太郎(武田航平)は営業担当、
二男悟郎(細田よしひこ)とおきみ(柳生みゆ)製造担当。

1783年、浅間山の噴火で起こった天明の大飢饉にも値上げをしない京や、
栄太郎は豆腐屋の寄り合いで矢面に立たされる。

平田屋は栄太郎を懐柔して京やを乗っ取るべく、
破戒坊の傳蔵(内野聖陽、二役)の力を借りて、
栄太郎を借金地獄へと引きずり込んでいく。

はたして、京やの運命は?

***

ずっとほのぼのとしたホームドラマだったのが、栄太郎の登場から急展開する。
最後はどんでん返しもあり、何とかかんとかおさまりがついて、、、という感じ。

内野聖陽の二役は最初は全く気がつかなかった。

神奈川県生まれ、早稲田大学卒にしては、「完璧な関西弁」を話す。
「今の京都弁」はちょっと違うかもしれないが、「関西弁」としては文句なし。

中谷美紀のヒステリーぶりも見事。
特に長男のことでは凄まじいまでの熱狂ぶりで、
なぜ長男に入れ込むかの理由も劇中で説明される。

全般にみんないい人ばかり。本当にああならいいなぁ。

若干気になった点を2つ。
物語の展開でも演技でもなく、枝葉末節のことで申し訳ないのだが、
一つはCGがきれいすぎ。
甍の波(いらかのなみ、瓦屋根の重なる様子)は、全部が新品の瓦のようだった。

もう一つは、素人の戯言で申し訳ないが、
俯瞰からアップでカメラが寄っていく時、
動き始めにほんのわずか、カックンとなるように見えた。

ひょっとしたら目のせい?程度で気にするほどのこともないのだが、
2度ほどあった。

ともあれ、映画はなかなかのできと思います。
多くの女性が泣いてました。

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